米国株の最優等生「S&P500 配当貴族指数」の概要と指定株のおすすめ5選

S&P500 配当貴族指数とは

米国株の中でもとりわけ時価総額が大きく、配当が伸び続けている銘柄を選んだリストがS&P500配当貴族指数です。

日本での知名度も高いアメリカを代表する企業が多く、投資初心者にもおすすめの銘柄が揃います。そんな同指数の魅力とリスト中のおすすめ銘柄を5つご紹介します!

目次

S&P500 配当貴族指数とは

S&P500配当貴族指数とは、米国の株式指数を多数提供していることで知られるS&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が提供する株式指数の一つです。

以下の条件を満たす企業の株式をもとにしています。

  • 25年以上にわたり、連続増配を行う米国企業
  • S&P500に採用済み
  • 時価総額が30億米ドル以上
  • 1日あたり平均売買代金が500万米ドル以上

S&P500は米国株式市場に上場する主要な企業の株価をもとに算出された代表的な株式指数として有名です。

そこに増配という条件を加えてより安定的に収益を上げる優良株のパフォーマンスを見るのに役立つのがS&P500配当貴族指数といえるでしょう。

2005年5月の算出開始以来、優良株・大型株による安定的な運用を行いたい投資家向けのインデックスとして人気は急上昇。

指定企業のリストは、今日では配当収入を得る目的で投資を行うための目安としても活用しやすいものとなっています。

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S&P500 配当貴族指数の特徴

S&P500配当貴族指数は米国株のあらゆるインデックスの中でも優良株の多さから、保守的で慎重な投資家にも手を出しやすいというのが大きなメリットになっています。

一方20年以上にわたって上場かつ増配を繰り返している特性から、現代のトレンドに載った急成長中の株式に目が行かなくなるというデメリットも見逃すことはできません。

これらの特徴について4つに簡単にまとめましたので、以下にお伝えいたします。

構成銘柄の業種は様々で大型株が中心

S&P500配当貴族指数に指定された株式は2023年9月時点で67銘柄存在。

業種も重工業から食品、金融、保険など多岐にわたる業種が指定されています。

また時価総額や平均売買代金の条件もあるため、選ばれる銘柄は市場での人気も高い大型株が中心。

実際2021年6月時点で指定されて銘柄のうち8割以上は時価総額100億ドルを超えており、いかに巨大企業が含まれているかがわかるかと思います。

企業は絞られているものの巨大企業が多く、業種も様々ということからリスク分散を図りやすい指数ということができるでしょう。

ただし指定条件による制約上、ここ10〜20年ほどで台頭したITや半導体、AI、電気自動車といったテーマで指定されている株式は多くはありません。

これは後述するデメリットにもつながることなので、押さえておきましょう。

金融危機時の下落率が低い

株式市場が大幅に下がる中でも、下落率が低いというのも大きなメリットの一つです。

1990年から2022年にかけてのS&P500指数が下落した時の平均騰落率は-15.11%でしたが、S&P500配当貴族指数の平均騰落率は-2.01%と7割近く少なくなっています。

この傾向は金融危機で上場株が全体的に大幅に下がった時でも例外ではありません。

例として2008年のリーマンショックの時はS&P500指数は4割近く下落しましたが、配当貴族指数の下落率は22%にとどまりました。

ゆえに金融危機に強いインデックスということができるでしょう。

トレンドに応じた株が入ることは少ない

S&P500 配当貴族指数は上述のようにメリットの多いものの、四半世紀以上にわたる連続配当を重視する指標であるため無視できないデメリットも存在します。

それは株価が急騰しやすい近年成長中の銘柄が入ることは少ないということです。

米国で近年株価が急騰した株としては、マイクロソフト(MSFT)やアマゾン(AMZN)、アルファベット(GOOGL)といった巨大 IT企業やAIで注目されるGPUのエヌビディア(NVDA)などが挙げられます。

しかしこれらの株の大半には配当がそもそもつかなかったり、あってもごくわずかで増配することが多くはなかったり、そもそも上場してからの年月が20年に満たなかったりするなど、配当貴族指数の対象には満たしていません。

そのため配当ばかりを重視して同インデックスに指定された株ばかりを買っていては、同じ金額で買えた近年のトレンドにのった成長株を購入するチャンスを逃しかねないという問題を抱えてしまいます。

株式投資で資産を拡大させたい場合は、手堅い銘柄の株式を購入するだけでなく、時には勇気を出して変動は大きいけれども業界内の成長著しい銘柄にも手を出して見ることにしましょう。

指定銘柄のおすすめ5選

S&P500 配当貴族指数に指定された銘柄はいずれも米国を代表する企業。

多くは多国籍企業でもあり、私たち日本人にも知られた企業が多数存在します。

その中でも数十年にわたる増配記録を持ち、かつ知名度の高い企業を以下に5つご紹介します。

コカ・コーラ(KO)

日本でもお馴染みの炭酸飲料メーカー。

世界的にもシェアが高い、古くからの代表的な多国籍企業の一つです。

株式市場でも人気の銘柄の一つで、高配当銘柄として名が知られています。

その増配記録は2023年10月現在で、実に60年!

全銘柄でも最長クラスの記録を持ち長期保有のメリットが大きいことから、「投資の神様」と称されるウォーレン・バフェット氏が長年にわたって所有し続けることでも有名になりました。

米国株の入門として、特に数年がかりでの長期的な投資を行いたい人には是非ともお勧めしたい銘柄です。

プロクター・アンド・ギャンブル(PG)

P&Gの略称で知られる世界最大の消費財メーカーです。

会社名でなくても、おむつの「パンパース」やかみそりの「ジレッド」、シャンプーの「パンテーン」・「ヴィダルサスーン」・「h&s」など展開している商品を知っている人も多いでしょう。

ビジネスの世界ではマーケティングに力を入れる企業としても有名で、ビジネス書で見かけた方も多いかも知れません。

あらゆる面から知られる米国を代表する優良企業であるだけに投資家の間でも人気は高く、増配期間もコカ・コーラ同様60年(2023年10月現在)に達します。

安定的な業績を誇り、自分達でも動向が容易に確認できる企業に投資したい方には是非ともおすすめの株式と言えるでしょう。

3M(MMM)

米国を代表する化学メーカー。

セロハンテープやナイロンたわし、人工芝など数多くの日用品を開発したことで知られています。

従業員が勤務時間の15%を日々の仕事にとらわれない活動にあてる「15パーセントルール」など独特の経営スタイルでも知られ、P&Gと同様ビジネス書でも見かけることが多い企業でもあります。

投資家にも古くから知られた銘柄であり、連続増配期間もコカ・コーラやP&Gと並ぶ60年(2023年10月現在)。

人気銘柄に投資したいという方なら、値下がったタイミングを見計らって投資することを推奨できる企業です。

キャタピラー(CAT)

29年連続増配記録(2023年10月現在)を持つ、米国を代表する重機メーカー。

ショベルやブルドーザー、ダンプカーなどの建設機械、鉱山機械においては圧倒的なシェアを誇る巨大メーカーです。

これまでに紹介した3社と比べると資源価格や建設需要に依存する傾向があるため、多少景気に変動されやすいという難点はあります。

その分、好況期間には利益を得やすいという側面もあるため、安定性だけでなく値上がり駅を求める方にはおすすめの銘柄と言えるでしょう。

ウォルマート(WMT)

世界最大の小売業者かつ売上高世界最大規模を誇る企業。

低価格の追求とそれぞ実現する物流管理やコスト削減の仕組みによって急成長し、巨大な規模を誇るスーパーを全米各地に展開しています。

海外にも進出しており、かつては西友の親会社でもありました。

近年では米国のjet,com、インドのFlipartを傘下に収め、Eコマースを強化している企業として知られるようになっています。

S&P500 配当貴族指数をベースに投資を行う場合は、貴重なWeb関連企業と考えて投資できる貴重な銘柄といっていいでしょう。

一方増配期間は2023年10月時点で49年連続を記録。

株主還元と事業拡大双方を重視する企業として、投資家からも人気の高い企業となっています。

攻めと守り、双方を重視する投資家の方におすすめの銘柄です。

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S&P500配当貴族指数を基準としたETF

S&P500配当貴族指数については、この指数を目標数値としたETFが「SPDAUDP」というティッカー名でニューヨーク証券市場に上場しており、米国株を扱っている証券会社であれば1株単位で購入することができます。

東京市場でも「グローバルX S&P500配当貴族ETF(2236)」が存在。

活動時間にとらわれずに買えるというのは大きな魅力です。

どちらも株価が多少高めであることが難点ではありますが、ITやバイオなどのスタートアップの株を購入したときにリスク軽減のために購入する分散効果の高い銘柄として強力なので、資金に余裕がある際に購入するといいでしょう。

またこれらのETFをベースにした投資信託の商品もいくつかの証券会社から発売されているので、興味がある方はご自身の登録しているサイトにアクセスした上で購入できる選択肢を確認してみてください。

より高収益を求めるためにおすすめな現物投資3選

S&P500配当貴族指数は高い配当と不況時の下落率の低さなど確実性には定評がある一方、急成長中の業界や企業が含まれることは少ないため値上がりしても大きく利益を伸ばすことができないのがデメリットとなります。

そこで併用するのに、おすすめなのが現物投資。

リスクがやや高いものの大きな利益を得やすいため、保守的な傾向の強い同インデックスと合わせて投資を行うことで確実性と高い収益両方を狙うことができます。

以下に少々コストがかかるものの値上がり率の利益が大きい代表的な3つの投資商品をお伝えします。

海外不動産

ハイリスク・ハイリターンの代名詞といっていい投資商材が海外不動産です。

数千万円以上の初期費用がかかることも珍しくはありませんが、世界経済の中心であるアメリカや人口・経済規模ともに急成長を見せている東南アジア諸国など好調な国であれば、値上がりと定期的な家賃収入などで数億円単位の巨額の利益を得られる可能性もあります。

ただしベトナムや中国のようにバブル崩壊から不況に見舞われる事態も起きているので、現地情報を常にチェックすることを忘れないようにしましょう。

当社では不動産投資に関して多くの記事を作成しているため、興味のある方はマネートレンドナビの「不動産カテゴリ」にある各記事をチェックしてみてください。

またとりわけ期待できるフィリピンの不動産投資については、こちらの記事をご参照願います。

ダイヤモンド

宝石、とりわけダイヤモンドについても高いコストがかかるものの、莫大な売却益を得られる可能性があるという点では海外不動産と共通しています。

特に自然界で形成された天然物のカラーダイヤモンドについては、1億円を超える落札額を超えることも珍しくありません。

ピンクダイヤモンドのように腫瘍産地が閉山に追い込まれ年々希少性を増しているものもあるため、今後の値上がりにも期待できます。

ただダイヤモンド投資はカラーやカラットなどある程度の専門用語を抑えないと購入時にも苦しくなります。

こちらの記事などをみてあらかじめ勉強しておきましょう。

クラシックカー

クラシックカーもハイリスク・ハイリターンな投資手段として注目を集めている現物投資の一つです。

映画やアニメなどの影響、税制優遇などにより市場が活発化しており、近年米国を中心に人気が高まっています。

実際古い自動車好きの有名人も多く、投資関連だけでなく芸能ニュースでも見かけることが少なくありません。

欧米が中心ではあるものの、近年ではトヨタ・S2000、マツダ・RX-7など日本の古い車両に対する人気も高まっており、数千万円〜数億円という値段で取引されるようにもなっています。

保存状態などにも気を配る必要があるため決して手軽な投資とは言えませんが、自動車好きの方であれば趣味も兼ねて楽しめる投資手段と言えるでしょう。

当社でもマネートレンドナビの当該カテゴリで多くの記事を扱っているので、興味ある方は是非ともアクセスしてみてください。

まとめ:確実性をとるならS&P500配当帰属指数を参考に!

S&P500配当貴族指数は米国を代表する企業の中でも、長年にわたる増配記録と高い時価総額という厳しい基準をクリアしたもののみが対象として選ばれるため、確実性が高い指標といっていいでしょう。

そのため、指定された企業は米国株初心者にも魅力あるものとなっています。

ただしインデックスの特性上、配当よりも成長を重視するベンチャー企業が含まれず、価値の高騰による値上がり分の利益を得るのには向きません。

値上がりによる利益も求める場合は、先ほど紹介した現物投資などハイリスクではあるもののリターンも大きい投資を行うことで両立させるようにしましょう。

当社でも公式LINEで数多くの情報を紹介しているので、興味がある方は是非ともお友達登録してみてください。

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