長引く物価高騰への対策として注目されてきた資産運用の一つに自宅駐車場の貸出があります。
究極の副業として人気を集め、自宅駐車場に空きスペースのある方や留守がちの方、毎日決まった時間に車で通勤している方などが活用しています。
この記事では、自宅駐車場の貸出方法として駐車場シェアリング・月極駐車場・軒先ビジネスをピックアップし、詳しく解説します。
それぞれのメリット・デメリットと注意点、運用する際のおすすめサービスも紹介しているので比較検討が容易です。
記事を読むと、自宅駐車場を貸出す際の具体的な計画を立てられます。
自宅駐車場の貸出が究極の副業となる理由
自宅駐車場の貸出が究極の副業と呼ばれる理由は以下の3点に集約されます。
- 空きスペース空き時間の完全不労所得である
- コストがかからない
- リスクがない
もちろん貸出の目的や利用するサービスによって管理が必要になったり、多少のコストがかかったりします。
しかしながら、極めて低い手間とコストであるため、基本的にはゼロと考えてよいでしょう。
それぞれについて解説します。
空きスペース空き時間の完全不労所得である
自宅駐車場の貸出は、空きスペースの空き時間を有効活用してもらうだけの完全不労所得です。
何もしない、ほったらかしで収入が入るため、本業の傍らの副業としては最適です。
目的や場所、駐車台数によっては一日数万円、月換算で数十万円稼ぐ方もいます。
もちろんまったく収入のない日もあり、わずか数百円の収益に終わる日もあるでしょう。
しかしながら、マイナスになる日はありません。
自宅駐車場の貸出は、他の資産運用のように大きなリターンはありませんが、マイナスもない堅実な副業です。
コストがかからない
自宅駐車場の貸出は、すでに在る空間を空いた時間に活用してもらうわけですからコストがかかりません。
目的によっては若干の初期投資を必要とする場合もありますが、基本的に初期投資不要です。
維持管理のコストも手間もかからず、ほぼほったらかしで運用できる究極の副業といえます。
リスクがない
自宅駐車場の貸出は負債を抱える心配がありません。
なぜならFXや株式のように投資してリターンを求める資産運用ではないからです。
FXも株式投資も初期投資を必要とし、リスクを伴うため注意するよう呼び掛けています。
投資した資金があっという間に溶けたり元本割れしたりは日常茶飯事、追加投資を繰り返し破産する例も少なくありません。
一般的に投資と名のつく資産運用は、リスクへの覚悟が必要です。
その点、自宅駐車場の貸出は、すでに所有している現物を有効活用してもらうだけの資産運用です。
目的と場所によって収益の差はありますが、決してマイナスにはなりません。
安心して取り組める副業です。
自宅駐車場を貸出す方法3選
自宅駐車場を貸出すにはニーズに応じた多種多彩な方法があります。
ここでは、比較的ニーズの高い3つの方法をピックアップしました。
- 駐車場シェアリング
- 月極駐車場
- 軒先ビジネス
それぞれについて解説します。
駐車場シェアリング
駐車場シェアリングとは、空いている土地やスペースを有料の駐車場として登録し、利用者に時間貸しするサービスです。
土地の所有者と駐車場を利用したい人を結ぶシェアリングサービスがあり、所有者は駐車場情報と個人情報を登録します。
短時間での貸出や曜日指定もできるため、土地所有者の都合に合わせられるメリットがあります。
また、利用者にとっても一般の駐車場よりリーズナブルで目的に合わせた利用ができる点で好評です。
所有者の空きスペースの有効活用と、利用者の駐車場探しの苦労を軽減させる画期的なシステムです。
月極駐車場
月極駐車場とは月単位で賃貸契約を結ぶ駐車場運営です。
通勤中とかの時間貸しはできないため、普段ご自分でお使いになっている駐車場の他に駐車スペースがある場合、余っている土地があるときなどに有効な活用方法です。
運営方法としては下記の3通りがあります。
- 自営による直接運営
- 業者による一括借り上げ
- 管理だけを業者に任せる管理委託方式
運営方法の違いによるメリット・デメリットはありますが、毎月一定額の収入を見込める安心感は他の土地活用法では味わえません。
副業としては最適でしょう。
軒先ビジネス
軒先ビジネスとは、屋内外の空きスペースを多用途に貸出すビジネスです。
軒先のような狭いエリアでも運営できるキッチンカーや野菜の直売所、バザーやイベント・PR活動など、どんな小さな事業にも手軽に貸出すことから軒先ビジネスと呼ばれています。
軒先ビジネスには所有者と利用者を結ぶシェアリングサービスがあり、場所や目的に応じたプラットフォームが多数用意されています。
「軒先」という言葉の認知度が高まったのは2008年の西浦明子氏による「軒先」創業からです。
「軒先」は2009年に法人登録し社名を「軒先株式会社」に変更しました。
十数年を経た現在、軒先ビジネスの先駆けとして業界の中心的な役割を担っています。
自宅駐車場を貸出すメリット
自宅駐車場の貸出による副業はスタートのハードルが低く、コストやリスクを抑えられたり他の活用に転用しやすかったり多数のメリットがあります。
ただし、運用方法によって条件が異なり、メリットとデメリットを併せ持つ要素が少なくありません。
不特定多数の人の出入りによる活性化と警戒感は、その最たるものでしょう。
ここでは、自宅駐車場を貸出す3つの方法それぞれのメリットを解説します。
駐車場シェアリングのメリット
駐車場シェアリングの場合、シェアリングサービスに登録すると以下のようなメリットがあります。
- 初期投資ゼロで始められる
- 自分の都合に合わせて貸すことができる
- 不在時にも車があるため防犯効果がある
- 利用者を特定できるためトラブルになりにくい
- いつでも辞められる
初期投資ゼロと自由な貸し時間について説明の必要はないでしょう。
自宅駐車場に車があると、在宅していると思われ空き巣に狙われにくいというデータが上がっています。
また、利用者はシェアリングサービスを通して駐車場を予約します。
個人情報を特定できるため、滅多なトラブルは発生しません。
仮にトラブルが発生しても、シェアリングサービスの会社が対応してくれることがほとんどです。
収益にならないと見切ったり、貸し時間の都合がつかなくなったりしたら、すぐに辞められる気楽さも大切な要素です。
月極駐車場のメリット
月極駐車場として貸出す場合の主なメリットは下記の通りです。
- 初期投資がゼロ、または低く抑えられる
- 利用者が限定されるためトラブルになりにくい
- 毎月一定額の収入が見込める
- 長期契約になる可能性が高い
月極駐車場の場合、直接運営・一括借り上げ・管理委託方式の3通りがあります。
それぞれに特化したメリットもありますが、共通項として上記4点をピックアップしました。
初期投資はほぼ不要、場合によっては整地や舗装を求められることもありますが、狭小地なので大きな出費とはならないでしょう。
利用者の限定によるトラブルリスクの低さはシェアリングと同様です。
同じ人が同じ場所に駐車するため事故のリスクも少なくなります。
長期間の安定収入が見込める点は副業として頼もしい限りです。
軒先ビジネスのメリット
軒先ビジネスの主なメリットとして下記のような要素が挙げられます。
- 初期費用ゼロ
- どんな狭小地でもOK
- 地域の活性化につながる
- 新たな交流が生まれる可能性
- 常時人がいるため防犯になる
初期費用ゼロは他の活用方法と同様です。
軒先ビジネスの特徴は、車一台分の広さがなくてもシェアできる点です。
どんな狭いスペースでも、屋台やフリマを開くと人が集まります。
キッチンカーを求めて人が集まると周辺地域も賑わうでしょう。
イベントやバザーで交流が広がる可能性もあります。
常に人がいるため防犯効果も抜群、メリットの多い副業です。
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自宅駐車場を貸出すデメリット
最高の副業としてメリットの多い自宅駐車場の貸出ですが、デメリットもあります。
デメリットとはメリットの裏返しでもあるため避けることはほぼ不可能です。
耐えるか、相応の対策が必要でしょう。
以下、それぞれのデメリットを解説します。
駐車場シェアリングのデメリット
自宅駐車場をシェアリングサービスに登録して貸出す場合、以下のようなデメリットが考えられます。
- 収益が立地場所に左右される
- 手数料率が高い
- 見知らぬ人の出入りに周囲から不信感を抱かれる
- 駐車場所によっては事故率が高くなる
立地条件はどの活用方法にも当てはまるデメリットでしょう。
とりわけシェアリングの場合、近隣に駅や商業施設、イベント会場などがあればニーズは高まりますが、そうでなければ空いている時間の方が長くなります。
また、比較的手数料率が高いのも難点です。
サービス会社によって差はあるものの手数料率は30~50%。
極端に大きな収益ではないことを考えると手元に残るお金に疑問が湧いてしまいます。
見知らぬ人が出入りしていると、近所から不審がられる可能性もあるでしょう。
入り組んだ道路や駐車しにくい場所でのシェアリングは事故率も高くなります。
月極駐車場のデメリット
自宅駐車場を月極駐車場として貸出す場合のデメリットは以下の通りです。
- 契約期間中は勝手に駐車できなくなる
- 毎日自分の敷地内を出入りされてしまう
月極駐車場の場合、契約してしまうと私用で使えなくなってしまいます。
自分の敷地とはいえ、けじめをつけなければなりません。
毎日、場合によっては夜間の出入りがあることも覚悟しておきましょう。
また、自営で貸す場合、舗装されていない駐車場の除草や整地を求められたり、
空いた途端に収入がなくなったりのデメリットがあります。
一括借り上げの場合は、駐車スペースが空いても賃料は支払われます。
軒先ビジネスのデメリット
軒先ビジネスのデメリットは以下です。
- 立地条件に左右される
- 手数料が高い
- 不特定多数の人が出入りする
軒先ビジネスも立地に左右されますが、逆に立地によってシェアするビジネスを選ぶこともできます。
多様な職種をシェアできる軒先ビジネスならではのメリット・デメリットの二面性です。
また、35%ほどの手数料は、FXや投資信託など他の資産運用と比べるとかなりの負担となります。
地域が活気づくメリットの反面、不特定多数の人が出入りすることへの不安も出てくるでしょう。
自宅駐車場を貸出す場合の注意点
自宅駐車場を貸出す場合、以下のような点への注意が必要です。
- 相場を把握する
- 近隣住民への周知を徹底する
- 万全のセキュリティ対策を執る
まずは自宅駐車場にどのようなニーズがあるかを調査し、周辺同業者の相場を把握しておきましょう。
相場を把握しておくと、自営の場合はもちろん一括借り上げやシェアリングサービスを利用するときの交渉にも役立ちます。
近隣住民への周知は徹底させなければなりません。
町内会があれば町内会を通じて周知してもらい、反対意見が出たら立ち止まって再考しましょう。
近隣への周知はセキュリティ対策にもなります。
必要に応じて防犯カメラの設置も視野に入れましょう。
駐車場シェアリングのおすすめサービス3選
自宅駐車場を貸出す3つの方法のうち、もっとも選択肢の多いのがシェアリングサービスです。
十数社以上ある駐車場シェアリングサービスのうち、比較的登録台数の多いのが下記の3社です。
- 特P
- akippa
- タイムズのB
それぞれを簡潔に紹介します。
特P
特Pは2009年創業の株式会社アースカーの運営するシェアリングサービス。
概要は以下の通りです。
初期費用 | 手数料 | 推定集客力/月 | コールセンター |
---|---|---|---|
0円 | 30% | 100万人以上 | 有り |
24時間対応してくれるコールセンターと保険専門スタッフの常駐は心強い限りです。
何より、手数料が30%と業界最低水準である点は大きな魅力です。
akippa
akippaは2009年に創設された合同会社ギャラクシーエージェンシーが運営母体となっています。
2011年に株式会社に組織変更し、駐車場予約アプリによるサービスを始めたのは2014年です。
翌2015年、現在の「akippa」の社名になりました。
以下が概要になります。
初期費用 | 手数料 | 推定集客力/月 | コールセンター |
---|---|---|---|
0円 | 40~50% | 100万人(会員数170万人以上) | 有り |
業界最大手として登録会員数170万人以上という圧倒的なシェアを誇ります。
一方で手数料の高さを指摘されますが、メルマガ配信や収益プランニングの提案などさまざまな方面からの支援にも抜かりはありません。
コールセンターも24時間対応、万全のサポート体制を敷いています。
タイムズのB
タイムズのBは1971年創業のパーク24グループのタイムズ24の運営による駐車場シェアリングサービスです。
以下が概要になります。
初期費用 | 手数料 | 推定集客力/月 | コールセンター |
---|---|---|---|
0円 | 40% | 不明(会員数725万人以上) | 有り |
タイムズのBの強みは、パーク24グループの総力を挙げたサポートができる点です。
シェアリングサービスはもちろん、月極駐車場や街のあちこちで見かけるコインパーキングの案内板など駐車場業界の第一人者としての知名度と実績は圧倒的です。
月極駐車場のおすすめサービス2選
自宅駐車場を、自営ではなく一括借り上げか管理委託方式で運営する場合に限ってのおすすめサービスの紹介です。
- 三井のリパーク
- トラストパーク
どちらも業界知名度の高い会社であり、実績も顧客満足度も申し分ありません。
それぞれを簡潔にご案内します。
三井のリパーク
三井のリパークは、一括借り上げを中心として1994年から駐車場事業を展開しています。運営会社は1969年創業の三井不動産リアルティ。
知名度抜群で信頼性の高い会社です。
以下が駐車場貸出の概要になります。
運営方法 | 対応エリア | コールセンター |
---|---|---|
一括借り上げ方式 | 全国 | 有り |
特筆すべきは、カーシェアリングサービスと併用できる点です。
その他、ポイント連携サービスや集客支援、定期清掃などさまざまな面からサポートしてくれます。
コールセンターももちろん365日24時間対応です。
トラストパーク
トラストパークは1993年創業の駐車場運営会社です。
あらゆる形態の駐車場に携わった経験から、柔軟な対応が期待できる会社です。
以下が駐車場貸出に関する概要になります。
運営方法 | 対応エリア | コールセンター |
---|---|---|
一括借り上げ・管理委託方式 | 全国 | 有り |
トラストパークの特徴は各駐車場ごとに担当のマネージャーが就く点です。
そのため、細やかな対応が可能となり、オーナーの要望に合わせて契約プランを提示してくれます。
24時間365日対応のコールセンターと、集客支援や割引サービスの提案などサポートも万全です。
軒先ビジネスのおすすめサービス2選
軒先ビジネスをサポートしてくれるサービスは現時点ではそう多くありません。
ここでは、代表的な以下の2社を紹介します。
- 軒先
- カシカシ
それぞれについて解説します。
軒先
軒先は2008年創業の軒先ビジネスの草分け的存在の会社です。
以来、時間と空間の隙間を埋めるような事業展開で人と人を結び、成長を遂げてきました。
軒先ビジネス業界の第一人者として、累計の登録利用者数が24,000件以上、ストア出店数38,000件以上の実績を誇ります。
オーナー登録に要する時間はわずか10分ほど、登録も掲載も無料です。
利用者の審査や料金設定は自由、他サイトへの掲載も自由というオープンさが受けて安定したシェアを保っています。
必要経費は成約手数料35%のみ。
高いと思うか安いと思うかはそれぞれでしょうが、これほど自由な気風で運営できるサービスは軒先をおいて他にありません。
カシカシ
カシカシは1963年創業の友安製作所が運営しているシェアリングサイトです。
大阪本社の他に東京、福岡に拠点を持ち、インテリア・エクステリア、カフェ経営やレンタルスペースなど多彩な事業を手掛けています。
公式ページにオーナー登録し、必要事項を入力するわずか30秒程度の手軽さが受けてじわじわとシェアを拡大しています。
登録費用や掲載費用などいっさい無料、成約手数料も25%という安さです。
また、月2回にわたるすみやかな入金も好評です。
軒先ビジネスは発展途上の業界であり、サービス会社もユーザーも試行錯誤しながら市場開拓している状況です。
新たなオーナーとして登録することで、互いに視野が広がり業界のさらなる発展にもつながるでしょう。
自宅駐車場の貸出は時代にマッチした堅実な副業
振り返ると、自宅駐車場を始めとしたデッドスペースの貸出はコスト・リスク共にゼロの最高の副業と再認識させられます。
一方で、軒先ビジネスなど発展途上の分野も多く、オーナーとユーザーの思い切った行動が望まれます。
パンデミックや自然災害、戦争に物価高騰など不安の多い時代です。
他者との距離感が測りにくく、オンラインにすがった個人情報の流出による強盗事件も発生しています。
地域の再生や防犯効果を初めとしたさまざまなメリットを生み出す自宅駐車場の貸出は、やはり究極の副業といえるでしょう。
マネートレンドnaviでは、自宅駐車場の貸出についてより詳しい情報を配信しています。
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