誰もが一度は憧れるロレックスの時計。近年、その人気が高まり、正規店で定価購入しようにも在庫がないなど、需要が供給を上回る状況が続いています。
一方、アンティークロレックスという年季の入ったタイプの時計は、オークションで売れば数百万円以上、ときには数千万円の価格をつけるほど、高騰しています。
つまり、ロレックスを大切に使いながら保有すると、数十年後に驚くような価格で売れる可能性があるということです。
今回の記事では、ロレックスの中でも近年人気沸騰中のスポーツウォッチ「ロレックスサブマリーナ」の価格推移、そして定価で安く購入する方法を紹介します。
ロレックスのサブマリーナとは?
シンプルで普遍的なデザイン
サブマリーナが開発されたのは1953年。もともと、サブマリーナはプロダイバー向けに作られた防水腕時計でした。300m防水が可能で、潜水時間を測定するための回転ベゼルが搭載されています。
上品なデザインで、その上スポーツウォッチとして高性能なので、アウトドアでサブマリーナを身に付けたいファンが多く存在します。もちろん、仕事のときに腕元にロレックスが見えると、佇まいはいっきに洗練されること間違いなしです。
そんなロレックスの最大の魅力は、圧倒的なネームバリュー、つまりブランド力にあります。ロレックスを使用しているということは、名門ブランドの高級品を身に付けているということです。エルメスのスカーフや、バーキンのバッグと同じで、どんなに地味、もしくはカジュアルな服装だとしても、ロレックスの時計を身に付けるだけで、雰囲気が一転します。上品な華が咲いたように、洗練されるのです。
特に、サブマリーナはスポーティかつシンプルな定番デザインで、オンオフ問わず、さまざまな年代の男性から人気があります。
それゆえ、生産が終了となって、モデルが古くなっても、ロレックスは値崩れしません。それどころか、生産終了モデルが現行モデルの価格を上回ることも多いくらいです。特に、1950年代のサブマリーナは、アンティークサブマリーナとして人気を博しています。
ロレックスのサブマリーナは容易に購入できない
このようにファンが心から求めて止まないロレックスサブマリーナ。
ロレックスサブマリーナは、製造年が古い程に価格が上がる傾向にあり、この10年で価格が2倍となっています。状態のよいものであれば、数百万円の価値を持つものがざらにある状態です。
正規店での定価購入が1番リーズナブルで、求めやすいのですが、現在それが難しい問題が起きています。というのも、ロレックスの需要が供給を上回る状況が続き、品薄の状況であるためです。
ロレックスの時計は大量生産ではなく、1本1本職人が労力をかけて作っています。大量生産ではないため、需要があるからといって、大幅に供給ができないため、ロレックスの希少性は、ますます高くなります。
また、並行店では、相場が定価よりも高いため、さらにロレックスにプレミアがつき、値段と需要が増す状況でもあります。
さらに、2020年からは新型コロナウィルスが蔓延しました。そのため、工場が稼働できず、職人が不足し、生産がままならない状況が続きました。結果、ますますロレックスの時計は手に入りにくいものとなりました。
このような背景もあり、資産価値の高いロレックスを求めて、「ロレックスマラソン」という言葉まで出来ました。「ロレックスマラソン」とは、ロレックスの時計を求めて、熱心な愛好家が、各国各都市のロレックス販売店をまわることを言います。
サブマリーナの価格推移
もしサブマリーナを購入できたら、どれくらいまで価格上昇が見込まれるのでしょうか。ここでは、サブマリーナの価格推移について説明します。
サブマリーナーデイト 126618LB [オイスターブレスレット ロイヤルブルー]
サブマリーナーデイト 126618LB [オイスターブレスレット ロイヤルブルー]は、ブルーが印象的な、アウトドアやスポーツが好きな男性に似合いそうなモデルです。
こちらのモデルの値段は、2021年後半は550万円台でしたが、2022年3月には700万円を超えて推移しています。
サブマリーナーデイト 126610LN [オイスターブレスレット ブラック]
サブマリーナーデイト 126610LN [オイスターブレスレット ブラック] は、上品な黒を基調にした定番デザインです。
こちらのモデルの値段は、2021年後半は180万円台でしたが、2022年始めに240万円をつけて、現在は220万円台を推移しています。
過去の落札価格
【ヤフオク!】Ref.5513最初期ミラートロピカルダイヤル251万5,000円
ヤフオクでは、2022年10月16日から10月21日の間にRef.5513最初期ミラートロピカルダイヤルオークションが開催されました。
Ref番号とは、リファレンスナンバーのことで、時計のモデル、ベゼル、ケース素材などを表しています。
Ref.5513は、251万5,000円で落札されました。
ロレックス サブマリーナ Ref.5513とは
ロレックスサブマリーナRef.5513とは、1962年から1990年までに生産されたアンティークロレックスです。
【ヘリテージオークション】Ref. 5513:175,000ドル(約2572万円)
こちらはヘリテージオークションで落札されたRef.5513です。1967年頃のもので、カルティエにて販売されました。そのため、非常に希少なモデルです。
2019年の6月3日に17万5000ドルで落札されました。現在の円レートおよそ147円(2022年10月26日現在)で計算すると、およそ2572万円となります。
このように、ロレックスサブマリーナの中でも、さらにレアなものであれば、数千万円でオークションで落札される場合があります。
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ロレックスサブマリーナを定価で購入するには?
では、ここからは、ロレックスサブマリーナを定価で安く購入する方法を見ていきましょう。
現状、サブマリーナを定価で購入できるロレックスの販売店では、在庫が非常に少ない状況です。よって、ほしいモデルがあっても、手に入れるのは至難の業と言わざる得ません。
このような状況で、なんとかサブマリーナを定価で購入するには、どのようにすればよいのでしょうか。ポイントをまとめました。
ポイント①:転売目的だと思われないようにする
ロレックスは2019年から。サブマリーナを含む一部のモデルに対して購入制限をかけています。同じリファレンス番号の商品は5年以内に再購入不可という内容です。
ロレックスの会社全体で、転売を防ごうという試みをしています。それゆえ、販売店員も転売目的のお客様にはロレックスを販売しないようにしています。
読者の皆さんの中には、ロレックスの転売が利益になるのであれば、転売したいと思う方もいるかもしれません。しかし、先の価格推移グラフで見ていただいたように、ロレックスは、数年単位での価格上昇幅は決して大きくはありません。よって、転売ではなく、ロレックスを使った長期投資をおすすめします。
ポイント②:ロレックスがふさわしいお客様になる
先にも述べたように、ロレックスは品薄の状況で、ロレックスマラソンを行うお客様も存在するほどです。
そのため、店に在庫が入った場合に、優先的に販売してもらえると、1番ロレックスを定価で購入できる可能性が高くなります。
優先的に販売してもらうには、ロレックスの販売店員さんに、ロレックスがふさわしいお客様として認められる必要があります。そのためには、ロレックスのこのモデルがほしいという熱意を伝えることが大事です。また、当たり前ですが接客したくないお客様と思われないよう注意が必要です。清潔感、身だしなみなども重要となってきます。
その結果として、店員さんとの間で良いコミュニケーションが成立し、信頼関係が蓄積されていくでしょう。
サブマリーナを購入して、長期保有しよう
ロレックスの人気モデルであるロレックスサブマリーナを購入し、長期にわたり大事に保有すると、値段が右肩上がりに上昇する可能性が高いことがわかりました。
ロレックスを購入すると、投資的観点以外にもメリットがあります。たとえば、ロレックスは、身に付ける人を上品かつスタイリッシュに見せてくれます。また、時計好きにとっては、ロレックスのデザインとエレガンスは、身に付けるだけで至福の時間を与えてくれるでしょう。
数十年単位で身に付けて、手放すときは、オークションを利用することをおすすめします。入札者が二人以上いれば、高い値段で落札される可能性が高いからです。
投資的価値とファッションとしての洗練さの両方を身に付ける人に与えてくれるロレックスサブマリーナ。ぜひ、販売店に足を運んで、手に入れてみてください。
なお、腕時計投資についての詳細は以下のページで詳しく説明しております。興味のある方はぜひご一読ください。