不動産投資に興味を持ったとき、最初に考えることは「どれだけの人が成功しているのだろう？」と言う「成功率」についてかもしれません。もちろん、初期費用や不動産投資の始め方も気になるところですが、あまりにも成功率が低いとハードルが高いと感じてしまいます。
投資を行う目的は人それぞれですが、多くの人が「将来のために資産形成をしたい」「今ある資産を運用して増やしていきたい」と考えているはずです。成功率が低ければ、自分には無理なのではないか？と考えてしまうのも頷けます。また、成功する人の特徴やリスクを回避する方法なども知っておきたいポイントとなるでしょう。
そこで今回の記事では、不動産投資の成功率や成功する人の特徴、注意しておきたいリスクについて詳しく解説していきます。不動産投資を成功させるためのマインドや行動などについても、深く理解できる内容となっておりますので、ぜひ最後までお読みください。
不動産投資の成功率は約10％？
不動産投資の成功率は、およそ10％前後と言われています。この数字だけを見ると「やめておこう」「ほかの投資を探そう」などと思ってしまうかもしれません。確かに10%という数字が真実であれば、かなり厳しいと言えるでしょう。
しかしこれは、正しくもあり間違いともいえます。なぜなら、成功したと感じる基準は、人それぞれ大きく異なるからです。利益を上げていても「目標額」に届かなかった場合は失敗だと判断する人もいます。また、インカムゲイン(家賃収入など)で安定した収入を得ている人であっても、キャピタルゲイン(物件を売却したときに得られる利益)の成果を出せなかったときには「失敗」と考える人もいるでしょう。一方で、目標達成はできなくとも、マイナスにならなければ成功だと捉える方もいるはずです。
このように、成功の基準が明確ではないため、10%という成功率は正確な数字とは到底言えません。不動産投資に限らず、投資において「成功率」というのは非常に不明確なものとなっているのです。
不動産投資は、インカムゲイン(家賃収入)だけでなく、キャピタルゲイン(物件の売却益)も狙える投資方法です。軌道に乗るまでの期間やローンの状況など、さまざまな点を考慮しても、成功率は10％よりもかなり高くなることが予想できます。
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不動産投資で成功する人の特徴5選
「不動産投資で成功したい！」「不動産投資を本業にしたい」と考えている方は多いはず。不動産投資で成功する人の特徴には、共通する部分が多く見られるのです。ここからは、不動産投資で成功する人の特徴を5つに分けて解説していきます。
- 行動力がある
- 長期的に物事を考え継続する力がある
- 判断力に優れている
- 最終目標が明確である
- 待つこともできる(焦って物件を購入しない)
それでは順番に確認していきましょう。
行動力がある
不動産投資で成功する人の特徴1つ目は、行動力がある点です。不動産投資には、情報収集が欠かせません。もちろん、どんな投資においても情報を集めることは非常に重大な役割を担っています。しかし、多くの投資ではインターネットや本などで欲しい情報を入手することが可能です。
一方で不動産投資においては、インターネットで物件探しや相場などを調べることは簡単ですが、やはり「自分の目で見る」ことが大切。そのためには、一つひとつの物件に足を運び、多くの不動産業者や保険会社とコンタクトを取る必要があります。実際に物件を見に行くことで、スマホやパソコンの画面からは把握できなかった修繕箇所や設備の劣化を知ることができるのです。また、周辺環境や駅までのアクセス、立地条件も見えてくるでしょう。このように、不動産投資で成功するためには、自分の足で確かめる行動力が必要不可欠となるのです。
長期的に物事を考え継続する力がある
不動産投資で成功する人の特徴2つ目は、長期的に物事を考える力、それを継続する力がある人です。投資を始めてすぐに成果が出るということは、ほぼありません。しかし、投資初心者ほど「早く結果を出したい」と焦る傾向があります。短絡的で諦めが早い人であれば、不動産投資に限らず成功する可能性は低いでしょう。
一方、成功する人は少なくとも「年単位」で物事を考えられます。初期費用や修繕費用・保険料や空室リスクなど、さまざまな観点からシミュレーションを繰り返し、利益が出るのは何年後になるという長期スパンで不動産投資と向き合っているのです。
それに伴い、すぐに結果がついて来ないからと言って諦めたり挫折することなく、地道な努力を続けることができます。
判断力に優れている
不動産投資で成功する人は、判断力に優れているという特徴もあります。慎重に考えることも必要ですが、時には思い切った判断も大切になるのです。
例えば、キャピタルゲイン狙いで売り時を探っているとき「まだまだ価格が上昇するはず」と欲を出してしまうと、価格が急降下してしまうことがあります。また、非常に良い物件に出会った際にも、まずは「保留する」という人では大きなチャンスを逃してしまうでしょう。不動産投資を成功させることにおいて、判断力や決断力・思い切りの良さなどは非常に大切なポイントとなります。
最終目標が明確である
不動産投資で成功する人は、最終目標を明確に定めています。これは別名「出口戦略」と呼ばれるものです。この場合、目標と同時に「投資目的」も明確であることが多いため、さまざまな状況に陥った際にも迷うことなく「買うタイミング」「売るタイミング」を判断できます。
投資をスタートさせる前に、しっかりと最終目標を決めている人は、購入すべき物件を選ぶときにもその力を即座に発揮できるものです。マイルールも徹底しているため、売却のタイミングも逃しません。ゴールに向かって、堅実な投資を行える人が多い特徴があります。
待つこともできる（焦って物件を購入・売却しない）
不動産投資で成功する人の特徴5つ目は、ときに待つこともできる人です。決断力や度胸も重要なポイントになる不動産投資ですが、相場以上の価格で購入したり、立地や設備など不安な点が多いとわかっているのに焦って購入するのはNG。それと同時に、売り急ぐことも良くありません。
特に不動産投資をスタートさせたばかりの頃は、最初の物件をなるべく早く購入したいという気持ちが全面に出てしまうもの。しかし、常に冷静な判断で、先急ぎすることなく、利益を生み出さなければならないのです。物件の相場をしっかりと把握し、的確なタイミングで売買を行う人が、大切な資産を守っていけると言えるでしょう。
不動産投資で失敗しやすい人の特徴3選
不動産投資で成功する人の特徴を解説してきましたが、失敗しやすい人にも共通点があります。どんな人が失敗してしまうのかを理解しておくと、いざ自分が不動産投資を始めたときに立ち止まるきっかけにもなりますので、是非参考にしてください。
思い付きで行動してしまう
不動産投資で失敗しやすい人は、なんでも思い付きで行動してしまいます。不動産投資に限らず、資産形成や資産運用を行う上で「計画性」は非常に重要な役割を果たすものです。計画性がなければ、ゴール地点が定まっていないだけでなく、失敗する確率も高くなるので挫折することにも繋がっていきます。
不動産を購入したときには、ローンの返済が始まるのはもちろん、建物の修繕費や保険料・固定資産税などさまざまな支出が伴ってくるのです。計画も立てずに思い付きで行動してしまう人は、目先の利益にとらわれていることが多く、購入後に必要になる費用を軽視している傾向があるでしょう。
1つの物件、1つの会社で決めてしまう（比較するのが面倒）
不動産投資に失敗してしまう人は、比較するのが面倒で、1つの物件や不動産会社だけで完結させようとします。「立地はまぁまぁだからそれなりに利益が出るだろう」「不動産会社に、それほど大きな違いはないだろう」と考えてしまいがち。
成功する人の特徴でも触れましたが、不動産投資において「行動力」は必要不可欠なものです。自分の目で確かめて、自分の足で何件もの物件を見て回らなければ成功することは難しくなります。
そして、不動産投資を始めたばかりの頃は特に「何件もの物件を購入できる」という状況ではないはずです。実際に現地に赴き、たくさんの物件を見ていくうちに、本当に良い物件とはどんな物件なのかがわかってきます。比較することさえ面倒に感じてしまうようであれば、失敗するのは目に見えているでしょう。
自分の意志がなく、他人の意見に左右される
不動産投資において、成功している人から話を聞いたりアドバイスをもらうことは大切です。セミナーに参加したり、本を読んで勉強することも必要でしょう。しかし、すべてを他人任せにしていては、成功することはできません。自分の意思をしっかりと持ち、自ら行動できる人でなければ成長に繋がらないだけでなく、契約時の重要なポイントなども見逃してしまいます。
また、人任せにしてしまう人は、相手のことを信用しすぎてしまうことで失敗してしまう可能性もあるのです。他人に言われたことを、全く疑うことなく鵜呑みにし、大きな損失を出してしまうケースも少なくありません。これは「自分の意見」を持っていないことも原因のひとつ。そして何より、他人の言葉だけに左右されるということは「自分で調べようとしない」「勉強しようとしない」ということにもなるでしょう。
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不動産投資の成功率を上げるためのポイントとは？
不動産投資の成功率を上げるために気を付けておくべきポイントも気になるところですよね。不動産投資の成功率を上げるために意識すべきこと1つ目は「最低利回り」についてしっかりと把握しておくことです。
利回りは、地方だと高くなりますが都心（主要都市）などは低くなってしまう傾向があります。また、投資する物件が新築なのか？中古なのか？によっても大きく異なりますし「戸建て」「アパート」「マンション」などによっても違ってくるものです。しかし、一般的には「最低利回りは5%〜7%を目安にすると良い」と言われています。利回り計算式は下記の通りです。
最低利回り「5%～7%」を参考にして、物件購入時には必ず計算するようにしましょう。
不動産投資の成功率を上げるためのポイント2つ目は、新築ワンルームマンションの投資は避けるべきという点です。新築ワンルームマンションは、あっという間に物件の価格が下落してしまうことで知られています。キャピタルゲインを狙った投資には、もっとも不向きな物件です。また、賃料の低下も早いので、家賃収入もそれほど期待できません。不動産投資の成功率を上げるためには、避けた方が良い物件と言えるでしょう。
3つ目のポイントは、不動産会社選びを慎重に行うこと。不動産会社は、投資家にとって言わば「パートナー」である存在です。パートナー選びを間違えてしまえば、投資が失敗に終わる可能性が高くなります。
良い不動産会社を見極めるためには、口コミ評判や実績を確認するだけでは不十分です。一人ひとりに寄り添った物件を提案してくれたり、メリットだけでなくリスクについての説明もしてくれるのかどうかも重要になります。また、購入するまでは親切丁寧な不動産会社であっても、購入後は態度が激変してしまった！という事例も少なくありません。アフターフォローが万全の会社でなければ、予期せぬトラブルに巻き込まれた場合の対処に困ってしまいます。不動産会社選びは、投資を行う際に非常に重要なポイントです。
不動産投資のメリット3選
不動産投資のメリットについて確認していきます。
- 自己資金が少なくてもチャレンジできる
- インフレに強い
- 安定した家賃収入を得ることができる
ひとつずつ順番に見ていきましょう。
自己資金が少なくてもチャレンジできる
不動産投資は、自己資金が少なくてもチャレンジできる投資方法です。「不動産なんて高額なのに、なぜ自己資金が少なくてもいいの？」と疑問に感じる方もいるかもしれません。不動産投資は、ローンを組むことができ、自己資金が0円であっても投資を始められるのがメリット。
もちろん自己資金が少ない場合、購入後に発生するローンの返済が大きくなります。しかし、頭金や、購入時の諸経費なども含めて「フルローン」を組むことも可能です。
「資金がないから投資を始められない」と考えている方にとって、スタート直後の資金が少なくても問題ないという点は、大きなメリットになるでしょう。
インフレに強い
不動産投資のメリット2つ目は、インフレに強いということ。そもそもインフレとは、お金自体の価値が下がってしまい、モノの価値が高くなるという現象を表しています。
インフレに強いとされる投資は「現物投資」であり、その中でももっとも注目されているのが不動産投資といっても過言ではありません。現物投資は、金融危機や経済ショックに陥った際にも資産価値が下がりにくく、大切な資産を守ることができるのです。
安定した家賃収入を得ることができる
不動産投資は、キャピタルゲインとインカムゲインの両方を得られる投資です。家賃収入はインカムゲインであり、毎月「不労所得」を得ることができます。サラリーマンの副業としても人気が高く、安定した収入を得られるのは大きなメリットと言えるでしょう。
株やFXであれば、大きな利益を得られる可能性がある一方で、多額の損失を生み出してしまう可能性も捨てきれません。その点、不動産投資であれば、毎月の利益を計算しやすく、安定性にも優れています。
不動産投資で注意しなければならないリスクとは？
ここからは、不動産投資において、注意しなければならないリスクについて紹介します。気をつけておきたいリスクは、下記の3つです。
- 空室リスクが付きまとう
- 不動産価格の変動で売却予想が立てにくい
- 災害によるリスクは避けられない
順番に確認していきましょう。
空室リスクが付きまとう
不動産投資のリスク1つ目は、空室リスクが付きまとってしまうことです。せっかく購入した物件が空室ばかりだと、予想よりも少ない家賃収入になってしまいます。家賃収入から、ローンの支払いや物件のリフォーム・修繕費を捻出しようと考えている方も多いはずですので、空室リスクは大問題となるのです。
原因として考えられることは、人口の減少や競合物件の増加などが挙げられます。しかしもっとも注目したいのが「家賃」です。自分の利益だけに目が行ってしまい、入居者の立場を考慮できていない家賃設定をしている可能性もあります。空室リスクに悩まされないためにも、物件を選ぶときには物件の種類や立地条件・状態や家賃の設定などをしっかり確認しましょう。
不動産価格の変動で売却予想が立てにくい
安定した家賃収入だけでなく、物件売却時に得られる「売却益」も、不動産投資では大きな魅力になっています。しかし、不動産価格は変動が激しく、予想が付きにくいのが特徴です。
特に、売却するまでの期限を設けているケースでは、希望の金額から、かけ離れた価格で手放さなければならないこともあります。そして何より、想像よりも売却価格が低かった場合でも、そこからさらに「ローンの返済」や「仲介手数料」など、さまざまな支払いをする必要があります。希望した金額で売却できない場合には、赤字になることも十分に考えられますので、事前にしっかり計画を立てましょう。
災害によるリスクは避けられない
不動産投資のリスク3つ目は、災害によるリスクです。地震や火災・台風など、自然災害のリスクは避けて通ることができません。しかし、その被害を最小限に抑える準備をしておくことはできます。
例えば、地盤がしっかりしている土地を選んで投資を行ったり、予め「地震保険」や「火災保険」に加入しておくのも得策です。また、投資する物件の種類によっても、被害の大きさは変わってきます。アパートや戸建てに比べて、マンションは被害が少ない傾向があるのです。このように、自然災害によるリスクをゼロにすることはできませんが、被害を小さくする方法は数多くあります。物件購入時にしっかりと準備しておけば安心できますね。
まとめ｜不動産投資の成功率を上げるのは自分次第！行動力が鍵を握る
今回の記事では、不動産投資の成功率や成功する人の特徴、不動産投資におけるメリット・デメリットについて詳しく解説してきました。不動産投資は、今もっとも注目を集めている現物投資のひとつで、自己資金が少なくても始められる投資だということがわかりました。
不動産投資の成功率は10%前後などと囁かれていますが「投資の成功率」というのは非常に不明確で、はっきりとした数字が割り出せないものでした。不動産投資で大切なことは、何よりも行動力。自分の行動次第で、成功にグンと近づくことができる投資方法です。事前に不動産投資のリスクを知っておくことで、いざという時にも柔軟に対応でき、さらに成功へと近づけるはずです。
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