最近、アート投資が注目されています。1万円で買ったものが数億円になるケースもあり、この記事を読んでいる方の多くはアート投資に興味があるのではないでしょうか。
そこで今回は、アート投資のメリットやデメリット、やり方について徹底的に解説をします。
わかりやすく紹介をしますので、ぜひ参考にしてください。
1万円から始めるアート投資とは
アート投資とは、美術品や芸術作品を購入し、将来的にその価値が上昇することを期待して収益を得るために行われる投資活動のことです。
アート投資は、さまざまな種類の芸術作品に対する投資を含みます。アート投資の主な投資対象は以下の通りです。
- 絵画
- 彫刻
- 写真
- 版画
- 陶芸
1万円から始めることができるアート投資は、アート市場での投資活動を、高額なアート作品を購入することなく、比較的低い予算で始める方法です。
アート投資はリスクが伴うこともありますので、注意深く研究し、自身のリスク許容度に合った投資戦略を考えることが重要になるでしょう。
1万円から始めるアート投資を成功させるためのポイント
1万円から始めるアート投資を成功させるための主なポイントは3つです。
- 短期で考えない
- 好きな作品に投資をする
- 投資目的だけで行わない
それぞれのポイントについてわかりやすく説明をしますので、参考にしてください。
短期で考えない
アート投資は短期で考えないことが非常に重要です。
特に1万円程度の少額の投資の場合、注目されていないアートを購入するケースが多いので、値上がりするまでは長い時間がかかるのが一般的になります。
大きな利益を得るためには、短期で結果を求めないことが重要になるでしょう。
好きな作品に投資をする
1万円くらいの少額の投資の場合、何が大きく値上がりするかを正確に見極めることはほぼ不可能です。
むしろ大きく値上がりするアートは極めて少ないため、ご自身の感性を信じて好きな作品に投資をするのが良いでしょう。
なぜなら、好きなアートであれば、値上がりしなくてもご自身が保有し満足できるからです。
少額のアート投資を行う際は、好きな作品に投資するのが良いでしょう。
投資目的だけで行わない
1万円くらいの少額のアート投資を行う場合、投資目的だけで行わないのが無難です。
こちらも先ほどと一緒で少額のアートが大きく値上がりする確率は残念ながら低いからです。
あくまで、ご自身の美的欲求を満たすために行った方が良いでしょう。
1万円から始めるアート投資のやり方とは
1万円から始めるアート投資の主なやり方について6つ紹介をします。
- アートプリントの購入
- ハートクラウドファンティング
- 若手アーティストのサポート
- アートファンド
- アートオークション
- 共同保有アプリを利用する
それぞれの方法についてわかりやすく説明をしますので、参考にしてください。
アートプリントの購入
アートプリントは、有名なアーティストや有望な新人アーティストの作品を手頃な価格で手に入れる方法です。
オンラインギャラリーやアートプリント専門のウェブサイトを通じて、さまざまなアートプリントを見つけることができます。
アートクラウドファンディング
アートプロジェクトを支援するためのクラウドファンディングプラットフォームがあります。
これらのプラットフォームでは、アーティストが新しいプロジェクトを資金調達し、投資家はプロジェクトの一部としてアートを所有することが可能です。
若手アーティストのサポート
若手アーティストの作品は、まだ高価ではないことが多いです。
アートスクールや地域のアートコミュニティで新しい才能を見つけ、彼らの作品を購入してサポートすることができます。
彼らが成功を収めると、あなたの投資も価値が上がるかもしれません。
アートファンド
アートファンドは、多数の投資家がお金を出し合い、アートコレクションを共同で所有する方法です。
このようなファンドは、プロのカレクターによって管理され、多様なアート作品を収集します。
少額から参加できるため、リスク分散が可能です。
アートオークション
アート投資のオークションは、美術品や芸術作品が売買されるプラットフォームまたはイベントです。
これらのオークションは、アート市場で作品の価格が確定し、買い手と売り手が交渉する場所で、高額の美術品やコレクターズアイテムが取引されます。
以下は、アート投資のオークションに関する基本的な情報です。
【オークションカタログ】
オークション前に、出品されるアート作品の情報が含まれたカタログが公開されます。
これには作品の詳細、アーティストの情報、評価額の推定などが含まれますのでよく確認するようにしましょう。
【オークションイベント】
オークションイベントは通常、ライブで行われますが、オンラインオークションも増えています。
オンラインオークションでは、参加者がウェブプラットフォームを介して入札し、最高入札者が落札者となります。
【入札プロセス】
オークションでは、興味のある作品に入札するために入札者が価格を提示します。
価格が上がると、他の入札者も新たな価格を提示することが可能です。競り合いが続き、最終的に最高額の入札者が落札者となります。
【落札価格と手数料】
落札価格には、オークションハウスに支払われる手数料が含まれます。
この手数料は購入価格の一定割合であり、買い手が支払うのが一般的です。
また、売り手も売却価格から手数料を支払うことがあります。
アートオークションは、美術品を購入し投資するための重要な手段の一つです。
しかし、競争が激しく、高額な取引が行われることがあるため、入札前に事前に調査し、予算を設定することが重要になります。
共同保有アプリを利用する
アート投資の共同保有アプリ(またはプラットフォーム)は、複数の投資家が美術品や芸術作品を共同で所有し、その投資を一括して管理するためのオンラインプラットフォームです。
これらのプラットフォームは、個人の投資家が高価な芸術作品へのアクセスを容易にし、リスクを分散する手段を提供します。
以下は、アート投資の共同保有アプリの主な特徴と機能です。
【共同投資】
これらのアプリでは、複数の投資家が資金を出し合い、特定のアート作品を共同で所有します。
各投資家は、その作品の一部を所有権として持つことになるのです。
【分散リスク】
アート市場は価格の変動が大きいため、共同投資によりリスクを分散することができます。
1つの作品に全ての資金を投資する代わりに、複数の作品に投資が可能です。
【アクセス向上】
アート投資の共同保有アプリは、少額な美術品や無名のアーティストの作品にも比較的容易にアクセスできます。
【専門家の助言】
一部のプラットフォームでは、プロのアートコンサルタントやカレクターが投資家に対してアドバイスを提供し、アート市場に関する専門知識を提供することもあります。
【売買と流通】
一部のアプリでは、共同保有されているアート作品の売買が可能で、投資家は投資を売却することで利益を得ることができます。
アート投資の共同保有アプリは、アート市場への参加を簡素化し、一般の投資家にもアート作品への投資機会を提供するためのツールとして人気があります。
ただし、アート投資にはリスクが伴うため、十分な研究と検討が必要です。
また、アプリごとに手数料や条件が異なることがあるため、利用前に注意深く調査することが大切になります。
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アート投資のメリット
アート投資には様々なメリットがありますが、主なメリットは4つです。
- 1万円など少額から投資ができる
- 場合によっては数億円になるかもしれない
- 観賞用として楽しめる
- 節税対策になる
それぞれのメリットについてわかりやすく説明をしますので、参考にしてください。
1万円など少額から投資ができる
アート投資は1万円などの少ない金額から投資ができます。
アート投資と聞くとお金持ちしかできないイメージがあるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
無名の若手の作品などは非常に安い価格で売られていることがあります。
そしていつか大きな金額になる可能性があるのが、アート投資の最大の醍醐味だといえるでしょう
場合によっては数億円になるかもしれない
アート投資は1万円程度からでも始めることができます。そして現在、値段が高いものが、今後さらに値段が上がるとは限りません。
逆に現在の価格は低くても、将来的に大きく値上がりするケースもあります。
場合によっては1万円で買ったアートが数十年を経て、数億円になるケースもあるのです。
このように非常に夢があるのがアート投資の大きなメリットになるでしょう。
観賞用として楽しめる
アート投資は値上がりを目指すのが基本にはなりますが、観賞用としてアートを楽しむことも、もちろんできます。
仮に期待したような値上がりをしなくても、観賞用として楽しめるのは大きなメリットになるでしょう。
節税対策になる
アートの価値を正確に算定するのは非常に難しいです。
一般的には時価よりも低い価格で相続時には評価されるのが多いため、節税対策になります。
現金で保有するよりも節税対策になるのはアート投資の大きなメリットになるでしょう。
アート投資のデメリット
アート投資には様々なメリットがありますが、デメリットもあります。主なデメリットは4つです。
- 作品が値下がりするリスク
- 作品が盗難にあうリスク
- 作品が劣化する可能性がある
- 共同購入の場合、揉める可能性がある
それぞれのデメリットについてわかりやすく紹介をします。
作品が値下がりするリスク
アート投資は、当然ながら作品が値下がりするリスクがあります。
場合によっては価値が全くなくなってしまう可能性があるので注意が必要でしょう。
ただし、1万円などの少額投資であれば損害はそんなに大きくありません。こちらはメリットになるでしょう。
作品が盗難にあうリスク
アート投資は実際に作品を購入します。作品が盗難に遭うリスクが存在してしまうのがデメリットになるでしょう。
しっかりとした保管が必要になります。
作品が劣化する可能性がある
保管状況によっては作品が劣化してしまう可能性があります。作品が劣化してしまうと当然ながら価値が下がってしまいますので注意してください。
共同購入の場合、揉める可能性がある
共同購入の場合、少ない金額から投資できるので、メリットが大きいですが、たくさんの購入者がいる分、揉める可能性が出てきてしまいます。
メリットが大きいですが、デメリットもあるのは覚えておきましょう。
1万円でアート投資を行うにはアプリや共同購入がおすすめ
1万円でアート投資を行うのであれば、アプリや共同購入の利用が良いでしょう。
なかなか単独で1万円で購入できる作品はなかなか無いからです。
アプリや共同購入を利用することによって少ない金額から投資できるので、ぜひ利用を検討してみてください。
アート投資なら1万円から資産形成ができる
アート投資は大きな金額が必要なように見えますが、少ない金額からでも投資ができます。
そして大きな金額に化ける可能性があるので、資産形成の一環として行っている方も多いです。
少ない金額から資産形成できるアート投資を始めてみてはいかがでしょうか。
銀行にはアート投資を支援するサービスがある
メガバンクを中心に銀行の中にはアート投資を支援するサービスがあります。
ただし、こちらに関しては高額な商品が対象になる場合が多いです。
1万円など少ない金額でのアート投資で財をなすことができれば利用を検討してみても良いでしょう。
具体的には作品の保管や作品の紹介、作品の展覧会などを支援してくれるサービスになります。
1万円のアート投資におすすめのジャンル
1万円など少額のアート投資におすすめなジャンルを紹介します。
- 現代アート
- 明治美術工芸
それぞれのポイントについてわかりやすく説明をします。
現代アート
現代アート(Contemporary Art)は、20世紀後半から現代にかけて制作された美術作品を指します。
この時期は、多様な芸術的表現が広がり、伝統的な美術の枠を超えてさまざまな形態で表現されました。
以下に、現代アートの特徴といくつかの主要な動向を紹介します。
【多様性と実験性】
現代アートは多様性に富み、さまざまなメディアやアプローチを用いて表現されます。
絵画、彫刻、写真、インスタレーションアート、パフォーマンスアート、ビデオアート、デジタルアートなど、さまざまな媒体が使われているのです。
【コンセプチュアルアート】
現代アートでは、アイデアやコンセプトが作品の中心に位置し、観客による解釈や考察が重要視されます。
コンセプチュアルアートは、アート作品が物理的な形態よりもアイデアやメッセージに焦点を当てる傾向にあるのが特徴です。
【抽象表現主義からポップアートまで】
現代アートにはさまざまな潮流が存在します。抽象表現主義、ポップアート、ミニマリズム、フォトリアリズム、抽象幾何学、コンセプチュアルアートなど、多くのスタイルや運動が存在するのです。
【社会的・政治的表現】
現代アートはしばしば社会的、政治的な問題に焦点を当て、批評や意見表明の手段として使用されます。
アーティストは環境、人権、ジェンダー、移民、戦争など、さまざまな社会問題に関心を寄せて制作するのが一般的です。
【テクノロジーの活用】
現代アートはテクノロジーを積極的に活用し、デジタルアート、仮想現実(VR)、人工知能(AI)などの新たなメディアを探求します。これにより、アーティストは新しい表現方法を開拓するのです。
【国際的な視野】
現代アートは国際的なアート市場と緊密に結びついており、アーティストや作品は世界中で展示されます。
現代アートは常に進化し、新たなアートフォームやアイデアが現れ続けています。
アーティストは自由な発想と表現の自由を持ち、観客にインスピレーションを与える作品を制作しているのが特徴でしょう。
現代アートの魅力の一つは、異なる視点や感性を通じて、さまざまな人々に訴えかけることができることです。では現代アートはどのように見つければいいのでしょうか?
現代アートの見つけ方をいくつか紹介します。
【美術館とギャラリー】
美術館やアートギャラリーは、現代アート作品を展示する重要な場所です。美術館やギャラリーの展示スケジュールをチェックし、訪れてみてください。
【アートフェアとアートイベント】
アートフェアやアートイベントは、現代アート作品を多くのアーティストやギャラリストが一堂に集める場所です。これらのイベントは新しい作品を見つける絶好の機会であり、アートコミュニティの最新のトレンドを把握できます。
【オンラインアートプラットフォーム】
インターネットを活用して、オンラインアートプラットフォームを利用して現代アートを探すことができます。例えば、Art Basel Online Viewing Roomsrtなどのウェブサイトで、多くの現代アート作品を閲覧できます。
明治美術工芸
明治美術工芸は、日本の明治時代(1868年から1912年まで)における美術工芸の発展と発展を指します。
この時期は、明治維新と呼ばれる政治的な変革と近代化が進行し、日本の社会、文化、美術にも大きな影響を与えました。
以下に、明治美術工芸に関する重要なポイントをいくつか紹介します。
【西洋文化の影響】
明治時代には、西洋の文化や技術が急速に日本に導入されました。
これにより、西洋の美術工芸の影響が顕著に現れたのです。
西洋の絵画、彫刻、陶芸、ガラス工芸、金属工芸などの要素が日本の伝統的な工芸技術と組み合わさりました。
【木炭鉱業と鋳物】
明治時代には、木炭鉱業の発展と鉄道の建設に伴い、鋳物工芸が発展しました。
金属工芸家は鉄、銅、鉛などを使用し、装飾品や日用品、宗教的なアイテムを制作したのです。
【メタルワーク】
明治時代には、洋風のメタルワークが注目されました。
洋風の時計、ランプ、金属製の食器などが制作され、一部の作家は洋風と伝統的な日本のデザインを組み合わせて新しいスタイルを生み出されたのです。
陶磁器も明治時代に発展し、西洋の技術やデザインが取り入れられました。
サテン釉薬、リムジン釉薬などの新しい釉薬技術が導入され、伝統的な焼き物から洋風の陶磁器まで多様な作品が制作されたのです。
【マイスターや工芸家】
明治美術工芸の時代には、多くの優れた工芸家やマイスターが登場しました。
彼らは新しいスタイルや技術を探求し、高品質の美術工芸品を制作したのです。
明治美術工芸は、日本の伝統的な美術工芸と西洋の美術工芸の要素を組み合わせ、新しい芸術とデザインの方向性を切り拓いた時代であり、その成果は今日でも評価されています。
最後に明治美術工芸の主な見つけ方を紹介します。
【美術館と博物館】
明治美術工芸の作品は、日本の美術館や博物館で展示されていることがあります。美術館や博物館を訪れ、そのコレクションを鑑賞しましょう。特に、明治時代の工芸品を専門とする美術館は、その作品を展示していることが多いです。
【アンティークショップ】
アンティークショップや古美術店は、明治時代の美術工芸品を取り扱うことがあります。古美術店を訪れ、店内の品々をチェックし、興味のある作品を見つけることができます。
【オンラインプラットフォーム】
オンラインオークションサイトやアンティーク・コレクタブルの専門ウェブサイト、ソーシャルメディア上のアンティークグループなどを活用して、明治美術工芸のアイテムを見つけることができます。特に、日本のアンティーク品の専門家が運営するウェブサイトが参考になるでしょう。
まとめ
今回は1万円から始めるアート投資について詳しく説明をしました。
アート投資と聞くと大きな金額が強そうに見えますが、決してそんなことはありません。少ない金額からでもアート投資は始められます。ぜひご自身の感性を信じて、まずは1万円からアート投資を始めてみてはいかがでしょうか。大きく将来的に化ける可能性がありますよ。マネートレンドでは、簡単なアンケートに答えるだけで投資に役立つお得な資料をプレゼントしています。ぜひ、LINE登録してくださいね。