高利回りが狙えるファクタリング事業投資とは？メリットとデメリット解説

企業が早急に現金を確保する資金調達方法として名を広めているファクタリング。

実は、ファクタリングを事業として行っている企業に投資して資産運用を行うことが可能です。今回はファクタリングの基本から、ファクタリング事業投資のメリットとデメリットを解説していきます。

また、ファクタリング事業へ投資する意義や当社が提供する投資サービスについても紹介していくので、ぜひご一読ください。

資産運用・企業サポートが行えるファクタリング事業投資

ファクタリング事業投資とは、主に企業向けにファクタリング事業を行っている「ファクタリング企業」へ投資を行うことです。

投資家としてファクタリング事業に投資することで、資産を運用するだけでなくファクタリングに関係する企業のサポートを行うことができます。

投資としてだけではなく、社会的意義を持った活動も叶えられるのがファクタリング事業投資の特徴です。

ファクタリングについて解説｜資金調達までの流れとは

ファクタリングとは、企業が所持している売掛債権を早急に現金化できる金融サービスの一種です。

資金繰りに苦しむ企業が資金調達の方法として使用することが多く、コロナ禍の影響もあって年々需要が高まっています。

この項ではファクタリングにて現金を受け取り、債権が回収されるまでの流れを解説します。

3つのプロセスに分けて見ていきましょう。

企業同士の取引が売掛金にて行われる

ファクタリングのキーポイントになる「売掛債権」は、企業同士がある条件下で取引を行うと発生します。

規模の大きな取引を継続して行っている企業同士では、手数料や人件費を抑えるという観点から、取引代金を事前に設定した日付にまとめて支払うことがあります。

この際A社が売り上げの対価として得られるのが、「将来的に金銭を受け取る権利」である「売掛金」です。

売掛金は「債権」の一種であるため、先ほどの取引によって発生した未回収代金の支払いをB社に請求できるようになります。

このようにファクタリングでは、企業間取引で発生する「売掛債権」が中心となってプロセスが進んでいきます。

資金繰りに苦しむA社がファクタリングで資金調達を検討

B社との取引によって売掛債権を得たA社が実は資金繰りに困っていた場合、できればすぐに現金を得てキャッシュフローの改善を図りたいはずです。

しかし、売掛金にて取引が行われた場合は、事前に決めた支払日までB社から現金を受け取ることができません。

運転資金として使える現金がなければ企業の支払い能力は低下していき、帳簿上では利益が出ているにも関わらず経営が破綻する「黒字倒産」に陥る可能性も考えられます。

このように、どうしても現金を入手しなければならないケースで、ファクタリングは大きな力を発揮します。

ファクタリングでは代金が受け取れる権利を譲渡することでスピーディーに現金を入手できるため、資金繰りに苦しむ企業にとっての打開策として選ばれることも少なくないのです。

ファクタリング企業によって手数料を引いた現金がA社に支払われる

企業が所持している売掛債権をファクタリング事業を行っている企業に譲渡すると、A社に現金が支払われます。

この際ファクタリング企業によって支払われるのは、本来A社がB社から回収できる額から手数料分が引かれた現金です。

仮に売掛金が50万円で、ファクタリング使用時の手数料が3万円だった場合、ファクタリング企業は手数料を引いた47万円をA社に支払い、売掛債権を買取ります。

その後、ファクタリング企業は売掛金よりも安い費用で買い取った売掛債権でB社から満額の売掛金を回収することで利益を得ます。

ここまでが、一般的なファクタリングの流れとなります。

このファクタリングは「3者取引」と呼ばれるもので、最終的にはファクタリング企業がB社から債権を回収することで取引が完了します。

しかし、ファクタリングには「3者取引」だけではなく、「2者取引」も存在します。「2者取引」ではA社とファクタリング企業間の取引となるため、B社にファクタリングを使用した事実を知られません。

詳細は後述しますが、取引先にファクタリングの使用を知られると資金繰りの悪化が懸念され、今後の取引に影響を及ぼす可能性があります。

そういったリスクを下げるために役立つのが2者取引で、今後の関係性を崩すことなくキャッシュフローの改善を図れるより便利な仕組みとなっているのが特徴です。

そもそも企業がファクタリングを使用する目的とは

企業がファクタリングを使用する目的の多くは、早急に現金を取得することによるキャッシュフローの改善です。

売掛金を早急に現金化できれば何とか経営は存続できるような状況の企業がファクタリングを使用するケースは、非常に多く見受けられます。

このように、ネガティブな理由がファクタリング使用のきっかけとなることは多いですが、すべてのケースが難を逃れる目的というわけではありません。

ポジティブなファクタリング使用例として多いのが、事業投資用の資金を集める方法としてファクタリングを使用することです。

一刻も早く事業投資によって利益を膨らませるために、売掛金をあえて現金化する企業も存在します。

例えばファクタリング手数料が2%で、投資した事業の利回りが5%の場合、企業には利益が発生します。

現金化に手数料を支払ったとしても、経営に余裕があり、更には利益が出せる可能性も見込めているのであれば、ファクタリングで事業投資金を集めるのも合理的な方法と言えるでしょう。

初動の遅れから同業他社に競り負けるかもしれないケースや、銀行融資が間に合わないケースなどは、短期で現金化できるファクタリングでの資金調達が力を発揮します。

ファクタリング事業投資はファクタリング企業の資金調達も助ける

ファクタリング事業への投資は、投資利益を得ることだけでなく、以下の2点の役割を担うことにもなります。

ファクタリング企業へ投資することは、ファクタリング企業の事業存続をサポートするだけでなく、ファクタリングを利用する企業をも間接的にサポートします。

売掛金による取引は手数料や人件費の問題以外にも、商慣習的に取引代金の支払いを都度行うことが難しいという理由から行われることも少なくありません。

しかし、売掛金を得る側で、特に資金繰りに悩んでいる企業からすれば現金を入手するまでに間隔が空くのはデメリットが多く、いち早く現金化したいというのが本音です。

このような問題を解決する事業としてファクタリングには大きな需要があり、ファクタリング企業はそれに応えるために、事業を大きくしていく必要があります。

しかし、事業を大きくするためには、売掛債権を買い取るための資金集めが必須であり、投資家のサポートが欠かせません。

投資家のサポートで事業が拡大されれば、資金繰りに困っているより多くの企業を助けることができます。ファクタリング事業投資によってファクタリング企業の事業サポートを行うことは、今まさに崖っぷちに立っている企業を支えることにも繋がるのです。

とはいえ、ファクタリング、およびファクタリング事業投資にはデメリットも存在します。

ファクタリングによって考えられる各関係者のメリットやデメリットについては、当記事の後半で触れていきましょう。

ファクタリング事業投資を行うメリット・デメリット

では早速、投資家がファクタリング事業投資を行うメリットとデメリットを解説します。

ファクタリング事業投資の概要を把握する参考としていただけますと幸いです。

メリット1：国債や社債と比較すると利回りが良い

ファクタリング事業投資を行う1つ目のメリットは、国債や社債と比較すると利回りが良いことです。

日本国債や社債の利回りは1%に満たない状況が続いており、資金を比較的安全な場所で寝かせておけるというメリットもありますが、あまり魅力的ではないでしょう。

一方、これらの金融商品と比べるとファクタリング事業投資の利回りは高く、資産運用という点では将来性があると考えられます。

投資に絶対は存在しないため損失を被る可能性も十分にありますが、投資対象を誤ることなく選定できれば、資金を大きく増やすことも不可能ではありません。

メリット2：ファクタリング企業を通じて企業の資金ニーズをサポート

ファクタリング事業投資を行う2つ目のメリットは、ファクタリング企業を通じて企業の資金ニーズをサポートできることです。

ここ数年でファクタリング市場は急成長を見せていますが、これはファクタリングを必要とするほどの状況に追い込まれている企業が増えていることも意味します。

拡大していく需要にファクタリング企業が対応するには、売掛債権を買い取るための膨大な資金集めを事業と並行して行わなければなりません。

その策として有効なのが投資家を募ることです。

投資家による資金調達額が増えればファクタリング企業の事業継続が支えられ、それによって投資家も継続的にリターンを得られる可能性が高まります。

さらには、ファクタリング企業の事業継続をサポートすることでファクタリング先の企業の事業サポートまで行うことができます。

ファクタリング事業投資を行うことは、決してリターンを得られるだけでなく、社会的意義も感じられるのもメリットの一つと言えるでしょう。

デメリット：売掛先企業が倒産すると損失が発生する

ファクタリング事業投資を行うデメリットは、売掛先企業が倒産すると損失が発生することです。

売掛先企業とは、ファクタリング先に代金支払いを行うはずだった企業のことです。

ファクタリングでは、ファクタリング企業自ら買い取った売掛債権の回収を行いますが、仮に売掛先が倒産した場合、代金を回収できなくなります。

このようなケースでは、ファクタリング企業が利益を得られないため、投資家へのリターンも減ってしまう、もしくは損失が発生してしまいます。

ファクタリングが行われるにあたり、事前に売掛先の与信審査などが行われていればこういった形で損失が生まれることは少なくなりますが、それでも投資である以上リスクが存在することは留意しておくべきです。

ファクタリングの利用で現金を受け取るメリット・デメリット

次にファクタリングを利用して現金を受け取るメリットとデメリットを解説します。

資金に関わることなので、細部の特徴までしっかり把握しておくことをおすすめします。

メリット1：資金繰りを良くできる

ファクタリングを利用する1つ目のメリットは、資金繰りを良くできることです。

売掛金をファクタリング企業に譲渡することで、本来回収できる額から手数料が差し引かれた現金を受け取れます。

現金が手に入ると資金繰りを良くでき、決済や給与の支払いなども行うことができます。

また、ファクタリング企業によっては即日で現金化できることも少なくありません。そのため、資金繰りを良くするだけでなく、急な出費に対応できるのもメリットと言えるでしょう。

メリット2：業績関係なく資金調達できる

ファクタリングを利用する2つ目のメリットは、業績関係なく資金調達できることです。

ファクタリングは売掛債権を譲渡することで現金を手に入れる方法であり、お金を借りるわけではありません（給与ファクタリングは貸金業に該当すると考えられています）。

借入や融資であれば返済能力を業績などから審査されますが、ファクタリングは売掛債権を現金で買い取ってもらうため、利用にあたって業績が及ぼす影響が小さいです。

100%はありませんが、借入などは断られる場合でもファクタリングなら利用できる可能性が高いため、より短期間で資金調達を行う必要がある場合にも活用されます。

メリット3：借入や融資ではないため負債が増えない

ファクタリングを利用する3つ目のメリットは、借入や融資ではないため負債が増えないことです。

先にも述べましたが、ファクタリングは売掛債権を譲渡する代わりに現金が手に入ります。

そのため企業の負債にはならず、返済義務もなければ、今後の銀行融資の審査などに与える影響もありません。

ファクタリング使用は手数料分こそマイナスになりますが、素早い現金化が行えるうえに、企業へのダメージを最小限に抑えられる資金調達方法の一種と言えるでしょう。

ちなみに売掛先が倒産した場合でもファクタリングには償還請求権がないため、回収不能分を支払う必要もありません（＊ただし、契約内容による）。

デメリット1：一般的な融資よりも手数料が割高

ファクタリングを利用する1つ目のデメリットは、一般的な融資よりも手数料が割高なことです。

ファクタリングは使用するハードルが融資よりも低く現金化が容易な分、手数料は割高となっています。

また、ファクタリングは売掛債権の売買契約を結ぶ関係性になるため、利息制限法などが適用されません。そのため、ファクタリング企業によって手数料に開きがあるのも特徴です。

なかには暴利ともいえる手数料を請求する悪徳業者も存在するため、急ぎの場合でも契約内容はしっかり確認したうえで利用することが必須と言えるでしょう。

デメリット2：3者取引を行うと資金繰りの悪化を知られる可能性

ファクタリングを利用する2つ目のデメリットは、3者取引によって資金繰りの悪化を知られる可能性があることです。

3者取引では、ファクタリング企業が売掛先から債権を回収するため、自社のファクタリング利用を知られてしまう可能性があります。

ファクタリングにもさまざまな目的があるとはいえ、崖っぷちの状態で利用する企業も少なくないことから資金繰りが悪化していると悟られることもあるでしょう。

資金繰りの悪化を知られると今後の取引にも影響を及ぼしかねないため、利用には慎重に慎重を重ねることや、場合によっては「2者取引」によってそもそもファクタリング使用の事実を伏せておくということも必要になるかもしれません。

ファクタリング企業のメリット・リスク

ファクタリング企業のメリットとリスクについて解説します。

売掛債権を買い取ることでどのようなメリット・リスクが考えられるのか見ていきましょう。

メリット1：売掛金から手数料を引いた額を支払うことで利益を得られる

ファクタリング企業の1つ目のメリットは、売掛金から手数料を引いた額を支払うことで利益を得られることです。

ファクタリング企業は、売掛金から手数料を引いた額で売掛債権を買取ります。そうすることで、債権回収時はもともとファクタリング先が得るはずだった満額を受け取れるため、その差額をすべて会社の利益にすることが可能です。

また、1件あたりの買取り額を大きくしていけば差額も大きくなり、利益も膨らみます。

メリット2：投資家を集めることで資金調達ができる

ファクタリング企業の2つ目のメリットは、投資家を集めることで資金調達ができることです。

需要が増えているファクタリング市場で積極的に事業を行えば、利益も膨らんでいく可能性が大きいです。そのなかでさらにファクタリング事業へ投資する人々を集めれば、資金を調達でき、事業規模も拡大できます。

もちろん、投資家を集められることが前提となりますが、ファクタリングが成長産業であること、国債より高い利回りに期待できること、社会的意義を感じられることなどの理由から投資需要も高いと考えられます。

投資自体本来win-winの関係性で成り立つものですが、ファクタリング事業投資は特にお互いの投資的価値を満たし、社会的意義を果たせる可能性が大きな投資方法となっています。したがって、資金調達もスムーズにいく可能性が高いといえるでしょう。

リスク：売掛先が倒産すると損失が発生する

ファクタリング企業のリスクは、売掛先が倒産すると損失が発生することです。

ファクタリング企業は、売掛先から債権を回収することで利益を得ています。したがって、一連の過程で売掛先が倒産してしまうと債権の回収が不可能となり、大きな損失を抱えることになります。

ファクタリングは基本的に償還請求権がないため、仮に債権が回収できなかった場合でもファクタリング先に支払いを請求することはできません。

そのため、ファクタリング企業は一方的にお金を出しただけで取引が終わってしまうという大きなリスクを抱えていることになります。

売掛金支払いを行う企業のメリット

売掛金支払いを行う企業のメリットは、取引先の資金繰りが良化するため、継続して事業の取引を行えることです。

ファクタリングを使用した企業と今後も継続的な取引を希望していても、その企業が経営悪化により倒産してしまえば、関係性が途切れてしまいます。

取引先が倒産すれば自社も影響を受けることになるため、ファクタリングによって取引先の事業が継続されることは自社の利益にも繋がると言えるでしょう。

なお、売掛金支払いを行う企業の場合、ファクタリングに対するデメリットは特に存在しません。

当社のファクタリング事業投資について紹介

当社ではファクタリング事業投資サービスを提供しており、投資家の皆様から事業資金を募っております。

この項では当社のファクタリング事業投資の特徴を説明します。ファクタリング事業投資に興味をお持ちの方はぜひご覧ください。

信用調査の徹底によるリスク軽減

当社のファクタリング事業では、売掛先となる企業の信用調査を徹底することで、倒産などによる債権が回収できなくなるリスクの軽減を図っています。

これにより、利益の確保をより確実にし、投資家の方々への利金支払いを充実したものとしています。

複数企業の売掛債権でリスク分散

売掛先に対する信用調査の徹底に加え、複数企業の売掛債権でポートフォリオを組む「分散投資」を行い、リスク軽減を図っています。

仮に売掛先である「D社」が倒産して債権回収が行えなかった場合でも、「E社」「F社」の債権を回収することで利益を確保し、投資による損失を抑えることができます。

財務コンサルティングの実施

建設業や営業代行業などは慣習的に売掛金を得るまでの期間が長く、資金繰りが困難になりがちなのが特徴です。

このように資金サイトの長い企業への財務コンサルティングを行い、財務支援することも事業の一環として取り入れております。

利益を得るためだけのビジネスとしてだけではなく、企業の価値をさらに向上させるサポートを行っていることも当社の特徴です。

一口1000万から投資可能

当社のファクタリング事業投資サービスでは、一口1,000万円から投資いただけます。

取引先は「建設」「物流」「不動産」などが多く、1年当たりの売り上げ規模は50億円から300億円となっています。

平均投資額は約2,486万円で、これまでに約60億円近くの資金を投資家の方々から集めさせていただきました。

個人でも法人でも投資いただけるため、必要に応じてご検討いただけますと幸いです。

厳選したファクタリング対象と継続的な関係構築

当社の取引先は、徹底的に厳選した企業の中から、さらに継続的な関係を構築できる企業に絞っています。

過去の実績確認と共に経営者診断を実施し、事業規模に適した資金の保有度合いから、経営に関する一定の健全性を有している企業かどうかを慎重にチェックしています。

また、現在のビジネスモデルに健全性はあるものの資金ニーズを未だ満たせていないことや、今後の成長を高い確率で見込める企業であり、当社と共に栄えていけるパートナーになれることも判断基準としています。

このようなポイントをもとに取引先を選別することで、債権回収が不可能という最大の損失リスクを抑えています。

さらには、社会に求められているビジネスモデルを確立している企業へファクタリングを行うことで、当社に投資した資金を最大限活用してもらうことも重視しております。

まとめ：ファクタリング事業投資は社会的意義も大きな投資

今回は、ファクタリングおよびファクタリング事業投資について解説しました。

ファクタリング事業投資を行うことは、ファクタリング事業を行っている企業の手助けにつながります。さらには金銭的課題を抱えた企業、もしくは新たな事業を開拓していくような先進的な企業など、その先の企業を支えることにもつながるでしょう。

また、資金繰りをサポートするサービスは常に一定の需要があるため、継続的に利益が発生しやすく、投資家側は継続的なリターンを期待できます。

国債や社債より高い利回りが実現できるため、ファクタリング事業投資なら安定性と収益性の両方を兼ね備えた資産運用も不可能ではありません。

しかしながら、投資である以上、ファクタリング事業投資にもリスクはあります。それは売掛先企業の倒産リスクです。当社のファクタリング事業投資サービスでは、取引企業の厳選とポートフォリオの作成によりリスク軽減を図っており、その点が強みとなっています。

当社サービスについてもっと詳しく知りたい方には、無料で資料を配布しております。資料を受け取りたい方は公式LINEからお気軽にお問い合わせください。