日常生活を足元から彩るスニーカー。
実は高額で取引されるレアスニーカーも多く、定価以上の「プレ値」を出してでも入手したい人が存在します。
今回は世界でもトップクラスの価格で取引されたスニーカーをランキング形式で紹介します。
また、プレ値がつくスニーカーの特徴や、今後価格高騰が予想されるアイテムについても取り上げるので、スニーカーの世界に興味を持っている方はぜひご覧ください。
スニーカーのプレ値とは?
プレ値とは「プレミアム価格」の略語で、定価を大きく上回る価格のことを指します。
希少性の高いスニーカーはプレ値で市場に二次流通することが多く、マニアやスニーカー投資家による争奪戦が常に繰り広げられています。
一度価値が高まったスニーカーはよっぽど状態が悪い場合などを除いてプレ値で取引され続けるため、定価で手に入れることはほぼ不可能です。
再販されればチャンスはありますが、抽選式であることが多く、販売が終われば改めてプレ値での取引が行われます。
プレ値がつくようなスニーカーが後々キャリー品となることは少ないため、価値が高まりそうなスニーカーを手に入れたい場合は事前に手に入れる準備を進めておかなければなりません。
※キャリー品=販売期間を終えた後も次のシーズンで引き続き売られる商品
2024年最新の新作コラボスニーカー15選についてはこちらの記事からチェックできます!
プレ値がつくスニーカーのほとんどがNIKE製の理由とは
プレ値がついているスニーカーは多数ありますが、そのほとんどがNIKE製です。
スニーカー専門フリマサイトの人気ランキングではNIKEのスニーカーが上位を占めており、二次流通の場であっても常に多くの人々が取引を行っています。
NIKEスニーカーがこれほど注目を集めるのは、機能性の高さ、NIKEの高いブランドイメージ、コラボ商品の多さなど人々を魅了する点を多数備えているからでしょう。
さまざまなシーンやコーディネートに合わせられる幅広いデザインで誰もが手に取りやすいというのもポイントとして挙げられます。
どんな時でも履けて、その度に特別感を覚えられるのがNIKEスニーカーの最大の特徴であり、それこそがプレ値で取引される商品が数多く存在する理由です。
2024年に値上がりが予想されるスニーカーも要チェック!
【BEST7】プレ値がついているスニーカーランキング
プレ値がついているスニーカーは多数ありますが、そのなかでもトップクラスの価格で取引されたアイテムをランキング形式で紹介します。
プレ値で取引されるスニーカーは日常での着用以外にもコレクション目的や更なる価格高騰を見越した投資目的など、様々な理由から争奪戦が繰り広げられます。
スニーカーの取引価格とは思えないくらいの価格で取引されるアイテムを1つずつ見ていきましょう。
- 1位:LOUIS VUITTON × NIKE Air Force 1 By VIRGIL ABLOH
- 2位:NIKE MAG “バック・トゥ・ザ・フューチャー” (2016)
- 3位:NIKE Air Yeezy 2 Red October
- 4位:NIKE Air Yeezy 2 NRG “Solar Red”
- 5位:NIKE Off-White x Air Jordan 1 Chicago
- 6位:NIKE Air Jordan 5 Retro T23 Tokyo
- 7位:Dior × Nike Air Jordan 1 High OG “Dior”
1位:LOUIS VUITTON × NIKE Air Force 1 By VIRGIL ABLOH
ランキング1位は、NIKEとルイヴィトンのコラボレーションスニーカーであるエアフォース1です。
世界的なファッションデザイナーである「ヴァージル・アブロー」が手がけたコレクションとして200足がチャリティーオークションで取引されました。
最高落札額は約4,000万円と、ルイヴィトンとのコラボスニーカーとしてふさわしい価格がついています。
2位: NIKE MAG “バック・トゥ・ザ・フューチャー” (2016)
2位はNIKE MAGです。
このアイテムは1989年に発表された映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主人公であるマーティー・マクフライが劇中で履いていたスニーカーをモデルに制作されました。
スタイリッシュでスポーティーながらも、靴底のLEDが光る、靴紐が自動的に締まるといった劇中でのギミックが再現されており、近未来感も溢れたスニーカーとなっています。
2011年にチャリティーオークションで販売され、その後の2016年に再登場した際は最大で約2,000万円という破格の条件で落札されました。
NIKE MAGは世界に89足しかなく、現在誰が保管しているか把握するのも困難なスニーカーです。
3位:NIKE Air Yeezy 2 Red October
3位はNIKE Air Yeezy2のRed Octoberです。
カニエ・ウェストとNIKEのラストコラボアイテムとなったこのスニーカーは、赤1色で構成された燃えるような情熱を感じる一足となっています。
定価は29,400円でしたが、2023年2月ではなんと200万円目前まで価格が高騰しています。
偽物も多く出品されており、購入時は特に注意すべきアイテムの一つです。
4位:NIKE Air Yeezy 2 NRG “Solar Red”
4位は3位と同じくNIKE Air Yeezy2のSolar Redです。
カニエ・ウェストとNIKEの2作品目のコラボアイテムとして誕生したこのスニーカーは独特なスタイルで注目を集め、NIKEスニーカーのなかでも伝説的な一足として今もなお人気です。
約80万円から100万円程度で取引されていますが、なかなか市場に出てこないレアスニーカーなので、入手難易度はかなり高めと言えるでしょう。
5位:NIKE Off-White x Air Jordan 1 Chicago
5位はNIKE Air Jordan1 Chicagoです。
2017年に発売されたこの作品は、1位のルイヴィトンコラボアイテムでも登場したヴァージル・アブローが手がけました。
レトロ感の強い仕上がりとなっている当アイテムは最高で約120万円の値がつき、2023年2月でも状態が良いものは100万円近くの価格で取引が行われています。
6位:NIKE Air Jordan 5 Retro T23 Tokyo
6位はNIKE Air Jordan5 Retro T23です。
2011年5月末にジョーダンブランドによって東京で開催が予定されていたバスケットボールトーナメントに際して生産されたアイテムです。
定価は16,800円でしたが、現在は30万円〜50万円程度の値段で取引されています。
初の日本限定Air Jordanだったこともあり、手に入れられない人も続出しました。
7位:Dior × Nike Air Jordan 1 High OG “Dior”
7位はDiorとNIKEのコラボAir Jordan1です。
2020年7月8日に発売されたDiorとのコラボアイテムは、グレーを基調としたラグジュアリー感漂う大人のAir Jordan1となっています。
定価の時点で264,000円と、最初から入手できる人はかなり絞られる一足でした。
最高落札額は約180万円で、2023年2月現在では約80万円〜130万円近辺で取引が行われています。
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2023年販売のプレ値がつきそうなスニーカーは?
次に2023年に販売予定でプレ値での取引が予想されるスニーカーを紹介します。
ランキングで紹介したスニーカーのように何千万円もの価格になる可能性は低いですが、数十万円といった相場で取引されることは十分考えられます。
お気に入りのスニーカーを高騰前に購入できるよう、事前に調査を進めておくと良いでしょう。
Tiffany&Co.×NIKE Air Force1 LOW“1837” 2023年3月7日発売
2023年3月7日に発売されるのが、世界的なジュエリーブランド「ティファニー」とコラボしたAirForce1です。
黒基調ですが、NIKEのロゴマークであるスウッシュにはティファニーを象徴する「ティファニーブルー」が使用されており、ジュエリーのような存在感を放つ一足となっています。
アッパー部分には黒のヌバックレザー、「NIKE Air」の刺繍があるヒールパッチ下にはティファニーのシルバーバーがあるなど、全体的に高級感が漂っているのが特徴です。
しかし、エアフォース1なだけあってカジュアル感を持ち合わせており、カラーリングもシンプルであることから幅広いコーデに合いそうなのもポイントとなっています。
定価は税込48,400円ですが、一部のスニーカー専門フリマサイトでは販売前から30万円以上の値がついており、世界中から大型コラボの強い期待が寄せられています。
NIKE Air Jordan 1 High OG “WHITE CEMENT” 2023年3月1日発売
2023年3月1日に発売されるのが「NIKE Air Jordan1 Retro High OG」のエレファントホワイトです。
白・黒・グレーの3色で構成されたエレファント柄のHigh OGは強いストリート色を発揮しており、遠くから見てもダイナミズムを感じるような印象となっています。
トゥ、ライナー、ヒールなど全体的にエレファント柄が施されていますが、ブラックスウッシュの周りがホワイトになっていることで落ち着きも表現されています。
大胆ながらも洗練された雰囲気を醸し出すHigh OGは定価15,400円からの販売です。
Travis Scott × Nike Air Jordan 1 Low OG “Olive” 2023年4月26日発売
2023年4月26日に発売されるのが、トラヴィス・スコットとNIKEのコラボAir Jordan1です。
トラヴィスとのコラボではお馴染みの「スウッシュ逆向き配置」やトラヴィスが立ち上げたブランド「カクタスジャック」のアイコン刺繍によって遊び心満載のモデルとなっています。
アッパーは全体的にブラック基調で、トゥやヒールにはホワイトがあしらわれています。
スウッシュは深めのオリーブカラーで全体的に落ち着いたカラーリングですが、シューレースがオリーブを含め4色分付属するため、オリジナリティを演出して楽しむことも可能です。
2023年3月25日発売予定でしたが1ヶ月ほど延期されたため、今からでも手に入れる準備を進めてみてはいかがでしょうか。
2023年2月現在で定価は150ドルと発表されています。
プレ値がつくスニーカーの特徴とは?
世界中のファンが「高いお金を払ってでも手に入れたい!」と思うスニーカーはどれも似た特徴を持っています。
価値が高騰する可能性を秘めたスニーカーの入手を目指すなら、以下のようなポイントを押さえておきましょう。
- 元々人気があるシリーズが高くなりやすい
- 有名ブランドやアーティストとのコラボアイテム
- 流通量が少ない・抽選販売品のアイテム
- サイズも価格に影響を与える
- 過去のアイテムが高騰するケースもある
元々人気があるシリーズは高くなりやすい
プレ値がつくスニーカーの1つ目の特徴は、元々人気があるシリーズであることです。
コラボ商品のような特別なアイテムじゃなくても、元からファンの多いシリーズは基本的にどのようなデザインでもプレ値がつく可能性があります。
供給に対して需要が大きいと定価で購入できない人が増え、結果的にプレ値でも手に入れようとする人々が増加するのです。
特にNIKEのスニーカーは様々なファッションに合わせやすく、ジェンダーを問わないデザイン性で幅広い世代の支持を受けています。
エアフォース1やエアジョーダン1、ダンクなどは新シリーズが毎年何足も販売されますが、それでも後々定価以上で流通することが多い人気アイテムです。
入手したい場合は前もって抽選日時や応募サイトの確認を取っておきましょう。
有名ブランドやアーティストとのコラボアイテム
プレ値がつくスニーカーの2つ目の特徴は、有名ブランドやアーティストとのコラボアイテムであることです。
このようなコラボアイテムは販売前からSNSやメディアなどで高い注目を浴びます。
なかには販売前であるにも関わらずプレ値がつくこともあり、転売目的の購入者が特に増えるほど価値が高まるのがコラボアイテムです。
元のファンや転売目的、そしてコラボ先のファンもアイテムを手に入れようとするため、入手難易度はさらに跳ね上がります。
流通量が少ない・抽選販売品のアイテム
プレ値がつくスニーカーの3つ目の特徴は、流通量が少ない・抽選販売品のアイテムであることです。
供給が少なく一般市場に出回りにくいレアスニーカーは販売前からすでに価格が高騰することが多く、二次流通の場ではさらに価格を伸ばします。
また、先ほど紹介した有名ブランドやアーティストとのコラボによって生まれたスニーカーはオークションでしか取引されないこともあります。
数千万円という価格で落札されるケースもあり、世界に数十足しか存在しないプレミアムアイテムとして我々の想像を超える価格で人の手に渡るのです。
サイズも価格に影響を与える
実はスニーカーのサイズは取引価格に影響を与えます。
価格が高騰しやすいのは、ずばり「平均的なサイズ」です。
男性は「26センチ」、女性は「23センチ」あたりのサイズを着用する人が多いため、取引人口も必然的に増加します。
履ける人が多い平均サイズのほうが需要も価格も上昇する傾向が強く、いわゆる「流動性が高い」状態になることで二次流通の場では売買もしやすくなります。
過去のアイテムが高騰するケースもある
価値が高まるのは新しく誕生したアイテムだけではありません。
時間が経つにつれて徐々に評価が高まり、価格が一気に上昇するスニーカーも存在します。
例えば新作の評価が低いと1つ前のモデルの評価が相対的に高くなり、時間差で価格が高騰していくケースも少なくありません。
1972年に限定12足のみ生産されたNIKEの「ムーンシュー」は、生産から約50年が経過した2019年に約4,000万円で落札されています。
発足当初に生産されたものや名を馳せるきっかけとなったアイテムは、ブランドの歴史を語るうえで欠かせない現物資産として、時間の経過と共に価値も上がる傾向にあります。
今後誕生するコラボアイテムも時間経過によって高騰を見せる可能性があるため、今から投資して資産運用を行うのも良いかもしれません。
カニエ・ウエストが着用したスニーカーが世界で一番高額
高額で取引されたスニーカーは多数存在します。
そのなかでも特に際立つのが米国のミュージシャン「カニエ・ウェスト」が着用した「NIKE Air Yeezy」です。
このアイテムは世界最古のオークション業者「サザビーズ」が2021年に開催したオークションで「約1億9,000万円」で落札されました。
カニエとNIKEのコラボ商品であるAir Yeezyは、第50回グラミー賞授賞式で披露され、トップアーティストとのコラボスニーカーが珍しかった当時でも大きな注目を集めました。
続いてAir Yeezy2も発表されましたが、残念ながら2014年にカニエはNIKEとの契約を解消。文字通り幻の一足となったこともあり、カニエ・ウェスト着用のAir Yeezyは、世界で一番高額なスニーカーという立ち位置を確立しました。
スニーカー投資で資産運用を行うことも
価格高騰が予想されるスニーカーを投資対象とする「スニーカー投資」。スニーカー投資の基本戦略は、購入時より価値が高くなったタイミングで売却することです。
資金力があれば多少値が張っても高騰が予想されるスニーカーに投資できるため、より利益率の高い運用ができます。
スニーカー好きの方であれば、趣味と実益を兼ね備えた資産運用になるため、大変おすすめです。しかし、スニーカー投資の魅力はこれだけではありません。
簡単に始められるのも魅力
オークションでしか手に入らないアイテムを除き、多くの場合はブランドの公式サイトやスニーカーショップで抽選を行い、当選すれば購入することができます。
高級腕時計「ロレックス・デイトナ」を手に入れる時のように、長期間複数店舗に足繁く通う必要はありません。ネットで注文・購入できる投資のしやすさもスニーカー投資の魅力のひとつです。
スニーカー投資については以下の記事でさらに詳しく解説をしています。
興味のある方はぜひご覧ください。