【注目】今話題のスニーカー投資とは？メリット・デメリットと始め方

2023年4月2日

数年前からスニーカー投資が流行っています。

「スニーカー投資とは、どんなものだろう？」

「スニーカー投資をしてみたいけれど、何から始めれば良いだろう？」

「どうして、スニーカーで投資ができるんだろう？」

いろいろ気になることや疑問が湧きますよね。

本記事は、上記のように思っている方にぴったりの記事です。

スニーカー投資とは、どういうものか、そのメリット、デメリット、失敗しないためのポイント、スニーカー投資の始め方など、基本的なことをまとめました。

ぜひ、スニーカー投資の参考にしてみてください。

スニーカー投資とは

スニーカー投資とは、スニーカーを定価で仕入れ、プレミア価格で売却して、転売差益を狙う投資手法です。

近年、このスニーカー投資が大きな盛り上がりを見せています。日本のスニーカー市場規模は、5,000憶円、アメリカではなんと、約7兆円を超えると言われています。

その爆発的な市場の成長には、リセール（転売）市場の存在が大きな影響を与えています。

StockXなどのスニーカー転売プラットフォーマーが、スニーカー投資を大きく支えています。

たとえば、スニーカー投資家たちは、NikeやAdidasなどのブランドスニーカーを抽選などで仕入れます。そのスニーカーをStockXにプレミア価格で出品、販売します。

このように希少価値のあるスニーカーを転売して利益を得るのがスニーカー投資です。次章からはそのメリットとデメリットについて解説します。

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スニーカー投資のメリット

スニーカー投資のメリットについて説明します。

プレミアがつきやすい

スニーカー投資のメリットは、定価で購入した後、すぐにStockXなどでプレミアをつけた価格で売却できる点です。

同じファッションアイテムの服や帽子も、古着というカテゴリでプレミアがつく場合があります。しかし、近年のスニーカー投資ほど市場が成熟していないため、売買専門のオンラインプラットフォームがありません。

フリマやオークションサイトでも、よほどヴィンテージとして価値のつくもの以外は、通常中古というだけで、値崩れしやすいのが現状です。

ではスニーカー投資なら、どんなスニーカーでも値上がりするのかと言えば、必ずしもそうとは言えません。もちろん、ネットなどで様々な情報収集を行い、長期的に見て価値と人気が高まるスニーカーを目利きできれば、手堅い投資になり得ます。

スニーカー投資は、スニーカーに魅力を感じる人の数が多いが故に、StockXなどの専門売買サイトを通じて、大きな成功をもたらす可能性があります。

次からはプレミアムがつき、価格を大きく伸ばしたスニーカーを紹介しましょう。

Adidas：adidas Samba Wales Bonner Cream Green

2022年6月23日発売の、Adidasの「adidas Samba Wales Bonner Cream Green」というモデルは定価21,000円でした。

8月22日現在、StockXの価格を見ると、プレミアム率は228％、高い価格では78,900円で取引されています。

西アフリカのカルチャーからヒントを得たモデルです。名前の「サンバ」を象徴するような、鮮やかなグリーンが明るい気持ちにさせてくれるため、今後も人気が続く可能性があります。

価格も堅調に推移しています。

メーカー	adidas
商品名	adidas Samba Wales Bonner Cream Green
発売日	2022年6月23日
定価	21,000円
プレミアム率	228％
過去12ヶ月間の取引価格帯	20,700 -78,900円
平均取引額	32,900円

adidas Samba Wales Bonner Cream Greenの価格推移 — 出典：StockX

Nike：Jordan 10G　Chicago (1985)

1985年9月16日に発売された、Nikeの「Jordan 10G　Chicago (1985)」は、現在、平均取引額2,558,700円、プレミアム率は113051％となっています。

ヴィンテージであり希少価値の高いこのモデルは、長い年月を経て、未だに人気が衰えることを知らないモデルと言ってよいでしょう。

メーカー	Nike
商品名	Jordan 10G　Chicago (1985)
発売日	1985年9月16日
定価	65ドル
プレミアム率	11305%
過去12ヶ月間の取引価格帯	1,018,400 円- 4,121,100円
平均取引額	2,569,800円

Jordan 10G　Chicago (1985)の価格推移 — 出典：StockX

Dior：Jordan 1 Retro High

誰もが知る高級ファッションブランドのDior（ディオール）とNike Air Jordan1のコラボモデルです。

気品のあるグレイに洗練されたサイドのスウィッシュ（Nikeのロゴマークのこと）の内側にはDiorのモノグラムがプリントされています。

DiorとNikeのファンであれば、抗しがたい魅力を感じる一足と言えるでしょう。

メーカー	Dior、Nikeのコラボ
商品名	Jordan 1 Retro High
発売日	2020年4月6日
定価	2000ドル
プレミアム率	547%
過去12ヶ月間の取引価格帯	735,700円 – 2,021,600円
平均取引額	1,134,600円

その他、StockXの並べ替えで「プレミアム率」を選択すると、たとえば「Nike SB Dunk Low Paris」では、103233％という驚異的な数値を目にすることができます。

以上のことから、スニーカー投資は、目利きができるようにさえなれば、大きなポテンシャルを秘めています。できるだけ定価もしくはそれに近い値段で購入し、StockXやなどで売却することで、大きな利益を獲得できる可能性があります。

リスクが低い

スニーカー投資の2つ目のメリットは、リスクが低い点です。

StockXの並べ替えを最低出品価格としても、2,000円以上の価値は保たれています。

スニーカーは、万一、思ったよりも価格が伸びなくても、株や仮想通貨のような価値の下がり方はしません。場合によっては、定価割れするかもしれませんが、数千円以上の価値は維持できます。全くの無価値となるリスクは低いと言えるでしょう。

また、価値が伸びないスニーカーについては、サイズさえ合えば、自分のファッションアイテムとして活用できます。

仕入れ方法がシンプル

スニーカー投資のメリット3点目は、仕入れの方法がシンプルな点です。

たとえば、ナイキのスニーカーを仕入れたい場合、ナイキ公式アプリ「SNKRS」を導入し、発売日当日になったら、抽選に参加します。当選した場合は入金するだけです。

その他、ナイキやアディダスの公式販売店の店頭に足を運ぶ方法もあります。そこでも、ほとんどの場合、抽選が行われます。当選した場合、購入ができます。

抽選に応募して、当選したら購入するというシンプルな方法は、誰にでもわかりやすいため、気軽にスニーカー投資に挑戦できるのが魅力です。

投資信託のように、証券会社の口座開設をする必要はありません。しかも、抽選方式であることがほとんどなので、誰にでも平等に仕入れできるチャンスがあります。

スニーカー投資のデメリット

ここからは、スニーカー投資のデメリットについて解説します。

偽物を購入してしまうリスクがある

スニーカー投資のデメリットは、偽物を購入してしまうリスクがある点です。

公式ストアで新品を購入する場合は、基本的に偽物の心配はありません。しかし二次流通で購入する場合に、偽物であるリスクはゼロではないことを留意しておきましょう。

昨今、偽物のクオリティも上がっており、真贋の見極めが日に日に難しくなっている状況です。スニーカー投資市場の過熱と比例して、フェイク市場も拡大しつつあるのです。

偽物を購入しないようにする対策としては、以下があります。

ネットで購入する場合は、信頼できるストアもしくはサイトから購入する
真贋鑑定をしているサイトを選ぶ（StocklX、スニーカーダンクなど）
スニーカーの人気に対して、価格が安すぎるサイトに注意する

フリマアプリでの取引の場合は、個人での取引となる分、リスクが高まります。

また、日本人を対象とした詐欺サイトもゼロではありません。たとえ人気モデルが安い価格で販売されていても、サイト運営者の情報が薄く、知名度が低い、見たことがないなどのあやしげなサイトではスニーカーを購入しないようにしましょう。

仕入れが難しい

スニーカーの仕入れは抽選がほとんどです。その抽選に「とにかく当たらない」という声が非常に多いのが事実です。

新品の限定モデル、中古でレアなモデルなど、人気と希少価値が高いものであればあるほど、応募が殺到し、仕入れが難しい状況となります。

また、店舗での抽選よりも、ネットでの抽選のほうが応募数の分母が大きい分、落選となりやすいようです。

店頭販売の場合も、以下の画像のように、並ぶ人が大変多いのが実状です。

商品知識が必要

スニーカー投資のデメリットは、深く幅広い商品知識と市場分析力を身に付ける必要がある点です。売れ筋となるスニーカーを予測できるくらいのレベルが必要です。

一朝一夕で身に付けられるスキルではないと考えるべきでしょう。

また、難しいのはスニーカーの流行が変化しやすい点です。的確に売れ筋を押さえて、流行のスニーカーを仕入れるのに成功しても、場合によっては、すぐ人気が下火となる場合もあります。

状況によって上手にリスクヘッジを行うためにも、日々情報収集、市場価格や、価格動向の分析を行うようにしましょう。

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スニーカー投資の失敗を防ぐためのポイント

ここからは、スニーカー投資で失敗しないためのポイントを説明します。

スニーカーは寝かせて売ったほうが高値がつく

スニーカー投資は、投資であるがゆえに、ロングテールで投資を行うのがおすすめです。

具体的には、長期間（2～3年）寝かせてから売却する方法です。

本来スニーカーは消耗品であるため、新品の数はどんどん市場から減っていく傾向にあります。特に限定モデルは、時間と共に希少性が増します。

もともと、メーカー側は、スニーカーの希少性を高めるために、出荷数を少し少な目にしています。供給よりも需要を大きくしたほうが、スニーカーの買い手の「ほしい」という気持ちを高めやすいためです。

また、スニーカーファンやヴィンテージ愛好家も多い傾向にあります。

数年寝かせて、希少性が高まったタイミングであれば、その分、高値がつきやすいと言えるでしょう。

以下のモデル「Nike SB Dunk Low」は残り4点で、683万8,700円の値段がついています。

メーカー	Nike
商品名	Nike SB Dunk Low
発売日	2002年3月1日
定価	60ドル
プレミアム率	83233%
過去12ヶ月間の取引価格帯	6,868,400円 – 8,516,900円
平均取引額	7,692,700円