ブラジルのアンティークコインは狙い目?!その理由とおすすめのコインを紹介

ブラジル アンティークコイン

ブラジルのアンティークコインは希少度が高いにもかかわらず、現在世界的に注目を集めているコインです。投資先として将来性が期待できるものも少なくありません。

ポルトガルによる植民地時代を反映しているなど歴史的・芸術的価値を持つものだけでなく、産出された金が贅沢に使われていることから貴金属としての価値を持つものも多いのがブラジルのアンティークコインの特徴です。

この記事では今後注目度を高める可能性を秘めた、ブラジルのアンティークコインについて歴史や特徴を紹介します。

目次

ブラジルの歴史

アンティークコインの価値は発行された時代背景からも大きく影響を受けるものであるため、その国の歴史を知ることは投資をする上では非常に重要になってきます。

以下ではブラジルのアンティークコインで投資を成功させるために必要な、ブラジルの歴史の概要を解説します。

ポルトガル人の到来以前のブラジル

ブラジルの歴史は1492年にポルトガルからコロンブスが来る前と後とに大きく分類されます。

紀元前8000年ごろ、ベーリング海峡を渡ってアジアからきた人たちが現在のブラジルの地に住み始めました。彼らはインカ帝国の影響をあまり受けることなく原始的な農耕を営んでいた民族であり、後にヨーロッパ人から「インディオ」と呼ばれることになります。

「インディオ」とは本来インド人を意味する言葉ですが、彼らはインド人とは関係ありません。

コロンブスが新大陸に到達した際、インドに到達したのだと勘違いし、その地に住んでいた先住民のことも「インド人だ」とヨーロッパに報告したことから彼らは「インディオ」と呼ばれるようになりました。

ちなみにコロンブスは生涯自分が到達した新大陸のことをインドだと思い続けたと言われています。

ポルトガル人の到来

1492年にコロンブスが到来して以来、ブラジルの地はヨーロッパ諸国による入植が進められました。

最初はポルトガル人による入植が進められ、ヨーロッパで使われる赤い染料の原料となるパウ・ブラジルの貿易が盛んに行われましたが次第に鉱山の探索が進められるようになります。

その後フランスやオランダによる入植も始まり、その過程でパウ・ブラジルだけでなく砂糖や農産物の産業も発展します。

しかしそうした産業の発展による恩恵を受けたのは貿易商人のみであり、現地の先住民たちに還元されることはほとんどありませんでした。19世紀末までブラジルで奴隷制プランテーション農業が盛んに行われることになります。

ブラジルの独立から帝政時代

1807年、ポルトガルはフランスのナポレオンによる大陸封鎖令に反対したことによって、フランスからの侵攻を受けることになります。

首都リスボンの陥落直前、ポルトガルの王室・宮廷関係者がイギリスの援護を受けて脱出し、リオデジャネイロに移りました。

この王室の大移動によってリオデジャネイロは開発が進められる反面、現地のブラジル人との対立を深めることとなり、国内では独立意識が高まります。

ブラジルでの独立運動の活性化により、ブラジルはついにポルトガルからの独立を果たし帝政時代に突入することになりましたが、この帝政もポルトガル人を偏重するものであるなど、独立を果たしたものの対立の溝は埋まりませんでした。

その後も両者は対立を続け、さらにヨーロッパで盛んになっていたナショナリズムからの影響や、奴隷解放運動による影響を受け1889年に帝政は崩壊します。

近現代のブラジル

1889年、帝政の代わりにブラジル合衆国が樹立しましたが、以降もブラジルは政権が不安定な時代が続きます。国内では反乱が繰り返される一方で、第一次・第二次世界大戦による影響も受け、1967年にブラジル連邦共和国が成立します。

ブラジル連邦共和国の成立後も度々政権の機能不全や腐敗が度々問題視されつつも、高度経済成長を果たし現在ブラジルは世界的にも急成長を遂げた国として注目を集めています。

その他ヨーロッパの帝国主義の影響を受けた地域のアンティークコイン

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現在のブラジルの通貨

現在ブラジルでは「レアル」と呼ばれる通貨が使われています。補助通貨としてセンターボも使用されており、

1レアル=1センターボ

で換算されます。

2024年3月時点での日本円とのレートは1レアル=約30円です。

現在のブラジルの産業および経済状況

第一次・第二次世界大戦後の高度経済成長によってブラジルは一躍注目を集める国になりました。

世界第13位の経済規模を誇り、南米としては最大となっています。

現在の主な産業はコーヒーであり、コーヒーの生産高は世界最大です。他にもブラジルは世界有数のオレンジや大豆などの生産地でもあります。

国内に多種多様な鉱物資源の産地を有していることから、ブラジルでは農業だけでなく鉱業も盛んです。主要鉱物には鉄、銅、ニッケル、ボーキサイト、マンガン、ニオブなどが含まれており、世界の製造業に多大な影響力を持っている国であるという見方もできます。

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ブラジルのアンティークコインの特徴

以下ではブラジルのアンティークコインの特徴を紹介します。

「金」へのこだわり

「ゴールドラッシュ」と言えばアメリカが有名ですが、実はアメリカ全域のゴールドラッシュはブラジルでのゴールドラッシュの始まりがきっかけで始まったものです。

ブラジルのゴールドラッシュはアメリカのゴールドラッシュが始まる150年前の1692年に金鉱が見つかったことにより始まりました。

産出される金が非常に潤沢だったことから、ブラジルの金鉱を掌握していたポルトガルでは金を贅沢に使用した金貨が製造されるようになります。

従ってブラジルのアンティークコインは金にこだわった金貨が多いです。

ただし、ブラジルで産出された金を使用した金貨が流通したのは産地・ブラジルではなくポルトガルやイギリスでした。ポルトガルの支配下にある間、8トン以上もの金がヨーロッパに流れたと言われています。

高い芸術性

ただ美しい黄金の輝きを持つだけでなく、ブラジルのアンティークコインは高い芸術性を誇るものが多いことでも知られています。

肖像画に描かれた人物の毛一本一本に至るまで高い技術によって繊細に彫られたコインも多く、その美しさに惹かれて買い求める人も多いです。

歴史背景を楽しみながら投資ができる

ポルトガルによる入植以来、ヨーロッパからの多大な影響を受けながら発展したブラジルのアンティークコインには歴史的背景が反映されたものも少なくありません。

ポルトガルの繁栄と凋落、奴隷解放運動、独立運動、文化の繁栄といった歴史的背景や出来事の流れがブラジルのアンティークコインからは読み取ることができます。

こうした楽しみ方もできることから近年ブラジルのアンティークコインは愛好家を中心に人気が向上しています。

ブラジルのアンティークコインが狙い目である理由

これまでアンティークコイン市場ではブラジルのコインはあまり注目されてきませんでしたが、最近では価格を高騰させるものも増えつつあり、少しずつ人気を集めつつあります。

今後もブラジルのアンティークコインの中には価格を急上昇させるものが現れるかもしれません。

以下ではその理由を解説します。

希少性に対して注目度が低い

ブラジルのアンティークコインは希少度が高い傾向があります。

にもかかわらずこれまであまり注目されてこなかったことから、まだその希少性・芸術的価値相応の価格がついていないものも多いです。

従って将来性が期待できるコインが安価で購入できる可能性をブラジルのアンティークコインは秘めています。

今後の注目度の高まりを受け、価格が高騰する可能性もあるため、購入を検討している場合は早めに行動するようにしましょう。

世界有数の金鉱山地があった

ブラジルでのゴールドラッシュを発端にアメリカ全域でゴールドラッシュが始まったと言われるほど、ブラジルは世界有数の金鉱を持つ国です。現在も鉱業が盛んに行われていることからも、その鉱物資源の潤沢さは想像に難くありません。

鉱業が盛んに行われた歴史を持つブラジルでは、上質なコインが製造されてきました。

アンティークコインの価値は芸術性や希少性、歴史的価値だけでなく、素材に使われた貴金属からも大きく影響を受けます。

世界有数の金鉱を有するブラジルで作られたコインは上質な貴金属が使用されたものが多いため、今後の貴金属価格の変動の影響を受けながら価値を上昇させることが予想されます。

ブラジルの経済成長

アンティークコインの価値は、その国経済的成長度合いと連動する傾向があります。経済的に国が成長し、国内に増えた富裕層がアンティークコインなどの実物資産に投資し始める場合、まずは自国の文化を反映したものを投資先として選ぶことが多いためです。

過去にそうした傾向は中国やロシアでも見られました。

現在ブラジルの経済規模は世界第13位であり、成長し続けている国として世界的にも注目を集めています。富裕層も増加していることから今後はブラジルのアンティークコインは価値を上昇させるのではないかと予想されます。

ブラジルのコインの中でも特に有名な「2万レイス金貨」

さまざまなブラジルのアンティークコインの中でも特に「2万レイス金貨」は有名です。

金をふんだんに使った金貨であり、金鉱の豊かさとポルトガルの栄華を感じさせる1枚です。

以下ではその2万レイス金貨について解説します。

ポルトガル植民地時代に発行された金貨

2万レイス金貨は1724年から1727年にかけてポルトガル支配下にあったブラジルで発行されました。

「ダブルーン」「ダブロン金貨」といった呼ばれ方をすることもあります。

発行されたのはブラジルではあるものの、金貨の表面にはポルトガルの紋章が描かれており、裏面には4つのMと十字架で構成されたモチーフが描かれています。

十字架はポルトガルの栄華を反映するものとして貨幣に用いられてきたモチーフであり、4つのMは金貨が発行されたミナスジェライス州の頭文字です。

ポルトガルによる入植開始以来、ブラジルではフランスやスペイン、オランダなどヨーロッパ諸国が群雄割拠する不安定な状態が続いていました。

1661年、ハーグ講和条約によって長く続いた混乱を制したポルトガルはその自国の力を示すために完全統治の開始から約60年後の1724年にこの2万レイス金貨を発行します。

当時発行された2万レイス金貨をはじめとする金貨・銀貨はブラジル国内で使われることはほとんどなく、多くはヨーロッパの本国やイギリスで流通しました。

卵1個分の重さ

2万レイス金貨の最大の特徴はその大きさ・重さにあります。

直径は37.8mmであり、重さは53.78gもあり卵1個分に相当します。

高いデザイン性

非常に高い技術をもって表面のポルトガルの紋章や裏面の十字架が描かれていることも2万レイス金貨の魅力の一つです。黄金の輝きだけでなく、丁寧に描かれた繊細な模様に惹かれる愛好家が後を絶ちません。

ブラジルでおすすめのアンティークコイン3選

以下ではブラジルのアンティークコインの中でも特におすすめのものを3つ紹介します。

ブラジル ペドロ2世 金メダル 1884年

この1884年に発行されたペドロ2世の金貨は、ブラジル万国博覧会の際に作られ、万博開催に最も貢献した3人に贈られた金貨です。そのため世界に3枚しか存在しない、非常に希少度が高いことでも知られています。

そうした希少性だけでなく、ブラジル史上最も優れた政治家として愛されるペドロ2世が描かれているという点も重要です。

ペドロ2世は学問や芸術を愛し、黒人奴隷制度の廃止にも勤めた為政者でした。ブラジル帝国最後の皇帝でもあり、現在も国内で高い人気を誇っています。

ブラジル マリア1世 6,400レイス金貨 1796年

ポルトガル統治下のブラジルで発行されたこのマリア1世界の金貨は、ポルトガルの凋落を象徴する金貨でもあります。

マリア1世はフランスのナポレオンによるポルトガル侵攻からリオデジャネイロに逃れた女王です。

6,400レイスという額面はマリア1世の統治下では最高額のものであり、1789年から1805年までの間に毎年11万枚から25万枚ほど発行されました。

時代背景的には標準的な発行枚数の金貨ですが、黄金の輝きが特徴的な一枚として高い人気を誇っています。

ブラジル ペドロ2世 2,000レイス銀貨 1886年

ペドロ2世はこの銀貨が発行された時期にクーデターによって廃位された皇帝です。

クーデターの発生時に外遊にでていたことから帰国ができず、そのまま亡命し、最後はパリで亡くなった人物でしたが、政治改革に熱心であったことから現代に至るまで高い評価を受けています。

ペドロ2世が描かれた2,000レイス銀貨は1887〜1889年の間は毎年万単位で発行されていましたが、1886年に発行されたもののみ発行枚数が1,190枚と著しく少ないことから、この年の2,000レイス銀貨は希少度が高く、将来性が期待できるとされています。

その他今後アンティークコインの値上がりが期待できる国・地域3つ

以下ではブラジル以外の、現在アンティークコインの将来の価値が期待されている国や地域を3つ紹介します。

中国

経済的な急成長を遂げた中国では、近年価格を高騰させるアンティークコインが目立っています。世界中のオークションに足を運ぶ富裕層も少なくなく、中国のコインが出品された際には激しい盛り上がりを見せることも少なくありません。

今後も中国国内の経済状況からの影響を受け、価格を大きく変動させるコインが現れることでしょう。

中国のアンティークコインについて詳しく知りたい方はこちらもチェック

インド

インドもまた経済的に成長している国です。2023年には中国を抜き、世界トップの人口を誇る国になりました。

歴史の中でさまざまな宗教が入り混じり、イギリスの植民地時代もあったインドのアンティークコインは時代によって雰囲気が大きく異なるという特徴があります。

また、古代からヨーロッパと盛んに交易がなされたことにより、ヨーロッパ的な丸いコインが数多く発行されたという点も重要です。さまざまな文化的背景を持ちながらも、馴染みのある円型のコインであることが、世界中のコイン愛好家を惹きつけています。

今後も国内に富裕層が増えるにつれてインドのアンティークコインは注目度をあげていく可能性があるため、目が離せない地域です。

イギリス

アンティークコインコレクションが最も盛んであるイギリスのコインは、以前から世界的にも非常に高い人気を誇ってきました。常に最新の技術が施された上質なコインが多く、高い芸術性だけでなく貴金属としても高い価値を誇るものが多いです。

アンティークコイン収集の王道とも言える国であるため、これからアンティークコイン投資を始めたいという人にもおすすめです。

まとめ|ブラジルのアンティークコインは今後の価格高騰に期待大

金鉱から産出される金をふんだんに使った金貨が多く発行されただけでなく、ヨーロッパとの複雑な関係を反映したものが多いブラジルのアンティークコインは、今後価値が高騰する可能性を秘めたものも多いです。

今後注目度を高めるに従って価値が上昇する可能性があるため、投資をする上ではしっかりと最新の情報をチェックする必要があります。

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