「ドバイ不動産投資は需要が高い?」「日本とドバイの不動産は何が違う?」
ドバイ不動産投資について興味がある方は、このような疑問を持っているのではないでしょうか。
本記事では、上記のような疑問の他に「ドバイ不動産投資のメリット・デメリット」や「ドバイ不動産投資のおすすめエリア」などについても解説します。
ドバイ不動産投資を始めようと考えている方の後押しができるような内容となっているので、ぜひ参考にしてください。
日本とドバイの不動産の7つの違い
ドバイ不動産投資を始める前に、日本とドバイの不動産の違いについて知っておく必要があります。
日本とドバイの不動産の違いは、次の通りです。
- 減価償却がない
- コロナ禍で不動産価格が上昇
- フリーホールドエリアの物件に投資ができる
- 不動産の需要が落ちづらい
- 日本以上に治安が良く住みやすい
- 外国人が住んでいるエリアが多い
- 雨がほとんど降らないためテラス付きの物件が人気
ここでは、上記の7つの違いについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
減価償却がない
「減価償却」とは、時間が経つにつれて、その物の価値が減っていくという考え方のようなものです。
ドバイの不動産は日本の不動産と違って「減価償却」という概念が存在しません。
そのため、ドバイの不動産は時間が経つにつれて、不動産価値が高まっていくという特徴があります。
日本の場合は、時間が経つにつれて、不動産価値が下がってしまうのが一般的です。
日本の木造物件の耐用年数は22年と決まっているため、築20年以上経ってしまった木造物件の価値は、ほぼゼロということになります。
しかし、ドバイの不動産の場合は「あとどのくらいで物件の価値が無くなってしまうのか」というようなことを気にする必要がありません。
そのため、日本の不動産のように、複雑な計算をして売却のタイミングを見計らうという必要もないのです。
時間が経つにつれて不動産価値が高まっていくドバイでは、値上がりのタイミングを待つことが、鉄則とされています。
コロナ禍で不動産価格が上昇
2020年頃の日本は、多くの企業がコロナによる大きな打撃を受けてしまいました。
2020年の法人企業景気予測調査によると、企業の業況判断が2020年第2四半期に大きく落ち込んでいます。
このようにコロナは、多数の国内企業に負の影響を与えたことにより、株価などにも影響を出しましたが、ドバイの不動産は違いました。
ドバイの不動産は、コロナ禍の投資先として購入が殺到し、むしろ不動産価格が上昇したのです。
ドバイは、世界的に見てみると、コロナ禍の影響をあまり受けていません。
そのため、世界中の富裕層からドバイは投資先として優秀だという認識をされ、高級住宅街市場などへの資金流入が続いているのです。
ドバイ不動産投資で人気となっているエリアの1つ「パーム・ジュメイラ」では、2021年から2022年の間で約59%も高級住宅の価格が上昇しています。
フリーホールドエリアの物件に投資ができる
「フリーホールド」というのは、自由土地所有権のことを指し、土地を自由に所有することができるという権利のことです。
ドバイには、このフリーホールドが認められているエリアが存在し「フリーホールドエリア」と呼ばれています。
フリーホールドエリア内の物件であれば、基本的には、ドバイ不動産の所有に関わる制限はありません。
そのため、フィリピンのように外国人は、土地を購入することができないという制限がないのです。
ドバイではフリーホールドエリアが設定されているところであれば、外国人でも土地を購入し、不動産投資を行うことができます。
ただし、フリーホールドエリア以外の土地は、自由に購入することができないので注意しましょう。
不動産の需要が落ちづらい
大規模開発によって著しい発展をしているドバイは、今後も開発が進められていくため、不動産の需要が落ちるということは考えにくいです。
2010年頃のドバイは、ほとんど砂漠といっても過言ではないくらい発展していない国でした。
しかし今では高層ビルや商業施設などが多く立ち並び、リゾート施設としての開発も進められ、ヨットやクルーズ船なども見ることができます。
ドバイではすでに十分なほど開発が行われましたが、2021年にはドバイ政府によって「ドバイ都市マスタープラン2040」という都市計画が発表されました。
「人々の幸福と生活の質の向上」に着目したこの計画は、ドバイ都市部のアップグレードを行うもので、5つの主要な都市で開発が進められます。
このように、ドバイでは今もこの先も、大規模な都市開発が進められているのです。
そのため、世界中から観光客や移住を目的とする人がドバイを訪れており、不動産の需要が高まり続けています。
ドバイの都市計画が続く限り、ドバイ不動産の需要が落ちるということは考えにくいでしょう。
日本以上に治安が良く住みやすい
日本は比較的治安が良く、海外の方から高い評価を受けていますが、ドバイもかなり治安が良いといわれています。
2019年には、世界経済フォーラムが「旅行・観光競争力レポート2019」というものを発表しました。
これには安全部門という部門があり、このランキングで日本は13位なのに対し、UAE(アラブ首長国連邦)は7位となっています。
UAE(アラブ首長国連邦)の最大の都市がアラブなので、アラブは日本よりも治安が良く、安全だと感じている人が多いということです。
日本に観光客が多く来るように、治安が良い国や場所には人が集まりやすいといわれています。
人が集まりやすいということは、その分、不動産の需要が高いということです。
治安が良く人が集まりやすいドバイは不動産の需要が高いため、不動産投資に向いているといえるでしょう。
外国人が住んでいるエリアが多い
ドバイは外国人が多く住んでいる国として、非常に有名です。なかには、外国人が90%を占めるエリアもあります。
ドバイに住んでいる外国人は、次の通りです。
- インド人
- パキスタン人
- フィリピン人
- バングラデシュ人
- スリランカ人
ドバイの人口は約210万人といわれており、主にアジア人が仕事のために集団で生活しているとされています。
今後も開発が進むことが期待されるドバイでは、さらに外国人の人口が増えていくことでしょう。
反対に日本に住んでいる外国人は、人口の約2%しかいません。
人口は日本のほうが多いため、外国人の人口だけで見ると日本のほうが多いですが、割合は圧倒的にドバイのほうが多いです。
外国人の人口が増えていくことで、不動産需要も増加していく事が考えられるので、ドバイは不動産投資に向いているといえるでしょう。
雨がほとんど降らないためテラス付きの物件が人気
ドバイは雨がほとんど降らない国といわれており、年間降水量は、90mm以下です。日数でいうと、年間でわずか4~5日ほどしか降りません。
気温も比較的高く、3月を過ぎたあたりから徐々に暑くなり始め、4月には30度を超えます。
このようにドバイは、雨がほとんど降らず気温も高いため、外で過ごしやすいのです。そのため、ドバイの不動産は、テラス付きの物件が非常に人気となっています。
梅雨の時期などがあり年間降水量の多い日本は、ドバイほど外で過ごしやすい国ではありません。
気候や年間降水量の違いから、ドバイと日本では人気の物件に違いがあるのです。
ドバイ不動産投資をするメリット
ドバイ不動産投資をするメリットとしては、次のようなものがあります。
- 比較的不動産の価格が安い
- 利回りが高い
- プライム住宅ではインカムゲインだけでなくキャピタルゲインも狙える
- ビザの取得ができる
- 税金の優遇がある
ドバイの1平方フィートあたりの不動産価格は、ほかの都市と比べて低くなっているのが特徴です。
不動産価格が低いというだけでも魅力的ですが、高い賃貸利回りも期待することができます。
イギリスの不動産コンサルタントを行っている企業「ナイト・フランク社」の調査によると、平均5~9%の利回りが期待できるとのこと。
海外の不動産情報サイトによると、日本で同規模の不動産投資を行った場合の利回りは、2.7%とされています。
利回りだけで見ると、日本とドバイには2倍以上の差があることが分かるでしょう。
「ナイト・フランク社」の調査では、2022年のドバイのプライム住宅市場は12~15%もの価格上昇を見込んでいると発表されました。
ドバイの不動産は、賃貸に出して得られる家賃収入「インカムゲイン」だけでなく、売却することによる利益「キャピタルゲイン」も狙えるのです。
ドバイでは、不動産投資に関連したビザの法律が制定され、不動産投資を行うことでビザを取得することができるようになりました。
物件価格とビザの期間の関係は、次の通りです。
- AED100万ドル(約3860万円)以上:2年間
- AED500万ドル(約1億9300万円)以上:5年間
- AED1000万円(約3億8600万円)以上:10年間
さらにドバイ不動産投資をすることで、税金に関する優遇も受けることができます。他の国では、固定資産税や印紙税がかかりますが、これらはドバイではかかりません。
ドバイ不動産投資をするデメリット
ドバイ不動産投資には、様々なメリットがあるということを解説しましたが、いくつかデメリットもあります。
不動産投資をするためには、銀行でローンを組むなどして融資を受けることを想像している方も多いでしょう。
しかし、ドバイ非居住者がドバイの銀行で住宅ローンを組むことや融資を受けることは難しいといわれています。
そのため、ドバイ不動産投資を行うための不動産の購入にかかる費用は、全額現金で支払う必要があるのです。
全額現金で取引をすることになるので、不動産価格だけでなく、為替環境下にも注意するようにしましょう。
ドバイの不動産を購入する方法
ドバイの不動産を購入する手順は、次の通りです。
- 物件を探す
- パスポートを取得する
- 必要書類と資金を用意する
まずはドバイ不動産投資をするための、投資対象となる物件を探します。ドバイに限らず、海外の不動産を探すときは、現地の「デベロッパー・エージェント」の協力が必要です。
海外の不動産投資が成功するかどうかは、この「デベロッパー・エージェント」の実力にかかっています。
デベロッパー・エージェントを選ぶときは「プロジェクト成功の実績があるか」「外国人投資家をサポートした実績があるか」をよく見て選ぶようにしましょう。
日本人投資家をサポートした実績が多いデベロッパー・エージェントは、日本語対応している可能性が高いです。
外国語が話せない方は、日本人投資家をサポートした実績が多いデベロッパー・エージェントを選ぶようにしてください。
デベロッパー・エージェントを選んで物件を探したら、パスポートを取得しましょう。ドバイ不動産投資ではパスポートが必須です。
パスポートを取得したら、コピーを取っておいてください。これが必要書類の1つとなります。
ドバイ不動産投資での必要書類は、パスポートのコピーの他に、予約書というものがあります。
予約書とは、不動産の購入者の基本情報・不動産の詳細・利用規約などが書かれている書類のことです。
必要書類を用意したら資金も用意してください。ドバイの不動産を購入する場合、物件価格の5~10%の金額を事前に支払わなければなりません。
これは「予約料金」といいますが、予約料金を支払わないと本契約まで進むことができないので、なるべく早く用意しましょう。
ドバイ不動産投資をするのにおすすめのエリア4選
ドバイ不動産投資をするには、デベロッパー・エージェント選びだけでなく、エリア選びも重要です。
ドバイ不動産投資でおすすめのエリアは、4つあります。
- ダウンタウン
- ドバイマリーナ
- パーム・ジュメイラ
- グリーンズ
それぞれのエリアについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
ダウンタウン
ダウンタウンには「ブルジュ・ハリファ」という有名な超高層ビルや、世界最大級のショッピングモール「ドバイ・モール」があるエリアです。
世界最大の噴水ショーが見られることで知られている「ドバイ・ファウンテン」などの観光スポットが多く集まっており、ドバイの中心地ともいわれています。
観光スポットが多いので、ホテルも多いのが特徴です。その他にも、ビジネスオフィスや住宅街も立ち並んでおり、自然に豊かな「ブルジュ・パーク」というエリアもあります。
観光客からの人気が高いだけでなく、勤務先へのアクセスの良さや住みやすさから、投資先として非常におすすめです。
ドバイマリーナ
ドバイマリーナは、300~400m級の超高層ビルが多く立ち並んでいる、世界最大級のマリーナといわれています。
超高層ビルだけでなく、ショップやレストラン、カフェ、バーなどの商業施設も多く、非常に人気のエリアです。
徒歩圏内に「ブルーウォーターアイランド」という人工島や世界最大級の観覧車「ドバイ・アイ」もあります。
ドバイマリーナは、エメラルドグリーンに輝く海に囲まれたウォーターフロントシティでもあります。
美しい水面を眺めながら、超高層ビルで味わう食事は、まるで空を飛んでいるように感じるでしょう。
大人だけでなく、子供も楽しめる施設が多くあることから、投資先として注目を集めています。
パーム・ジュメイラ
パームジュメイラは、ドバイを代表する高級物件エリアです。ヤシの木のような形をした3つの人工島の中で最初に作られました。
ヤシの木の幹の部分から、16本の枝のようにして土地が広がっており、それらを取り囲むように三日月形の土地が広がっています。
ヤシの木の幹の部分には公園、周辺にはマンションやリゾートホテル、商業施設などがあるのが特徴です。
パーム・ジュメイラの物件が、売られてから数年後に50~150%増で取引されたこともあり、ドバイ不動産投資の火付け役ともなりました。
このエリアにあるホテルや物件が全て完成すると、規模としては10万人にも登といわれており、投資先として期待されています。
グリーンズ
グリーンズは、2002年にできた所有権特区の中で最も早く建設が始まり、すでに開発が終わっているエリアです。
比較的低価格で物件を購入することができたり、主要幹線道路「シェイクザイ―ド道路」に面しているのが特徴です。
シェイクザイード道路に面しているため、商業エリアや勤務先のあるビジネスエリアなどへのアクセスがよく人気があります。
日本人駐在員にも人気が高いといわれており、物件の販売価格や賃貸価格が上昇してきているのも特徴です。
グリーンズは、リスクや投資にかかる資金を抑えたドバイ不動産投資をしたいという方に、向いています。
ドバイ不動産投資のよくある疑問
ドバイなど外国の不動産投資を初めて行うときは、様々な疑問が浮かんでくるでしょう。ここでは、そのような疑問について解説します。
ドバイ不動産投資のよくある疑問は、次の通りです。
- 外人でも分割払いで投資はできるのか
- ドバイ不動産投資の将来性は高いのか
- 詐欺が多いのではないか
- 非居住者でもドバイ不動産を購入できるのか
- コロナの影響を受けているのではないか
これらについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
外人でも分割払いで投資はできるのか
「プレビルド物件」を購入対象とした場合は、外国人でも分割払いで投資をすることができます。
「プレビルド物件」とは、未完成の状態で販売されている物件のことです。建設が始まっていないものや、建設途中のものなど様々な段階がありますが、未完成の物件のことを指します。
プリセール物件とも呼ばれ、フィリピンやタイなどの不動産でよく使われる販売方法です。
プレビルド物件の中には、完成までの間に数回に分けて支払いをする分割払いができるものがあります。
建設途中に物件価格の50%を支払っておき、物件が完成したら残りの50%を支払うというような方法です。
分割払いを利用することで、ドバイ不動産投資に必要な資金を1度に用意する必要がなくなるため、負担が少し減るでしょう。
ドバイ不動産投資の将来性は高いのか
以前のドバイはほとんど砂漠しかないほど開発が進んでいない国でしたが、近年の開発によって、高層ビルや商業施設が多く立ち並ぶ国となりました。
今後も開発が進んでいくため、前述したようにドバイの不動産の需要は落ちづらいということが予想できます。
開発が進んだ影響で、世界中の企業がドバイ進出を行っていることや「ドバイ都市マスタープラン2040」のことを考えると、ドバイ不動産の将来性は高いといえるでしょう。
ドバイは原油に依存しない産業構造が確立されている都市です。そのため、不動産だけでなく、ドバイ経済全体の将来性が高いといえます。
詐欺が多いのではないか
前述したように、ドバイはかなり治安が良く、日本よりも安全だと感じている人が多いのは事実です。
しかし、不動産に関することでは日本と比べると、信頼性や法整備の面で劣っている所があるといえます。
信頼性や法整備の面は、これから不動産の需要がさらに高まり、ドバイの不動産に投資をする方が増えてくることによって改善されていくものです。
ドバイ不動産投資の成功はデベロッパー・エージェントにかかっているというところもあるので、過度に心配する必要はないでしょう。
とはいえ、詐欺などの被害にあう確率もゼロではありません。
詐欺にあう確率を減らすためにも、デベロッパー・エージェント選びは細心の注意を払って行うようにしてください。
非居住者でもドバイ不動産を購入できるのか
ドバイの不動産は、非居住者でも購入することができます。ドバイは、外国人投資家からの不動産購入を歓迎しているということもあり、世界中の投資家から不動産が購入されています。
ドバイでは、購入した不動産の価格に応じてビザを発行してくれるという法律ができました。
不動産価格に応じたビザの期間は、次の通りです。
- AED100万ドル(約3860万円)以上:2年間
- AED500万ドル(約1億9300万円)以上:5年間
- AED1000万円(約3億8600万円)以上:10年間
このように、ドバイでは外国人投資家からの不動産購入を促すようなことを行っています。
コロナの影響を受けているのではないか
ドバイは、他の国や企業が大きな打撃を受けて損失を発生させている中、比較的コロナの影響が少なかったといわれています。
コロナの影響を受けてドバイの不動産市場が値下がりするどころか、値上がりするというような状態になっています。
そのため、世界中の投資家から優秀な投資先として認識されるようになり、不動産の購入が相次ぐようになりました。
現在も値上がりを続けていることから、今後も不動産投資先としてみていいでしょう。
【まとめ】ドバイ不動産投資は需要が高くおすすめ
本記事では、ドバイ不動産投資のメリットやデメリット、日本との違いについて解説しました。
「ドバイ不動産投資を行うことでどんなメリットがあるのか」「日本とはどのような違いがあるのか」について理解していただけたでしょうか。
前述したように、ドバイの不動産は需要が高まり続けています。コロナの影響をあまり受けなかったということから、世界中の投資家から注目を集めていることも事実です。
今後もドバイの不動産市場は値上がりを続けることが予想されるので、不動産投資を考えている方は、ドバイの不動産を購入してみてはいかがでしょうか。
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