ザンビアのアンティークコインに関する情報をお届けします。
ザンビアアンティークコインの特徴、どのようなおすすめ金貨や銀貨があるかなどを紹介しましょう。また、購入方法や売却方法も説明しますから、ザンビアアンティークコインの収集も考えてみてください。
ザンビアってどんな国?
まずは、ザンビアとはどのような国なのかを紹介しましょう。次のような点から紹介していきます。
- 位置関係
- 人口や面積などの特徴
- 歴史
- 政治体制
- 経済
- 通貨
- 日本との関係
位置関係
ザンビアはアフリカ大陸南部に位置し、標高は1,000〜1,350mです。周辺はコンゴ民主共和国、タンザニア、マラウイ、モザンビーク、アンゴラ、ナミビア、ボツワナ、ジンバブエなど8つの国に囲まれています。
首都はルサカという都市で、首都の海抜は1,227mです。
人口や面積などの特徴
ザンビアの人口は2022年の世界銀行の調べでは、2,001万人です。首都ルサカの人口は約170万人です。ザンビアの面積は752.61㎢で、日本が約378,000㎢ですから約2倍となっています。
もっとも標高が高いのはマフィンガ丘陵で2,339m、東部のムチンガ山地は標高1,700〜1,900mです。
民族はトンガ系、ニャンジャ系、ベンバ系、ルンダ系など73部族。使用言語は英語が公用語になっているほか、ベンバ語、ニャンジャ語、トンガ語などが使われます。
宗教は人口の8割がキリスト教徒(プロテスタント75%程度、カトリック20%程度)で、そのほかにイスラム教徒、ヒンズー教徒、伝統宗教を信じる人などもいます。
歴史
ザンビアの20世紀以降の歴史を見てみましょう。
1911年、イギリスは南ア戦争に勝利し、ローデシアという名称をつけて、植民地支配を行いました。1924年にはイギリス直轄領となります。
1960年多くのアフリカ民族が独立しましたが、ローデシアでは植民地支配がそのまま継続し、独立を達成できませんでした。1964年になってようやく、黒人のカウンダ首相が主導し、北ローデシアがザンビアとして独立しました。カウンダ首相は首相から初代大統領になります。独立後もイギリス連邦にはとどまりました。
カウンダ大統領は長期にわたって独裁政権を築きましたが、1991年の選挙で独裁体制も終わりを告げます。
その後幾多の変遷を経て、現在は経済の悪化と中国依存からの脱却を図るハカインデ・ヒチレマ大統領が就任しています。
政治体制
ザンビアの政治体制は共和制です。元首はすでに説明したようにハカインデ・ヒチレマ大統領。2021年8月24日に就任し、任期は2026年8月までです。
議会は一院制の国民議会で、議員の任期は5年、議席は166席です。
経済
ザンビアの主要産業は鉱業(銅、コバルトなど)、農業(トウモロコシ、綿花、タバコ、大豆)、観光。特に世界有数の銅の産地として知られ、鉱山都市がいくつもあります。
GDPは世界銀行の2022年の調査によると、297億米ドル。一人当たりのGNIは1,170米ドル、経済成長率は4.7%です。
通貨
後ほどザンビアのアンティークコインを紹介しますが、現在使用されている通貨はザンビア・クワチャ(Zambia・kwacha)です。為替レートは1米ドル=16.91ZMW(2022年:Bank of Zambia)となっています。
日本との関係
ザンビアと日本との関係を見ておきましょう。
日本は1964年10月24日、ザンビアの独立と同時に承認しています。1970年1月には、在ザンビア大使館を開設。1975年8月には在日ザンビア大使館が開館しました。
在留邦人数は146人(2022年10月現在:外務省)、在日当該国人数は155人(2022年6月現在:法務省)です。
ザンビアと日本との間で要人往来も活発に行われてきました。
日本の対ザンビア貿易の輸出額は140億円(2022年:財務省貿易統計)で、主な輸出品目は車両および部品、タイヤ、化学製品など。輸入額は33.5億円(同上)で、主な輸入品目はコバルト、銅、貴石および半貴石、タバコなどです。
ザンビアアンティークコインの特徴
それでは、記事の本題であるザンビアのアンティークコインについて説明しましょう。まずは特徴からです。
人気の動物コインがある
ザンビアはアフリカ大陸の国なので、様々な動物が生息しています。その関係から、人気の動物コインがいくつも発行されています。例えば、「ザンビア ケネス・カウンダ アフリカン・ワイルドドッグ 250クワチャ(kwacha)金貨 1979年」「ザンビア エリザベス2世 ライオン(野生動物保護)40,000クワチャ(kwacha)金貨 2001年」など。
動物コインの収集が趣味の方には特におすすめの国です。
イギリス王室に関連するコインがある
独立前のザンビアはイギリスの植民地であったこと、独立後もイギリス連邦にとどまったことなどにより、イギリス王室関連のアンティークコインも発行されています。「ザンビア エリザベス2世 20世紀記念 10,000クワチャ(kwacha)金貨 1999年」やすでに紹介した「ザンビア エリザベス2世 ライオン(野生動物保護)40,000クワチャ(kwacha)金貨 2001年」などです。
イギリス王室関連のアンティークコインを集めたい方、投資をしたい方はザンビアのアンティークコインも狙い目でしょう。
初心者が興味を持ちやすいコインがある
ザンビアで発行されている人気の動物コインやイギリス王室関連のアンティークコインは初心者が興味を持ちやすいものです。
アンティークコインを集め始めた方、これからアンティークコイン投資を始めたい方などは、ザンビアのアンティークコインの購入から手をつけていくのもおすすめです。
ザンビアでおすすめのアンティークコイン
ザンビアのおすすめのアンティークコインを紹介しましょう。ザンビアのアンティークコインは手頃な価格で入手しやすく、収集にも投資にも使いやすいです。
ザンビアのアンティークコイン|エリザベス2世 20世紀記念 10,000クワチャ
「ザンビア エリザベス2世 20世紀記念 10,000クワチャ(kwacha)金貨 1999年」は、21世紀を迎えることを記念して、Bank of Zambiaが発行したコインです。表面にはエリザベス2世が王冠をかぶった姿、裏面には「21st CENTURY」の文字が刻印されています。
写真を見るとわかるでしょうが、三角形になっていて、形がユニークです。形がユニークなだけでなく、裏面には工業用ダイヤも埋め込まれ、額面を高めています。
ザンビアはダイヤモンドの生産地としても知られるので、こちらの金貨はザンビアらしい作りになっています。それだけに、ザンビアのおすすめアンティークコインの筆頭に挙げさせていただきました。
エリザベス2世関連のコインは人気の的でもあります。これまでにも多くの国で数多く製作されてきました。
今後エリザベス2世の崩御を受けて、関連コインの製作は減っていくと思われますが、それだけに貴重なアンティークコインを早く入手しておきたいところです。
ザンビアのアンティークコイン|野生動物愛護記念メダル 大型金貨
表面にスリカータと呼ばれる南アフリカのミーアキャットが刻印されたコインです。何匹も刻印され、目立ちますね。
発行は2014年で、額面は1,000クワチャ(kwacha)。アンティークコインというには新しいものですが、動物愛護の記念に保存しておきたいものです。
ザンビアのアンティークコイン|野生動物 記念金貨
ザンビアの人気動物コインシリーズがこちら。ヒョウ、象、ライオン、バッファローなどが描かれた4種類のコインになります。
発行は2015年で、額面は10,000クワチャ(kwacha)。可愛い動物コインが欲しい方にはおすすめのタイプです。
ザンビアのアンティークコイン|ケネス・カウンダ アフリカン・ワイルドドッグ 250クワチャ
「ザンビア ケネス・カウンダ アフリカン・ワイルドドッグ 250クワチャ(kwacha)金貨 1979年」は、歴史のコーナーで紹介したザンビアの初代大統領カウンダと絶滅危惧種のアフリカン・ワイルドドッグを描いたコインです。
発行年は1979年で、発行枚数は700枚。額面は250クワチャ(kwacha)です。
独裁者とも言われたカウンダ大統領ですが、このコインはザンビアのスタートを象徴する貴重なものといえるでしょう。
ザンビアのアンティークコイン|エリザベス2世 ライオン(野生動物保護)40,000クワチャ
「ザンビア エリザベス2世 ライオン(野生動物保護)40,000クワチャ(kwacha)金貨 2001年」は、リアルなライオンとエリザベス2世の肖像が刻印されたコインです。野生動物保護の対象になっているライオンの姿がこちらに迫ってきそうです。
エリザベス2世の肖像との組み合わせが象徴的です。ライオンの保護に取り組まなければいけないという気持ちを喚起することでしょう。
発行は2001年で、額面は40,000クワチャ(kwacha)です。
ザンビアのアンティークコイン|ケネス・カウンダ アフリカンロングホーン 5クワチャ
「ザンビア ケネス・カウンダ アフリカンロングホーン 5クワチャ(kwacha)銀貨 1979年」は、ザンビア初代大統領のカウンダとアフリカンロングホーンが描かれたコインです。アフリカンロングホーンは長い角が特徴の牛です。
ザンビアには金貨にも人気動物コインがありますが、銀貨にもあります。
額面は5クワチャ(kwacha)で、発行枚数は6,657枚。銀貨としては発行枚数が少なく、貴重なアンティークコインといえるでしょう。
ザンビアのアンティークコイン|サンショクウミワシ 250クワチャ
「ザンビア サンショクウミワシ 250クワチャ(kwacha)銀貨 1993年」の表面にはザンビアの国章を左右から持ち上げる男女、裏面にはサンショクウミワシ(アフリカンフィッシュイーグル)が描かれています。サンショクウミワシはタカ目タカ科の鳥でアフリカ南部に分布しています、生息場所は大きな湖、川、湿地、海岸などです。
描かれているのは木に留まったサンショクウミワシと水面を飛ぶサンショクウミワシ。2匹のサンショクウミワシがコインデザインに躍動感を与えています。
額面は250クワチャ(kwacha)で、発行枚数は5,400枚でした。
ザンビアのアンティークコイン|キリン 250クワチャ
ザンビアの人気動物シリーズ銀貨の次はキリン編です。「ザンビア キリン 250クワチャ(kwacha)銀貨 1999年」の表面にはやはりザンビアの国章を左右から持ち上げる男女が描かれ、裏面に親子のキリンが描かれています。微笑ましい姿ですね。
ザンビアでは野生保護の観点から、様々な動物アンティークコインを発行していますが、これもそのうちの1つです。
額面は250クワチャ(kwacha)で、発行枚数は不明です。
ザンビアのアンティークコイン|アフリカ 世界コイン
「アフリカ 世界コイン」は、1964年のザンビアの独立を記念して発行されたコインです。表面にはザンビアの初代大統領カウンダ、裏面には国章を左右から持ち上げる男女が描かれています。
他のザンビアコインと似ていますが、組み合わせが違います。
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資産運用をしたい方必見!
インフレ時代を乗り切る強い味方とも言える「アンティークコインでの資産運用」について、
アンティークコインの魅力や市場価値・過去10年間の価格推移などについて詳しく解説しております。
アンティークコイン投資の魅力
ザンビアのおすすめアンティークコインを紹介しましたが、ザンビアのものを含めて、アンティークコイン投資には特有の魅力があります。どんな魅力かを以下で紹介しましょう。
少ない資金で始められる
アンティークコイン投資の魅力第1は、少ない資金で始められることです。
投資というと、かなりまとまったお金を準備しないとできないものがあります。例えば、株式投資。基本的な株の最低売買単位は100株で、1株1,000円とすると、最低でも10万円は準備しないと投資ができません。例外はありますが、まとまった金額が必要です。
一方、アンティークコイン投資なら、数百円〜数千円で始められる場合もあります。もちろん高額なアンティークコインにも人気はありますが、投資を始めたばかりではあまり高額なものに手を出すことには抵抗もあるでしょう。
それなら少額のアンティークコインを購入し、投資経験を積んでから、高額コイン売買に移るといいでしょう。
経済ショックや金融危機の影響を受けにくい
アンティークコイン投資の魅力は経済ショックや金融危機の影響を受けにくいことです。
株式投資などでは、その時々の株価によって大きく損をすることがあります。株価が一挙に40%も下落して、大損したという話もありました。
一方、アンティークコインの価格はそんなに急落することはありません。安定した価格推移を続け、上昇傾向が続くこともあります。
アンティークコイン投資はリスクも低く、安心して取り組みやすくなっています。
忙しい人でもできる
アンティークコイン投資は忙しい人でもできるのが魅力です。
株式投資をする場合、日々の株価や経済ニュースを追っていかなければいけません。不動産投資では、入居者募集、空室対策、部屋管理などするべきことも多くなります。
それに対して、アンティークコイン投資はめぼしいコインを見つけて購入し、売り時を見計らって売るだけ。相場の確認は必要ですが、株式投資のように日々一喜一憂しなくても大丈夫。
忙しい人でもそれほど手間を掛けずに投資ができるのがアンティークコイン投資のいいところです。
メンテナンスが簡単
メンテナンスが簡単なのもアンティークコイン投資の魅力です。
実物の資産投資としては、クラシックカーや骨董品などもありますが、メンテナンス・管理・故障や損傷リスクなど大変なことが多いです。
アンティークコインも管理には気をつける必要がありますが、故障や損傷する可能性はあまりありません。金銀などの素材は変質もしにくいです。
それだけにメンテナンスのことを考えると、アンティークコイン投資は楽な投資法です。
アンティークコイン投資のリスク
今度は、アンティークコイン投資のリスクを考えてみましょう。
偽物をつかまされる恐れがある
アンティークコイン投資では、偽物をつかまされる可能性があります。実際偽物による詐欺被害も報告されていて、購入すると大損になります。
特にネットオークションやネットショップでアンティークコインを購入する場合は要注意。これらの場所ではどのようなところから出たアンティークコインが売られているかわかりません。写真と商品説明だけでは偽物かどうかの判別も難しく、失敗する可能性もあります。
偽物アンティークコインをつかまされるのがいやなら、保険が付帯した専門業者から購入するのもおすすめです。
情報収集や分析がしにくい
アンティークコイン投資のリスク第2は、情報収集や分析が難しいことです。
株式投資や投資信託などでは、扱っている証券会社も多く、日々ニュースも入ってくるので情報収集はしやすいです。充実した分析ツールも用意され、取引環境も整えやすくなっています。
アンティークコインの場合、扱っているお店も少なく、情報もあまり出回っていません。相場を知るためには外国語で記載されたサイトにアクセスしなければいけないケースもあり、英語が苦手な人では苦労するところです。
取引に手間がかかることがある
アンティークコイン投資のリスク第3は、取引に手間がかかりやすいことです。
アンティークコインを扱っているお店は限られているので、リアルタイムでの取引が難しくなっています。扱っているお店を探すだけでも時間がかかるかもしれません。
ただ、今後は購入と売却の両方がまとめてできるお店も増えていくでしょうから、取引時間の短縮化も期待できるでしょう。
ザンビアアンティークコインの売買場所
話をザンビアのアンティークコインに戻しましょう。ザンビアのアンティークコインを入手したいと思ったときはどこで購入すればいいでしょうか。売りたいときはどこで売却すればいいでしょうか。
大事な点ですから、詳しく見てみましょう。
コイン専門店
ザンビアのアンティークコインを扱っているコイン専門店があるので、そこで購入できます。ただし、全てのコイン専門店ではありません。
ザンビアのアンティークコインの発行枚数は少ないので、扱っているコイン専門店があるにしても限られている上、販売枚数も少ないはずです。
そのため、コイン専門店が見つかったら、ザンビアのアンティークコインを売っているか確認した上で来店してください。
コイン専門店では、ザンビアのアンティークコインを買い取ってくれる場合もあります。ザンビアのアンティークコインの場合、高価なものは少ないのでそれほどの高値はつかないかもしれませんが、それでも売却できればよしとしましょう。
オークションサイト
オークションサイトでザンビアのアンティークコインが出品されていることがあります。オークションサイトの場合は、手頃な価格なものがよく出品されます。
ただ、オークションサイトでアンティークコインを購入する場合、偽物をつかまされる危険性があります。写真や商品説明を見ただけでは、偽物かどうかの判別は非常に難しいです。
ある程度経験を積んだ人なら見分けができるかもしれませんが、初心者には無理でしょう。
そのため、ザンビアのアンティークコインを購入しようと思ったら、信用できるコイン専門店で購入するのがおすすめです。
オークションサイトにザンビアのアンティークコインを出品することもできます。手間はかかりますが、販売自体はしやすいです。ただ、自分が希望する価格で売れるとは限りません。また、自分で正当な価格を判断できない場合もあるでしょう。
ここでも信用できるコイン専門店に見積もりしてもらう方がいいかもしれません。
アンティークコインの価格を調べる方法
アンティークコインの価格を調べる方法があります。例えば、PCGSサイトで調べられます。
PCGSはコインの鑑定を専門に行っている鑑定局です。PCGSでは、16世紀にまでさかのぼる100カ国以上のコインの鑑定を実施しています。
まとめ:ザンビアアンティークコインは穴場
今回は、ザンビアのアンティークコイン情報をお届けしました。
ザンビアのアンティークコインには人気の動物やイギリス王室がデザインされたものがあります。動物がデザインされたものは動物保護の観点から発行され、イギリス王室がデザインされたものは歴史的な繋がりから発行されています。
いずれにしろ価値のあるアンティークコインですから、興味がある人はぜひ購入し、投資に活用してください。
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