「ウィスキー投資って何?」
「ウィスキー投資ってどうやるの?」
「メリットやデメリットはあるの?」
ウィスキー投資について気になっている人は、このような疑問を持っているのではないでしょうか。
本記事では、これらの疑問点に加え、おすすめの商品などについても徹底解説します。少しでも興味のある人は、ぜひ参考にしてください。
アイルランドでは、世界最古の蒸留所「オールドブッシュミルズ蒸溜所」があり、1600年頃に製造が始まりました。
「ピート香」と呼ばれるクセのある香りが少なく、初心者にも飲みやすいウィスキーです。飲んだ瞬間に、喉が熱くなるような独特な感覚も味わえます。
アイリッシュウィスキーの定義は、次の通りです。
- 穀物を原料としている
- モルトの酵素を糖化し、酵母で発酵させている
- アルコール分は94.8度以下で蒸留されている
- 木製樽で熟成されている
- アイルランド共和国、北アイルランドの倉庫で3年上熟成されている
代表的なアイリッシュウィスキーには「ブッシュミルズブラックブッシュ」「ジェムソンスタンダード」などがあります。
③アメリカンウィスキー(アメリカ)
アメリカンウィスキーは、アメリカのケンタッキー州やテネシー州などで製造されているウィスキーです。
主にトウモロコシやライ麦が原料として使用されています。甘みや旨味が強いのが特徴で、オーク樽由来のバニラのような香りも感じられるという特徴があります。
アメリカンウィスキーの定義は、次の通りです。
- 穀物を原料としている
- アルコール分は95度以下で蒸留されている
- オーク樽で熟成されている
- 最低アルコール度数は40度
代表的なアメリカンウィスキーは「ジムビーム」「ワイルドターキー」などがあります。
④カナディアンウィスキー(カナダ)
カナディアンウィスキーは、カナダで製造されている、生産量世界2位を誇るウィスキーです。
トウモロコシを原料としているウィスキーに、ライ麦を原料としたウィスキーをブレンドしているものがほとんどとなっています。
ブレンデッドウィスキーがほとんどとなっているからか、クセが少ないものが多く、カクテルにも使われるのが特徴です。
ピート香も抑えられており、刺激も少ないので、初心者はカナディアンウィスキーから初めて見るといいでしょう。
カナディアンウィスキーの定義は、次の通りです。
- 穀物を原料としている
- カナダで糖化・発酵・蒸留されている
- 内容量700L以下の木製樽で3年以上熟成されている
- 最低アルコール度数は40度
代表的なカナディアンウィスキーは「カナディアンクラブ」「クラウンローヤル」などがあります。
⑤ジャパニーズウィスキー(日本)
ジャパニーズウィスキーは、日本で製造されている、ウィスキーコンペティションで多くの賞を受賞したウィスキーです。
2014年に放送された連続テレビ小説「マッサン」で存在を知った人も多いのではないでしょうか。
たった1人の青年によって歴史が動き出したジャパニーズウィスキーですが、今では世界的に評価されています。
個性豊かなものが多く和食との相性もいいので、晩酌だけでなく、食事中に楽しむのもいいでしょう。
ジャパニーズウィスキーの定義は、次の通りです。
- 原料は、麦芽・穀類・日本国内で採取された水のみとしている
- 製造・糖化・発酵・蒸留が日本国内の蒸留所で行われている
- アルコール分は95度以下で蒸留されている
- 内容量700L以下の木製樽3年以上日本国内で熟成されている
- 最低アルコール度数は40度
代表的なジャパニーズウィスキーは「白洲」「山崎」などがあります。
ウィスキーの価値
国によって様々な種類があり、人気や希少価値の高いものは投資にも用いられるのが、ウィスキーという飲み物です。
では、投資に使われるようなウィスキーの資産価値を上げる要因には、どのようなものがあるのでしょうか。
ウィスキーの価値を上げる要因として考えられるのは、次の通りです。
- 銘柄の知名度・人気
- 製造された年
- 希少性
ウィスキー投資を考えている人は、これらを意識してみるといいでしょう
銘柄の知名度・人気
ウィスキーの資産価値を決める要因として大きく関わってくるのが、「銘柄の知名度や人気」です。
ウィスキーに限らずどの商品に対してもいえることですが、人気や知名度が高いほど、買取価格は高くなります。
どれだけ味が良くて万人受けするようなウィスキーでも、人気や知名度が低ければ、誰も買い取ってくれません。
そのため人気や知名度が高いほど、買い手が増え、資産価値が高まるのです。
製造された年
ウィスキーの資産価値には「製造された年」も大きく関わるため、重要です。
ウィスキーには消費期限がなく、状態に問題がなければ、どれだけ前のものでも飲んで楽しむことができます。
むしろ熟成期間が長いことで味に深みが出たり、香りが濃厚になったりするため、買い手が多く存在するのです。
しかし、買い手が多くても、製造された年が古いものほど製造されている量が少ないため市場に出回りません。
需要があるのにも関わらず、需要が追いついていないため、希少価値が高くなっているのです。
希少性
製造された年と少し関連があるのですが「希少性」もかなり重要です。
近年のウィスキーの需要増加への対応として、生産量を増やすということが取り組まれています。
生産量を増やすために製造されているウィスキーは、多くがノンエイジウィスキーという製造年を明記していないものです。
これにより、需要増加の課題は解決できますが、ノンエイジウィスキーは愛好家からあまり評価されません。
生産量を増やす取り組みをしている間は、熟成期間の長いウィスキーは製造されないことになります。
そのため、製造年が古いウィスキーの希少性がさらに高まるのです。
ウィスキー投資の方法
ウィスキー投資と聞くと、ウィスキーの実物を購入して、自宅で保存しておくという方法を想像する人も多いのではないでしょうか。
ウィスキー投資の方法は、実物をボトルで購入するだけではありません。
ウィスキー投資の方法は、次の3つです。
- ボトル
- カスク
- ウィスキーファンド
ウィスキー投資の方法について知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
ボトル
ウィスキー投資と聞いて、まず想像するのはこの方法でしょう。
ボトルを1本単位で購入することができ、少額から気軽に始められるというのが最大のメリットです。
ボトルを購入して保存して、価値が高くなったタイミングを見計らって売却します。
ボトルを購入する方法は、価値が高くなるボトルを見極める力が必要なため、難易度が少し高いです。
量が少ないため、ハイリターンになるということもあまりありません。
しかし、街のお酒の買い取り業者に引き取ってもらうことができ、買い手が多いので、初心者におすすめだといえます。
オークションサイトからも販売ができるので、趣味の範囲で初めてみるのもいいでしょう。
自宅でボトルを保存する際には、保存場所や窃盗被害には十分注意することが必要です。
品質に問題があると、ウィスキーの価値を下げたり、信頼に影響したりするので気を付けて行ってください。
カスク
近年ウィスキー投資で注目されている方法として、カスクで購入するという方法があります。
カスクとは、ウィスキーが入っている樽のことです。
熟成期間がまだ短いウィスキーが入っているカスクを購入し、熟成させて価値が高まってから売却します。
カスクを安全に管理してくれる専門業者が「樽の管理会社」とよばれる会社です。投資家が蒸留所から購入したカスクは、樽の管理会社が保管してくれます。
蒸留所は投資家にカスクを販売することで、投資資金が蒸留所に流れるため、経営を安定させることができるのです。
投資家と蒸留所の両方にメリットがある方法ということで、応援したい蒸留所でカスクを購入する人もいます。
品質や管理の心配をする必要がないので、本格的なウィスキー投資を考えている人は、やってみるといいでしょう。
ウィスキーファンド
投資方法には、投資のプロに資金を預けて、運用を任せるという投資信託(ファンド)という方法があります。
ファンドをウィスキーに応用したものが「ウィスキーファンド」です。
資金を運用のプロに預け、ウィスキー投資を行うことができるので、初心者にも非常におすすめだといえます。
ウィスキー投資を始めるのであれば、まずウィスキーファンドから初めて見るといいでしょう。
自分で運用する必要がないので、他の投資方法よりも、かなりやりやすいと感じるはずです。
ウィスキー投資のメリット
ウィスキー投資には様々な方法がありますが、ウィスキー投資をするメリットは何があるのでしょうか。
ウィスキー投資をするメリットは、次の通りです。
- 買い手が多い
- 投資対象ではなくなった場合、飲んで楽しめる
- ハイリターンになることが期待できる
ウィスキー投資を始めるか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
買い手が多い
ウィスキーが投資対象となる理由としては「買い手が多い」ということがあげられます。
世界5大ウィスキーのように、世界でウィスキーが製造されているということは、世界的に需要があるということです。
ウィスキーの価格が年々上がっているのは、希少性が高いということもありますが、需要が高いということも理由としてあります。
買い手が世界中にいるので、売却先や買い手に困ることは無いでしょう。
投資対象ではなくなった場合、飲んで楽しめる
ウィスキー投資では、品質が落ちたりした場合、投資対象として扱うことができなくなってしまうことがあります。
品質が落ちてしまった場合、いくら買い手が多かったり、需要があったとしても売れることはありません。
しかし、ウィスキーは、投資対象であるという以前に「飲み物」です。もし品質が落ちてしまったりして、投資対象ではなくなったら、自分で飲んでしまうというのもいいでしょう。
投資対象ではなくなったとしても、ダメージが少ないというのがウィスキー投資のメリット1つです。
ハイリターンになることが期待できる
ウィスキー投資には「ハイリターンになることが期待できる」というメリットがあります。
以前、1本100万円で購入された60年物の「ザ・マッカラン」というウィスキーが、その後約1.7億円で取引されました。
他にも、81万円で購入されたイチローズモデル「カードシリーズ54本」というウィスキーが約9750万円で取引されたこともあります。
このようにウィスキーは、人気銘柄の販売中止やノンエイジウィスキーの増加によって、価値が100倍以上になるのです。
品質の良いウィスキーを製造するためには、果てしない時間が必要になるので、すぐに供給を増やすことができません。
そのため、過去に販売されたウィスキーが「ザ・マッカラン」「イチローズモデル」のように価値を上げ続けているのです。
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ウィスキー投資のデメリット
投資をする上で魅力的なメリットが多いウィスキー投資ですが、デメリットもあります。ウィスキー投資のデメリットは次の通りです。
- 品質管理に失敗すると、資産価値が失われる
- 買い手を見つける必要がある
- 偽物を購入してしまう恐れがある
ウィスキー投資を考えている人は、このデメリットも考慮して行うようにしましょう。
品質管理に失敗すると、資産価値が失われる
ウィスキー投資には、ボトルで購入する方法がありますが、自宅で保管する必要があります。
自宅で保管する環境が整っていない人は、長期間保管することができず、品質を落としてしまうことは避けられません。
ウィスキーは品質が落ちてしまうと、投資商品としての価値が無くなってしまいます。
そうなってしまうと、自分で飲むことができるとはいえ、投資目的で購入した人はダメージが大きいでしょう。
他にも、カスクで投資した場合、カスクの盗難や災害による被害などのリスクも考慮しなければなりません。
災害などは防ぐことはできないので、どれだけ品質管理を徹底していても、このようなリスクがあるということは覚えておきましょう。
買い手を見つける必要がある
ウィスキー投資は、買い手が多いというメリットがあることを説明しました。しかしこれは、売却が簡単であるということではありません。
オークションサイトや店舗などにウィスキーを販売する場合、ウィスキーの品質を保証することが必要です。
ウィスキーに限らず、品質が保証されていないものを購入したいと思う人は、あまりいません。
品質の良いウィスキーは、価格が高いため、買い手もかなり慎重になります。そのため品質が保証されていなければ、購入してもらうことは非常に難しいです。
偽物を購入してしまう恐れがある
ボトルで購入するなどの、自分で商品の価値を見極めて投資する方法は、偽物を購入してしまう恐れがあります。
近年ウィスキーが価値を高めており、投資商品として利用できるということを知った業者が偽物を販売するようになりました。
実際にオークションサイトなどでも、ジャパニーズウィスキーを始めとして、被害が発生しているようです。
ウィスキーの価値を見極めることが難しい初心者は、ボトルで購入することは避けたほうがいいでしょう。
ウィスキー投資におすすめの商品
ウィスキーが投資商品として注目されているということを理解していただけたでしょうか。
特に品質の高い世界5大ウィスキーが、投資商品に向いているということはいうまでもないでしょう。
ここでは、世界5大ウィスキーの中でも、投資対象として魅力的な商品を紹介します。
- 山崎
- マッカラン
山崎
「山崎」は、サントリーが販売しているシングルモルトウィスキーです。クセの少ない香りで飲みやすく、非常に多くのウィスキー愛好家から支持されています。
以前、高額落札されたこともある銘柄なので世界中から注目されており、供給が間に合っていません。
そのため、希少価値が高く、ノンヴィンテージものでもすぐに完売してしまいます。
マッカラン
「シングルモルトウィスキーのロールスロイス」とも呼ばれ、ウィスキーの中でも特に評価されているのが「マッカラン」です。
希少価値の高いシェリー樽で熟成されており、フルーティーな香りが特徴となっています。
2018年に出品された60年物のマッカランが約1.7億円で取引されたという記録は、未だ破られていません。
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