ワイン投資を始めようとしている方にとって、「どの銘柄がいいのか」を調査することはかなり重要です。
そこで今回は、ワイン投資にぴったりの銘柄を9つご紹介します。ワイン投資では投資に向いているワインをしっかりと見極める必要があるため、ぜひ本記事を参考にしてワインを選んでみてください。
投資におすすめの銘柄の他にも、投資に向いているワインの特徴や、ワイン投資ができるアプリなども紹介しています。
ワイン投資をするにあたって知っておきたい情報を詰め込んでいるため、必見の内容です。それでは順番に確認していきましょう。
ワイン投資とは
ワイン投資とはコモディティ(商品投資)の一つで、希少価値の高いワインに投資をすることを指します。
ワインは年月をかけて寝かせることで、味や品質が高まるのが特徴です。ワイン投資では、ワインを購入した時の価格から売却時の価格を差し引いた分が利益となります。
ワインは金融市場の影響を受けにくく、最近では富裕層の間で注目される投資の一つとして、着々と知名度を上げています。
ワイン投資の方法や始め方など、さらに詳しく知りたい方は以下の記事がおすすめです。ぜひチェックしてみてください。
【ワイン好きの人へ】ワイン投資とは?メリット・デメリットをまるっと解説
ワイン投資におすすめの銘柄9選
では早速、ワイン投資に向いているワインの銘柄を全部で9つ紹介します。
紹介するワインは以下の通りです。
- シャトーワイン
-
- シャトー・ラトゥール
- シャトー・ラフィット・ロスチャイルド
- シャトー・ムートン・ロスチャイルド
- シャトー・マルゴー
- シャトー・オー・ブリオン
- ブルゴーニュワイン
-
- ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ
- ドメーヌ・ルロワ
- カリフォルニアワイン
-
- スクリーミングイーグル
- ハーランエステート
ではそれぞれのワインについて、詳しく見ていきましょう。
シャトーワイン
シャトーワインとは、フランス・ボルドー地方で作られたワインです。ボルドー地方のメドック地区の格付けで頂点の1位にランクインしています。
五大シャトーは、以下の5つのワインです。
- シャトー・ラトゥール
- シャトー・ラフィット・ロスチャイルド
- シャトー・ムートン・ロスチャイルド
- シャトー・マルゴー
- シャトー・オー・ブリオン
それぞれのワインについて、簡単に紹介していきます。
シャトー・ラトゥール
五大シャトーの中でも最も安定していることで有名なワインです。他のシャトーが生産を断念した年でさえも、素晴らしい味のワインを残したほどの安定感があります。
長期熟成に向いた、長命のワインです。
ラベルに描かれているのは14世紀中頃に要塞として建設された塔で、シャトーのシンボルでもあります。
シャトー・ラフィット・ロスチャイルド
このワインはルイ15世のお気に入りのワインだったことから「王のワイン」とも呼ばれており、評価を高めました。
「ラフィット」とは「小高い丘」を意味する「ラ・イット」が変化したものです。この名前からも分かるように、ラフィットのブドウ畑は標高の高いところに位置しています。
ヴェルサイユ宮殿の晩餐会にも頻繁に登場していたと言われており、貴族たちの間ではステータスのような存在でした。
シャトー・ムートン・ロスチャイルド
このワインは1853年にイギリスの実業家ロスチャイルド(ロートシルト)家が、シャトー・ブラン・ムートンを買収したことで誕生しました。
一つ前にご紹介したシャトー・ラフィット・ロスチャイルドはメドック地区の格付けで第一級に格付けされたのに対して、こちらのシャトー・ムートン・ロスチャイルドは第二級に格付けされていました。
メドック地区の格付けとは、1855年のパリ万国博覧会の際にナポレオン三世の命令によってボルドー市の商工会議所が作ったランクです。当時メドック地区にあった60の銘柄のワインが、生産者の名声やワインの取引価格に応じて、第一級から第五級に分類されました。
第二級に格付けされたシャトー・ムートン・ロスチャイルドは、醸造技術や熟成方法などの面で様々な改良が重ねられました。そして格付け制定から118年後の1973年、第一級に昇格したのです。
このワインはその美しいラベルにも注目が集まっています。ラベルのデザインはその時代を代表するアーティストが担当しています。これまではサルバトール・ダルやパブロ・ピカソといった、名だたる芸術家たちが手掛けてきました。
ラベルは毎年違う芸術家が描くため、世界中のコレクターがこぞって収集しています。
シャトー・マルゴー
シャトー・マルゴーはエレガントな味わいが魅力的で、五大シャトーの中でも「最も女性的」と評価されています。
その上メドック地区の格付けでは、20点満点のテイスティングで唯一満点を獲得しました。そのためシャトー・マルゴーは五大シャトーの中でも、かなりクオリティの高い味わいであるといえます。
シャトー・マルゴーは16世紀の終わりごろから生産が始められました。しかし1960年代から1970年代にかけての世界恐慌やブドウ畑の病害などにより、その名声は一度地に落ちてしまいます。
その後、1977年に同ワインは経営で功を奏したアンドレ・メンツェロプロス氏の所有となります。彼はボルドー大学の学者エミール・ペイノー氏とともにこれまでの技術を見直し、大きく改良しました。
その結果、シャトー・マルゴーはこれまでの名声を再び取り戻したのです。1980年にアンドレ氏がこの世を去ってからは、娘のコリーナ・メンツェロプロス氏にワインの所有を任せています。
このことから分かるように、シャトー・マルゴーは長い歴史を持った味わい深いワインなのです。
シャトー・オー・ブリオン
こちらはボルドーのグラーヴ地区・ペサック村で作られたワインです。
グラーヴ地区で最高のワインとして、グラーヴ地区の格付けでは当然ながら評価されています。しかしグラーヴ地区でありながら例外的にメドック地区の格付けにも認定され、しかも第一級に選出されています。シャトー・オー・ブリオンは、それほど異彩を放つワインなのです。
1855年にメドック地区の格付けにグラーヴ地区から例外として第一級に選ばれていることから、当時から同ワインの人気は圧倒的なものでした。
1934年にはアメリカ人の銀行家クラレンス・ディロン氏の所有となり、現在もその曾孫にあたるルクセンブルク大公国のロベール皇太子が当主を努めています。
ブルゴーニュワイン
ブルゴーニュワインとは、フランス・ブルゴーニュ地方で作られたワインのことです。
ブルゴーニュワインは、以下の2種類に分類されます。
- ドメーヌ
-
ブドウ畑を自ら所有し、栽培から醸造・瓶詰めまでの一貫する作業を全て行う
- ネゴシアン
-
農家から原料となるブドウやワインを買い付け、生産者が自ら熟成・瓶詰めを行う
熟成させて価値が上がるのは、「ドメーヌ」ワインとされています。ここではドメーヌワインのうち、ワイン投資に向いている以下の2つのワインをご紹介します。
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ
ドメーヌ・ラ・ロマネコンティはヴォーヌ・ロマネ村のドメーヌ氏によって生産されているため、村と生産者の名前を取ってこの名称になりました。
このワインはフランス語の「Domaine de la Romanee-Contiの頭文字を取って、度々「DRC」と表記されます。
ロマネコンティといえば、お酒に詳しくない方でも「名前だけは聞いたことがある」という方が多いのではないでしょうか。それほどロマネコンティは世界的に認められたワインです。
ロマネコンティの歴史は、優に2000年を超えています。中世の頃には、サン・ヴィヴィアン修道院がロマネコンティの畑を所有していました。18世紀頃には薬としても扱われていたとされています。
ロマネコンティはその希少性と価値の高さで圧倒的な地位を誇っています。ボルドーやカリフォルニアなどの他のワイナリーは、数万ヘクタールの畑を有しています。それに比べてロマネコンティのブドウ畑はわずか1.8ヘクタールしかありません。そのため年間で6,000本しか生産できず、一本一本の価値がずば抜けて高いのです。
ドメーヌ・ルロワ
ルロワは始め、フランスのオークセイ・デュレスという地域に1868年にネゴシアンとして設立されました。その後1888年に、元当主のラルー・ビーズ・ルロワ氏がドメーヌ・ルロワを設立しました。
元当主のラルー・ビーズ・ルロワ氏は若い頃からワインに対して並外れた情熱を注ぎこむ人物だったといわれています。彼女はブルゴーニュで一番といわれる天才的なテイスティングの才能を武器に、常に最高の品質を追求しました。
ドメーヌを立ち上げてからは栽培にもこだわり、「ビオディナミ農法」と呼ばれる、ブドウの生命力を高めるオーガニック農法をいち早く取り入れました。
世界で最も影響力のあるワイン評論家として知られるロバート・パーカー氏も、ルロワ氏のことを「彼女ほどブルゴーニュの伝統を守ることにこだわる人物に会ったことがない」と評価しています。
それほどドメーヌ・ルロワは、作り手の情熱が注ぎ込まれたワインなのです。
カリフォルニアワイン
カリフォルニアワインとは、アメリカ・カリフォルニアで作られたワインのことです。
中でもカリフォルニアのナパ・ヴァレーを中心に生産されている高級ワインのことを、「カルトワイン」と呼びます。カルトワインは生産量が極めて少なく、希少価値がずば抜けて高いのが特徴です。
ここでは以下2つのカルトワインを紹介します。ワイン投資にぴったりのワインであるため、しっかりとチェックしていきましょう。
スクリーミングイーグル
スクリーミングイーグルは圧倒的な存在感を誇る、カルトワインの頂点といえるワインです。
1992年の初リリースからパーカーポイント99点を獲得し、その後も満点を連発しています。パーカーポイントとは、世界で最も有名なワイン評論家の一人であるロバート・パーカー・Jr.氏が考案したワインの評価方法のことです。
パーカー氏は並外れたテイスティング能力を持ち、しばしば「神の舌を持つ男」と呼ばれています。
実はこのパーカーポイントは、ワインの価格を左右するほどの影響力を持っています。無名だったワインがパーカーポイントで評価されたことで有名になり、高額で取引されるようになる事例もあるほどです。
スクリーミングイーグルの味わいは、黒系果実味にタバコやフローラル、ミネラルのニュアンスを重ねた複雑な仕上がりです。エレガントでありながら、メリハリのあるエネルギッシュな味を演出しています。
ハーランエステート
ハーランエステートは、パーカーポイントで満点を4回も獲得するほどの実績を誇るワインです。
ハーランエステートは、1984年に不動産業で功を奏したビル・ハーラン氏が「世界の偉大なワインに匹敵するワインを生み出すこと」を目標に設立しました。フランス・ボルドーのメドック地区の格付けで頂点に立つ五大シャトーを目指しているとされています。
ハーランエステートは「クラシック・ブレンド」と呼ばれるほどの深みのある美しい色や凝縮感、複雑な味わいが魅力です。そして官能的な長い後味も特徴の一つで、長期熟成をすることでさらにその味わいが映えるとされています。
ワイン投資に向いているワインの特徴
ワイン投資に向いているワインの特徴は、以下のポイントに当てはまるワインです。
- 大量生産されていない
- 今は作られていない
- 出来が悪い年が続いたワイン
- パーカーポイントが高い
これらのポイントから分かるのは、「希少価値の高いワインが投資に向いている」ということです。その中でも入手困難なものや、まだあまり知られていないものを手に入れられると、大きな利回りが期待できます。
そのため、これからワイン投資にチャレンジする場合は、ワインの情報や知識を常に調べるようにすることがおすすめです。
\ ここでお知らせ /
資産運用をしたい方必見!
インフレ時代を乗り切る強い味方とも言える「アンティークコインでの資産運用」について、
アンティークコインの魅力や市場価値・過去10年間の価格推移などについて詳しく解説しております。
ワイン投資に関するよくある質問
最後に、ワイン投資についてのよくある質問をご紹介します。
- ワイン投資にETFはある?
-
現在のところ、ワイン投資にETFはありません。
ETFとは上場投資信託のことを指します。ワインに特化したものではない、シャンパンを含むアルコール株やスピリッツ株を保有しているETFであれば存在します。
- ワイン投資のやり方は?
-
ワイン投資を行うには、主に以下の2通りの方法があります。
- ワイン商から現物投資として購入
- ファンドへの投資
ワイン商から購入する場合は、現物のワインを貸倉庫に保管することになります。ファンドに投資する場合は金融商品を保有するため、現物の管理を行う必要はありません。
ワイン投資の詳しい方法については以下の記事で解説しています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
- ワイン投資の「vinovest」って何?
-
Vinovestとはプラットフォーム上にアカウントを作成して、そこに入金することでワイン投資ができるサービスです。
ユーザーの資金に合わせてvinovestが自動でワインの買い付けを行うため、基本的には放置しておけば問題ありません。
購入したワインは一流のワインセラーに保管されます。保管されている場所はマイページから確認できる仕様になっています。
Vinovestでのワイン投資は最低1,000ドル(約10万円)から可能です。ランクが上がる度に「手数料が下がる」「フランスのワインイベントに参加できる」などの特典が付くようになります。
Vinovestのアプリインストールはこちらから
- ワイン以外に投資におすすめのお酒はある?
-
ワイン以外だと、ウイスキー投資がおすすめです。
ウイスキーもワインと同じように、時間を置くことで熟成され、価値が上昇することが期待できます。年数が経つごとにウイスキーの取引価格が高騰していることを示すデータもあるため、ウイスキーも投資に向いているといえます。
ウイスキー投資の詳しいやり方やメリット・デメリットについては、以下の記事で紹介しています。ぜひ合わせて確認してみてください。
ワイン投資に合った銘柄を探してみよう
今回は、ワイン投資におすすめの銘柄を9つ紹介しました。
いずれのワインも、世界的に名高いものばかりであることが分かります。長期保有することを前提として、資産運用のためにワインを購入してみるのはいかがでしょうか。
他の投資方法に比べてワイン投資はまだ参入人口が少ないため、今のうちから始めておくことはおすすめです。
当サイトの公式LINEでは、ワイン投資をはじめとする資産運用についてのお役立ち情報を発信しています。また、お得な資料も無料配布していますので、興味のある方はぜひLINEの友達登録をお願いします。