アンティークコインが儲からないって本当?アンティークコイン投資の基本を解説

アンティークコイン 儲からない

「アンティークコイン投資は気になるものの、儲からないと聞いて、始めるかどうか迷っている」このような迷いをもっている人も少なからずいるのではないでしょうか。

世情不安定な昨今、できるだけしっかりした資産をもっておきたいと考えるのは、当然の道理です。とはいえ、知らない投資に手を出す勇気がなく、二の足を踏んでしまいがちです。

本記事では、アンティークコインが儲からないと言われている理由や、基本的な投資の方法、購入先やコインの見極め方など、網羅的に紹介しています。

アンティークコイン投資を始めようか迷っている人は、ぜひ記事内容をご確認ください。

目次

アンティークコインが儲からないといわれる理由

アンティークコインが儲からないと言われる理由は、思うような価格で売却できないためです。アンティークコインが売りにくくなる理由を 3つピックアップし紹介します。

  • コインのグレードを把握せずに保有している
  • 適切な売却場所を選択していない
  • 買う時に売却のことを視野に入れていない

コインのグレードを把握せずに保有している

アンティークコインは数多くの種類が存在し、価値もそれぞれです。すべてのアンティークコインに投資商品としての価値があり、持っているだけで年々価格が上がるというものではありません。

なかにはデザイン性やテーマから人気が低く、価値がつきにくいアンティークコインもあります。

価値がつきにくいアンティークコインは、売りに出してもなかなか買い手が見つかりません。しかし、偽物でなければ売却することは可能です。アンティークコインのコレクターは世界中にいるため、誰かしらの目に止まって買い手がつくことは考えられます。

人気のないアンティークコインは売り方次第ではいつまでも買い手がつかないこともあります。その場合、根本的な売り方を考えなければいけません。

適切な売却場所を選択していない

個人でアンティークコインの売却先を見つけるときに、多くの人はオークションサイトを利用するのではないでしょうか。利用するオークションサイトによっては、需要が高く人気があるコインを出品したにもかかわらず、なかなか買い手が見つからないケースもあります。

売買が成立しにくい原因は、サイトそのものの信頼性が原因です。買い手の立場で考えてみると理解しやすいのではないでしょうか。誰でも簡単に出品できるオークションサイトで、コインそのものの価値が担保されなければ、買う人は少ないでしょう。

また、市場価格よりも割高な価格で売られていることもあり、結果として損をしてしまうケースもあるため注意が必要です。

コインが高額であればあるほど、買い手も慎重になるため、余計に買い手が見つかりにくくなります。アンティークコインをスムーズに売却するには、売却に適した場所を選ぶ必要があります。

買う時に売却のことを視野に入れていない

アンティークコインの売却によって利益が得られるか否かは、購入した時点で確定しているといっても過言ではありません。

アンティークコインを投資目的で保有する場合、購入と同時に出口戦略もしっかり考えておく必要があります。買い手が見つかりやすい人気のコインに絞って購入するようにしましょう。

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アンティークコインとは?

アンティークコインとはどのような類の運用商品なのでしょうか。3つのポイントにて詳細を説明します。

  • コインの種類
  • 時代別コイン
  • 投資としてのアンティークコイン

コインの種類

アンティークコインとは、一般的に古代以降、中世のコインを指します。言葉自体がよい響きということもあり、最近では日本でもよく使われる言葉になりました。本来のアンティークコインの定義から外れて、100年前程度のコインでも、アンティークコインと呼ばれることもあります。

アンティークコインには、記念コインや地金型金貨などの種類があります。記念コインは、王室のお祝いごとや、政治的なメッセージを発する意味合いをもって、昔から作られてきたものです。最近では、コレクター向けに作られるオリンピック記念コインなどが有名です。

地金型金貨は、純金または純銀で作られたコインのことを指します。代表的な地金型金貨は、カナダのメイプルリーフ金貨、オーストリアのフィルハーモニー金貨、中国のパンダ金貨などが挙げられます。

コインそのものにプレミアがつくことはありませんが、金の延べ棒と同じように素材そのものが貴金属としての価値があります。

時代別コイン

アンティークコインは時代別コインの一つです。他の時代別コインは次のとおりです。

  • 古代コイン
  • 近代コイン/近代銭
  • 古銭
  • 現代コイン

現代の記念硬貨や100年前の近代コインや通貨、江戸時代の古銭などは個人所有も充分に可能ですが、アンティークコインや古代コインとなると、歴史的な価値が高いものもあり、簡単には所有できません。

特に古代コインは紀元前後くらいのコインを指します。ローマ帝国隆盛のころのコインなので、個人で所有することは困難です。

投資としてのアンティークコイン

一般的にアンティークコインの投資対象となるのは、100年くらい前以前に発行されたコインへの投資を指します。一般的なアンティークコインの定義とはややズレていますが、近代の記念硬貨なども対象とされているようです。

アンティークコインの強みは、経済危機や金融危機に強いことです。株式などの金融商品に比べると、現物があるアンティークコインは大きく値崩れすることはありません。むしろ、金融マーケットが不安定なときは、現物資産を求める人が増えるため、取引価格が上がることも考えられます。

また、株式などに比べて継続的な情報収集の必要がない点も、忙しい人にとってはメリットとなるでしょう。

アンティークコインは分散投資先としても有効で、投資としての妙味はありますが、利益を出すためにはコインの見極めが必要です。

価値あるアンティークコインの見極め方

アンティークコイン投資で利益を出すためには、価値あるコインの見極めが重要です。

アンティークコインの見極め方について、4つのポイントにて説明します。

  • 鑑定済みのコイン
  • 信頼できる販売元から入手しているか
  • 補償制度の充実
  • 鑑定番号の調査

鑑定済みのコイン

アンティークコイン市場には偽物も出回っています。偽物をつかまないために、第三者鑑定機関からの鑑定がされているか、よく確認しましょう。

いくつかある第三者格付け鑑定機関の中でも、米国のPCGS社(Professional Coin Grading Service)及びNGC社(Numismatic Guaranty Corporation)鑑定済みのコインであれば、グレードの担保は充分に確保できます。

信頼できる販売元から入手しているか

価値のあるアンティークコインを入手するには、信頼できる販売元から購入するようにしましょう。見極めるためのポイントは、認定の有無や販売店の在庫量とスタッフの知識量です。

PCGS社やNGC社といった世界的格付け鑑定期間からの認定を受けている販売店は、それだけでも信用できるほどの権威性があります。

また、アンティークコインの販売店を利用する前に、あらかじめほしいコインがあるか、確認しておくと手間がかかりません。その際に、在庫量も確認しておくと、販売店の規模を推し量ることができます。

メールや電話で問い合わせた時の、スタッフの知識量もチェックポイントです。過去のオークション主催回数にて、販売店の在庫量や常連のお客さんの多さの確認もできます。

保証制度の充実

購入後の保証制度が整備されているか、という点も大事なチェックポイントです。優良な販売ディーラーは、販売するコインが本物であることを保証していることが多く、もし偽物だった場合は全額返金保証というサービスも提供しています。

アンティークコインの偽物が多く出回る昨今、保証制度を充実させるには、アンティークコインへの豊富な知識や取引実績の裏付けが必要です。保証制度の採用は、販売店の自信のあらわれと見て取ることができます。

鑑定番号の調査

現在アンティークコインのグレーディングを行う機関は、米国のPCGS社及びNGC社の2社のみです。

2社の鑑定番号との照合ができれば、アンティークコインの価値は担保されます。2社とも自社の公式サイトで鑑定番号を照合できるようになっていますので、真贋を確認する際は、鑑定番号を照合してみましょう。

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アンティークコインに投資するには?

アンティークコインへの具体的な投資方法を確認しておきましょう。

  • 購入と売却方法
  • 必要最低限の知識を習得する

購入と売却方法

まずは予算を決めて欲しいコインを選び、その次のコインの相場を調べます。

アンティークコインを選ぶときは、価格の妥当性のほかに、希少性や人気、証明書や鑑定書の有無など、留意すべきポイントがいくつかあります。

日本のアンティークコイン市場は海外ほど成熟していないため、リサーチするときは海外サイトを参考にしたり、海外の流通に詳しいショップで情報を仕入れたりするなどしましょう。

主な購入先は、店舗やオークション、オンラインショップです。初心者のうちは、可能であれば実物を見て判断できる実店舗での購入を選びましょう。

売却は、個人間の売買かディーラーを介しての売却の二通りです。初めての売却はディーラーへの依頼が無難です。

必要最低限の知識を習得する

アンティークコイン投資を始めるには、最低限の知識が必要です。最初は書籍を読んで、基本的な情報を収集しましょう。

アンティークコイン市場が未成熟な日本では、インターネットの情報のみで充分な知識を手に入れるのは難しいです。まずは、定評のある入門書を手に取りましょう。

ワールドコインという大辞典も、勉強には欠かせません。

ある程度の知識を手に入れた後は、インターネット上のオークションを確認して、どんなアンティークコインが人気があるのか、相場勘を身につけることも大切です。

初めてコインを購入する実店舗も、貴重な情報源となります。知識豊富なスタッフの人にわからないことを質問して、知識を補完していきましょう。

アンティークコインの利益にかかる税金

アンティークコインの売却時の差益には税金がかかります。所有期間が5年未満の場合は、短期譲渡所得、5年以上の場合は長期譲渡所得としてそれぞれ課税対象となります。

具体的な計算式は次のとおりです。

  • 短期譲渡所得(5年以下)=売却価額–(購入代金–譲渡費用)–50万円
  • 長期譲渡所得(5年以上)=売却価額–(購入代金–譲渡費用)–50万円×1/2

譲渡費用とは、購入や売却にかかった手数料のことを指します。具体例として、譲渡費用を引いた250万円で購入したコインが500万円で売却できた時の計算式を挙げてみます。保有期間は5年以上の長期所有です。

500万円‐250万円‐50万円×1/2=100万円

この譲渡所得100万円は、総合課税として給与所得などと合算され課税されます。

総合課税は8つの所得(事業所得、給与所得、不動産所得、譲渡所得、利子所得、配当所得、一時所得、雑所得)を合算して税率を決める課税精度です。

総合課税の課税所得金額によって所得税率は変動しますので、アンティークコイン売却時の税金を把握する場合、下記の一覧表を参考にしてみてください。

課税所得金額税率控除金額
11,000円 から 194万9,000円まで5%0円
195万円 から 329万9,000円まで10%97,500円
330万円 から 694万9,000円まで20%427,500円
695万円 から 899万9,000円まで23%636,000円
900万円 から 1,799万9,000円まで33%1,536,000円
1,800万円 から 3,999万9,000円まで40%2,796,000円
4,000万円以上45%4,796,000円

アンティークコインの投資に関する疑問よくある質問

アンティークコイン投資に関するよくある質問を3つ、ピックアップしてみました。

アンティークコインでよくある質問
  • アンティークコインの保管方法は?
  • 取引に関する勉強方法を教えてほしい
  • 儲けるための裏ワザはある?

アンティークコインの保管方法は?

保管方法はいくつかありますが、もっともポピュラーな方法は、スラブケースを使った保管です。スラブケースとは、開封防止仕様のアクリルケースです。耐久性が高く、間違えてコインを落としてしまっても、アンティークコインに傷がつくことはありません。

コインに直接触れたり、鑑賞しにくくなるデメリットはありますが、保存には最適です。

保管場所は自宅の他に、銀行の貸金庫を利用する方法もあります。逐一確認できないなど不便さはあるものの、安全に保管できる最良の手段といっても良いでしょう。

取引に関する勉強方法を教えてほしい

前述のとおり、書籍で勉強するのがもっともポピュラーな方法ですが、カタログを手元に置いて、暇さえあれば眺める、という勉強方法もおすすめです。

カタログは安いものから高価なものまでさまざまですが、手に取りやすいカタログを探し出して購入してみてはいかがでしょうか。

儲けるための裏技はある?

儲けるための裏技はありません。人気があり、将来高値がつきそうなアンティークコインをできるだけ安く購入することが全てといっても良いでしょう。

まとめ 分散投資先としても最適なアンティークコイン

アンティークコインは現物を伴う投資なので、株式投資に比べると値動きは穏やかです。リスク回避の分散投資先として、有力候補となり得ます。

アンティークコイン市場は、海外に比べて日本では未成熟なので、まだ情報が出回っていません。新たにアンティークコイン投資を始めるときは、信頼できる実店舗で購入して、いろいろな知識や情報を教えてもらうようにしましょう。

合わせて、書籍などで情報収集を重ねていけば、投資に必要な知識を習得できるでしょう。

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