ワイン好きの方のために、おすすめ高級ワインを紹介します。合わせて、高級ワインでの投資についても取り上げてみます。高級ワインは古くなれば古くなるほど価値を増し、売却価格も高くなるので、長期投資におすすめの商品です。
高級ワインとは?
まずは、高級ワインの定義を考えてみましょう。
1万円以上のワインは高級ワイン
高級ワインの定義はいろいろあるでしょうが、価格帯でいうと、1万円以上のものは高級ワインといえるでしょう。
ワインの価格はピンからキリまであり、1,000円以下のものから100万円以上のものまであります。100万円以上ともなれば超高級ワインになるでしょうが、高級ワインは1万円程度からの価格のものになるようです。
高級ワインのボトル
高級ワインのボトルのラベルは古く、年代物になっています。デザインやフォントにも独特の味があり、歴史的な価値も有しています。
そのため、ワインが入っていない空のボトルをコレクションしている人もいるほどです。レストランやワインバーでも、高級ワインのボトルを置くことで、ステータス性を上げようとしている場合もあります。
高級ワインのコルクと香り
古い高級ワインの場合、コルクがボロボロになっている、折れているというケースがあるので、開栓にちょっと工夫がいります。うまく開栓しないと、コルクがワインに混じってしまう恐れがあるので、一流のソムリエに頼んで開栓してもらう必要があるでしょう。
ワインの香りは100種類以上ともいわれ、様々なものになぞらえられます。素人にはワインの香りを嗅ぎ分けるのは難しいですが、あるソムリエの話によると。高級ワインの場合は、香りにこのような特徴があるそうです。「まず香りを嗅ぐ。そして、グラスを回してもう1回嗅ぐ。すると、ワインの香りが変わります。変わったワインの香りにフルーツ以外の香りがすれば、高いワインということになります。」
本当にそうなのか、素人には判断がつきにくいところです。
高級ワインの色と見た目
ワインの色の種類は、赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン、オレンジワインの4種類です。
高級ワインといった場合、赤ワインをグラスに注ぐと、不透明な色になったり、ブラウンやオレンジに色が変わったりします。白ワインを注ぐと、黄金色になるというケースもよくあります。
いずれも熟成によって起こる色の変化です。ロゼワイン、オレンジワインの高級ワインでは、琥珀色に変化します。
高級ワインと言われる理由
高級ワインはなぜ高級ワインと言われるのでしょうか。その理由を考えてみましょう。
生産量の少ないブドウを使っている
ワインの価格を決める要素の1つがブドウの生産量です。生産量が少ないブドウを使っているワインは希少価値が高くなり、価格も上がり、高級ワインとなります。
高級ワインは質のいいブドウから作られますが、ブドウ作りの工程に剪定というものがあります。剪定とは切るということですが、1つの枝に何房ものブドウができた場合に発育不良なブドウを切り落としてしまうことがあるのです。こうしてよく育ったブドウだけを使ってワインを作ると、良質なものができあがります。
つまり、ブドウの生産量を落とすことで、ワインの質を上げているわけです。それが高級ワインの誕生につながります。
栽培方法にこだわっている
栽培方法にこだわっているのも高級ワイン。無農薬、化学肥料無添加で自然な環境でブドウを育てて、ワイン造りをしているのです。
無農薬、化学肥料無添加だと、虫や病気でブドウが傷んだり腐ったりすることがあるので、非常に難しい栽培方法です。しかし、農家の方たちは工夫をしながら、オーガニック農法を行い、高級ワイン造りに取り組んでいます。
熟成に手間がかかっている
新酒でないワインは、普通熟成期間をおいて、出荷・販売されます。熟成により、酸化が進み、ワインの色も香りも味わいも変化。味は酸味や渋味が和らぎ、まろやかで口当たりが良くなります。
高級ワインの場合、この熟成に手間がかかっています。クオリティを落とさないようにセラーの温度や湿度は徹底管理し、光や紫外線による劣化を防止。細かいところまで気を使いながら、高級ワインを製造しているのです。
手作業で収穫を行っている
ワインの収穫方法は手作業か機械で行うかのどちらかです。機械を使うと、短時間で作業が終わり、人件費も節約できます。
一方、手作業の場合時間はかかりますが、ブドウの実を傷つけることなく、悪い実を取り除けるなど、良質なブドウだけを収穫できるのがメリットです。その分、人件費がかかります。
良質なブドウを使って、クオリティの高いワインを作ろうと思ったら、手作業で収穫することになるでしょう。しかし、手間も人件費もかかるので、作るワインの価格も高くなりやすいです。ただ、それが高級ワインの証でもあります。
格付けや評価が高い
ワインには格付けがあり、格付けによってワインのランクが決まります。世界には様々なワインの格付けがありますが、代表的なものをいくつか挙げてみましょう。
- ボルドー→メドックの格付け、サンテミリオンの格付け
- ブルゴーニュ(フランス全域)→AOC(グラン・クリュやプルミエ・クリュ)
- ドイツ→QbA(ぶどうの糖度での格付け及び等級)
ここでは、ブルゴーニュの格付けを説明してみましょう。ランクはグランクリュ、ルミエクリュ、村名クラス、地域名クラスの4種類で、左が一番等級が上です。グランクリュは特級畑ともいい、ブルゴーニュ全体の生産量の1.4%しかありません。それだけ希少価値の高いワインということです。
このように格付けで高いランクに位置したワインは高級ワインに位置づけられます。
おすすめ高級ワイン10選!
おすすめの高級ワインを10種類紹介します。よろしかったら、購入して、味わってみてください。ただし、価格が高いですよ。
ロマネ・コンティ
ロマネ・コンティはブルゴーニュを代表する高級ワイン。世界で最も高価なワインともいわれ、ワイン愛好家にとっても憧れの対象になっています。一度は味わってみたい高級ワインがロマネ・コンティでしょう。
ロマネ・コンティのブドウが作られる畑の広さはわずか1.8haで、立地・土壌ともにブドウ栽培に最適な場所です。
生産本数は毎年6,000本だけ。クオリティに優れるのはもちろんですが、需要に対して供給が非常に少ないので、希少価値も高く価格が高価になるのです。
オフヴィンテージでも1本(750ml)100万円はするともいわれ、200~300万円まで値が上がることもあります。さすがブルゴーニュの最高峰ワインです。
ドメーヌ・ルフレーヴ
ドメーヌ・ルフレーヴはワインの名称というというよりも造り手の名前です。イギリスで最も権威のあるワイン評価雑誌『デキャンタ』でも、「白ワインの世界10大生産者」1位に輝くなど、そのワイン製造の実力は折り紙付きです。ブルゴーニュにおける白ワイン製造では並ぶ人がいません。
ドメーヌ・ルフレーヴは「偉大なワインを造る」というコンセプトの元、ブドウ栽培にもこだわっています。有機農法やビオディナミ農法を採用し、栽培方法や収穫日などの管理も徹底。収穫は手摘みで丁寧に行います。
ドメーヌ・ルフレーヴのワインのラインナップは次のようなものです。
- ドメーヌ・ルフレーヴ バタール・モンラッシェ 2021
- ドメーヌ・ルフレーヴ ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ 2021
- ドメーヌ・ルフレーヴ ピュリニィ・モンラッシェ 1er レ・ピュセル 2021
- ドメーヌ・ルフレーヴ ピュリニィ・モンラッシェ 1er クラヴォワヨン 2021など
ペトリュス
ペトリュスはフランス・ボルドー地方で造られる伝説的な高級ワインです。
ペトリュスで使うブドウはわずか11.4haの畑で栽培され、「この世で最も丁寧に扱われる」と表現されるほど厳格で細やかな醸造で仕立てられています。
生産本数は年間4,500本ケースほどで希少価値も高いです。あっという間に世界のワイン愛好家が買い占めてしまうので、市場に出回ることも少ない高級ワイン。
味わいは口に含むと生き生きとした酸味が広がり、厚みのあるテクスチャーが舌を包み込み、素敵な余韻に浸ることもできるでしょう。
シャトー・ディケム
貴腐ワインの最高峰で、別格扱いがされているのがシャトー・ディケムです。甘口ワインとしては他の追随を許しません。
ハチミツやアプリコットの甘美な香りとトロリとした甘味がワイン愛好家の嗜好をくすぐります。
その味わいの元になっているのが、必要な条件を完璧に満たしている気候と立地のテロワールと最高のワインしか作らないという情熱。場所と造り手の条件が見事に揃いました。
シャトー・ディケムのブドウ栽培では、徹底した収穫制限、剪定、選別が行われ、選りすぐりの原料のみを使用しています。それが貴腐ブドウとしての味わいにつながっているのです。
シャルム シャンベルタン
シャルム シャンベルタンはグラン・クリュの名称で、ブルゴーニュのコート・ド・ニュイ地区北部ジュヴレ・シャンベルタン村にあります。そこで造られる高級赤ワインもシャルム シャンベルタンといいます。
特徴は、熟成が早く、若いうちから味わえること。酸味はしっかりしていて、果実味が豊富で、柔らかい口当たり、エレガントな味わいになっています。品格と力強さもあり、ブルゴーニュの王様と称されることもあるほどです。
オーパス・ワン
オーパス・ワンはアメリカカリフォルニア州の最高級ワイン。ナパヴァレー オークヴィルにあるオーパス・ワン・ワイナリーで造られています。
昼夜の気温差が大きいこの地域はブドウの栽培地として最適。栽培されるブドウはカベルネ・ソーヴィニヨンといわれるものが主で、豊かな果実味と複雑さを兼ね備えた高品質ブドウになっています。
オーパス・ワンはボルドーメドック格付け第一級でもあり、評価も非常に高く、世界のワイン愛好家の垂涎の的になっています。
シャトー・マルゴー
シャトー・マルゴーはボルドーの北方、メドック地区マルゴー村にある地域の名称で、世界で高い名声を誇る赤ワインの名称でもあります。
シャトー・マルゴーは高貴かつエレガントな高級ワインとしても知られ、「ボルドーの宝石」と称されることもあるほどです。パリ万博の格付けでも最高の格付け第一級を獲得し、テイスティングでは満点評価。名実ともにボルダーワインの最高峰に登りつめました。
香りは華やか、口当たりは滑らか、ボディはしっかり、味わいは繊細とどれをとっても一級品。エレガンスの極みともいえます。
シャブリ プルミエ クリュ ラ フォレ
世界のワイン醸造家から尊敬されているヴァンサン・ドーヴィサが造る高級ワインがシャブリ プルミエ クリュ ラ フォレです。
特徴は、様々なミクロクリマの区画をブレンドすることによって生まれる複雑味。見事なストラクチャーで、果実はしっかりとしていてうまく、樽香はバランス良く溶け合い、まろやかな味わいになっています。
グラス1杯味わうだけでも、思わずため息が出そうな逸品です。
シャルドネ マックレア ヴィンヤード
アメリカカリフォルニアの高級ワインがシャルドネ マックレア ヴィンヤード。造り手はキスラー・ヴィンヤーズで、ブルゴーニュと同じワイン造りの手法をいち早くカリフォルニアに取り入れました。
マックレア・ヴィンヤードは土壌と気候がシャルドネの産地として理想とも言われます。その中で生産されたワインは酸味が爽やかで、余韻のミネラルが感じられ、果実味は奥深いです。カリフォルニア地方の高級ワインをどうぞ味わってみてください。
エリザベス サルモン ブリュット ロゼ
妥協なきクオリティ、少量逸品主義を掲げ、家族経営で高級ワインを製造しているのがビルカール・サルモン。そのビルカール・サルモンが造るのがエリザベス サルモン ブリュット ロゼです。
特徴はブドウを収穫して、すぐにプレスすること。一番搾りにより、高い酸度で爽やかなアロマを持つジュースができあがり、長期熟成のワインに適しています。
そして、ブドウの作柄が特に優れている年にのみ生産されるので、ワインのクオリティは一級です。
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高級ワインの選び方
おすすめの高級ワインを10種類紹介しましたが、それらを含めて、どのように選べばいいのかを解説しましょう。
ブドウの品種で選ぶ
高級ワインを選ぶときは、まず原料になっているブドウの品種に注目してみましょう。大きく分けて2種類あります。赤ワイン用の黒ブドウ品種と、白ワイン用の白ブドウ品種です。
それぞれの品種にさらに細かい種別があり、皆香り、味わい、渋み、色などが異なっています。
ブドウの産地で選ぶ
次に注目したいのが高級ワインの原料となるブドウの産地。世界で有名なワイン用のブドウ産地としては次のようなところがあります。
- フランス:ブルゴーニュやボルドー
- スペイン
- イタリア全州
- アメリカカリフォルニア州
- チリ
- アルゼンチン
それぞれの産地で独自のブドウを栽培し、特徴的な高級ワインを生産しています。皆個性が豊かですから、よく比較して、選んでみましょう。
料理との関係で選ぶ
ワインの種類によって、料理との相性が変わってきます。
例えば、赤ワインならビーフステーキやマグロなど赤身の肉や魚とよく合います。白ワインにマッチしやすいのがタイやヒラメなどの白身魚など。
味付けやソース、風味にもワインの種類によって合いやすいものがあります。
高級ワインで投資をする
高級ワインは投資対象にもできますが、その理由を見てみましょう。
ワイン投資は400年以上の歴史がある
日本でのワイン投資の歴史はまだ浅いですが、本場ヨーロッパでは400年以上の歴史があります。他の投資のように広く浸透しています。
古くなれば古くなるほど価値が上がる
ワイン投資の魅力の1つが古くなれば古くなるほど、希少価値が高まることです。
過去に造られた高級ワインはそのときだけのもので、その後減ることはあっても増えることはありません。そのため、時間の経過とともにドンドン希少性が増します。つまり、後になればなるほど、高く売れるということです。
資産価値が0になることはない
ワインのような現物投資では、資産価値が0になることは少ないです。高級ワインと言われるものなら、一定以上の価格は維持されます。
そのため、株式投資などとは違って、リスクも低いです。
投資にも趣味にもなる
ワイン投資の本来の目的からは外れますが、趣味として楽しむこともできます。自分で飲んでみても、奥深い味わい、芳香な香りを堪能でき、至福の時を経験できるでしょう。
インフレに強い
高級ワイン投資はインフレに強いです。
お金の場合は、インフレにより物価高になると、買えるものが少なくなって資産価値が減じてしまいます。
一方、高級ワインを所有していると、インフレに応じて価格が上昇します。資産価値が減少することはありません。
そのため、富裕層の中には高級ワイン投資で、インフレリスクを避けようという人もいます。
高級ワイン投資の注意点
高級ワインを投資対象にできる理由を見てみましたが、実際に投資をする場合は注意すべきこともあるので、確認してみましょう。
短期投資には向かない
高級ワインは時間の経過とともに値上がりしますが、短期間では無理です。リアルタイムで取引ができる株式投資とは違います。
ある程度長期的な視点に立って行うのが高級ワイン投資です。
知識が必要
高級ワイン投資をするにあたって欠かせないのが知識。どのような高級ワインを購入することが収益につながるのか知識がないと判断できません。
ワインの産地、ブドウの栽培方法、ワインの生産量、シャトーの歴史などの知識を仕入れて、そのうえで高級ワイン投資をしないと、うまくいきません。
保管方法に注意が必要
ワインはデリケートな飲み物で、保管に気を使わなければいけません。温度や直射日光といった外部環境に影響されやすいのです。
そのため、自宅で何も考えずに保管した高級ワインが劣化し、価値が下がってしまうことにもなりかねません。
おすすめの高級ワインの保管方法は専門家のいるセラーに預けることですが、そのために手間賃がかかります。ただ手間賃がかかっても、高級ワインを無駄にしてしまうよりはいいでしょう。
破損リスクがある
高級ワインに投資をするときに心配なのが持ち運びや保管で瓶を破損させてしまうことです。
高級ワインの場合、普通丈夫な瓶に入っていますが、破損リスクが0と言うことはありません。取り扱いに注意が必要です。
取引量が少ない
高級ワインを購入しても、取引量自体少ないので、買い手がすぐに見つからないことがあります。
まだ日本ではワイン投資の市場が確立されていないので、購入しようという人自体なかなか見つからないものです。
投資用の高級ワインの購入方法
投資用に高級ワインを買ってみようと思った場合、どこで購入するかがポイントになります。そこで、いくつかの購入先の候補を挙げてみましょう。
インポーターから購入する
インポーターとは、海外からワインを輸入して、販売する業者です。売り込み先は酒屋やレストランの場合もありますが、個人消費者が対象になることもあります。
そのため、投資用の高級ワインをインポーターから購入することもできます。
海外のワイナリーから買い付ける
海外のワイナリーから直接高級ワインを買い付けるという方法もあります。ただ、海外のワイナリーが相手になるので、現地の言葉を話せないといけません。あるいは、通訳をつけるかですが、大変でしょう。
ワインショップや酒屋で購入する
高級ワインを扱っているワインショップや酒屋で投資用ワインの購入ができます。おすすめのお店もいろいろありますが、街の近所の酒屋さんでは投資用の高級ワインは見つけにくいでしょう。
ワインオークションで購入する
ワインオークションで投資用の高級ワインを購入できます。ワインオークションで出品されているワインは厳しい品質基準をクリアした高級品だけですから、投資用にも最適です。
まとめ|おすすめ高級ワインで投資をしてみよう
今回は、おすすめの高級ワインなどを紹介しました。
高級ワインは香りも芳醇で、味わいも奥深く、じっくり楽しむことができますが、投資に使うこともできます。保管の難しさはあるものの、高級ワインなら古くなれば古くなるほど資産価値も上昇します。
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