コロンビアのアンティークコインの特徴とおすすめ金貨や銀貨を紹介

コロンビア アンティークコイン

コロンビアのアンティークコインを紹介します。コロンビアはスペインの植民地であった時代を含めると、長い歴史があり、様々なアンティーコインが発行されてきました。

希少性の高いものも多く、価値も価格も高いです。そんなコロンビアのアンティークコインで、投資をしてみるのもおすすめです。

目次

コロンビアってどんな国?

まずは、コロンビアがどんな国なのか、外務省が公表している「コロンビア共和国(Republic of Colombia)基礎データ」などを参照しながら、紹介します。

位置や面積・人口など

コロンビアは正式にはコンロビア共和国といい、南アメリカの北西部に位置します。面積は1,139,000平方キロメートル(日本の約3倍)で、人口は約5,187万人(2022年、世界銀行調べ)です。

民族・言語・宗教など

コロンビアの民族構成は以下のようになっています。

  • 混血75%
  • ヨーロッパ系20%
  • アフリカ系4%
  • 先住民1%

使われている言語はスペイン語、宗教はキリスト教カトリックが中心です。

政治体制

コロンビアは立憲共和制の国で、現在の元首はグスタボ・フランシスコ・ペトロ・ウレゴ大統領(H.E. Mr. Gustavo Francisco PETRO URREGO)です。

議会は二院制で、上院108、下院187議席(任期4年)で構成されます。

経済状況

コロンビアの主要産業は、農業(コーヒー、バナナ、さとうきび、じゃがいも、米、熱帯果実等)、鉱業(石油、石炭、金、エメラルド等)。

GDPは3,145億ドル(2021年、IMF調べ)、一人あたりのGDPは6,104ドル(2021年、IMF調べ)です。

経済成長率は10.6%(2021年、IMF調べ)、物価上昇率は5.62%(2021年、コロンビア国家統計庁調べ)、失業率は13.7%(2021年、コロンビア国家統計庁調べ)となっています。

歴史

コロンビアの歴史をカンタンにまとめてみましょう。

1810年、スペインから独立宣言をしました。1886年には憲法が制定され、コロンビア共和国成立。1903年にパナマが分離独立します。

1948年にはボゴタソ(ボゴタ騒動)が発生し、以降10年間は「ラ・ビオレンシア(暴力)」の時代と呼ばれます。

途中軍事政権の発足などを経た後、1958年〜1974年まで自由・保守両党の国民戦線協定が成立し、民政に移管されました。

1991年、旧憲法が全面改定され、新憲法が制定。それからいくつかの政権交代の後に、2022年現大統領のグスタボ・フランシスコ・ペトロ・ウレゴ大統領が就任しています。

日本との関係

1908年5月25日、日本とコロンビアの間で外交関係が樹立され、1954年5月28日、外交関係が再開されました。

コロンビアは日本の政府開発援助(ODA)対象国でもあり、積極的な援助も行われています。

貿易も盛んです。対日輸出は1,306億円で、品目は石炭、コーヒー、石炭、生花等。対日輸入は1,790億円で、自動車、鉄鋼、機会・電気機器等などが輸入されています。

要人の往来も多く行われました。

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コロンビアのアンティークコインの特徴

ここからは、記事の本題であるコロンビアのアンティークコインを紹介していきます。まずは特徴から見ていきましょう。

スペインと関係があるものは希少性が高い

コロンビアは1810年にスペインから独立しましたが、その前はスペインの植民地でした。スペインの植民地時代に使われていた通貨はエスクードで、時代が古いということもあり、希少性が高くなっています。

コロンビア合衆国時代のものも貴重

コロンビア合衆国は現在のコロンビア、パナマ、ブラジル、ペルーの各一部地域にまたがる国で、1861年に誕生し、1886年に廃止されました。Estados Unidos de Colombiaという名称の連邦制国家でした。

古い話ではありますが、期間も短く、この間に発行されたアンティークコインも少ないです。そのため、貴重性の高いアンティークコインになっています。

歴史が古い

コロンビアの歴史はスペインの植民地時代を含めると、長期に及びます、その間には様々なコインも発行されました。

コロンビアの古い時代のアンティークコインを見ていると、歴史の重みをひしひしと感じられるでしょう。

魅力的なアンティークコインが多い

コロンビアの長い歴史の間で発行されたアンティークコインには魅力的なものも多いです。デザイン性に優れるうえ、古いものでも刻印がはっきりしているものがあります。

所有しているだけでも、その価値を堪能できるでしょう。

投資価値も高い

歴史も古く、希少価値も高く、魅力的なコロンビアのアンティークコインは投資価値も高いです。

購入したら、高額な値で売却しやすく、儲けを狙えるでしょう。

アンティークコイン投資のポイントは安く買って、高く売ること。その目的にかなうコロンビアのアンティークコインがいろいろあります。

おすすめのコロンビアのアンティークコイン12選

コロンビアのアンティークコインの特徴がわかったところで、今度は具体的なおすすめのコロンビアのアンティークコインを紹介します。

カルロス3世 8エスクード金貨 1786年

今から200年以上前。スペイン植民地時代のコロンビアのアンティークコインです。

表面に描かれているのはスペイン王カルロス3世。1788年までの29年間、スペイン国王を務めた人物で、常に国民の福祉を考えての治世を行いました。

裏面には紋章と枠が描かれていますが、精緻な模様になっています。額面は8エスクード。非常に歴史的な価値があるアンティークコインです。

20ペソ金貨 女神の頭像 / コロンビアの国章

1869年のコロンビアのアンティークコインで、コロンビア合衆国時代のものです。コロンビア合衆国の歴史は短く、発行年が限られているだけに貴重なアンティークコインです。

表面に描かれているのは女神の頭像。碑文は「ESTADOS UNIDOS DE COLOMBIA LIBERTAD 1868」となっています。

裏面にはコロンビアの国章と碑文が描かれ、碑文は「VEINTE PESOS G. 32,258 LEI 0.900 MEDELLIN」です。

ボヤカの戦い150周年記念 100ペソ金貨

今度は1969年のコロンビアのアンティークコインで、ボヤカの戦い150周年を記念するものです。

ボヤカの戦いとは、コロンビアのスペインからの独立を決定づけた戦いです。シモン・ボリバルの独立革命軍とスペイン帝国軍との戦いでした。

シモン・ボリバルはコロンビアの英雄で、コロンビア共和国の前身となる大コロンビアの初代大統領も務めています。

表面にはそのシモン・ボリバルの肖像。裏面はPARISの胸像となっています。額面は100ペソです。

ペソ金貨

コロンビアが独立して、しばらくしてから発行されたアンティークコインです。

表面にはコロンビアの象徴が描かれ、裏面は紋章になっています。コロンビアのアンティークコインの中では、比較的シンプルなデザインですが、価値は決して低くはありません。

Colombia ペソ金貨

1843年のコロンビアのペソ金貨がこちら。

表面はボゴダの象徴で、裏面は紋章ではなく、コンドルが描かれています。少し珍しいデザインです。

2エスクード金貨 1628~55年

1628年~55年にまたがる期間に発行されたコロンビアのかなり古いアンティークコインです。歴史の古さが刻印にも感じられるでしょう。

表面には盾の紋章が描かれ、裏面は十字の紋章になっています。十字の紋章の左側には”N”と刻まれていて、これがボゴダの発行であることを意味しています。

フェリペ4世 2エスクード金貨 1628~1655年

同じく1628年〜55年に発行されたコロンビアのアンティークコインですが、こちらはフェリペ4世の記念金貨です。

フェリペ4世は1621年〜1665年までスペイン・ナポリ・シチリアの国王であった人物。治世に成功したわけではありませんが、在位中に記念金貨が発行されています。

表面は紋章で、裏面はエルサレムの十字架です。

カルロス4世 2レアル銀貨

カルロス4世は1788年〜1808年までブルボン朝のスペイン王だった人物で、その在位中にこちらの銀貨が発行されました。

カルロス4世はカルロス3世の次男に当たりますが、兄は発育の問題とてんかんで王位に就けなかったので、カルロス4世が即位しました。

表面にそのカルロス4世の右向きの肖像、裏面には国章が刻印されています。

シモン・ボリバル 50センターボ銀貨

コロンビア共和国成立後に発行されたアンティークコインがこちら。象徴はシモン・ボリバルで、50センターボ銀貨になっています。

センターボはコロンビア・ペソの補助通貨単位ですが、実際にはほとんど使われていません。そのため、希少価値は高くなっています。

ただ、アンティークコインとはいっても流通用の銀貨になるので、発行枚数も多く、それほどの価格はつきません。状態の悪いものも多いです。

クロコダイル 500ペソ銀貨

世界野生生物保護の記念コインとして1978年に発行されたのがこちらのコロンビア銀貨です。アンティークコインといっても、比較的新しいです。

裏面に描かれているのはクロコダイルですが、ヴェネズエラのオリノコ川流域に棲息するオリノコワニというワニです。

それほど歴史がないので、希少性自体は低いです。ただ、彫刻家マイケル・ヒビットが描いたきめ細やかなうろこは見物。コレクションする価値はあります。

ポパヤン造幣局設立200周年 ペソ銀貨

ポパヤンはコロンビア・カウカ県の県都です。ポパヤン造幣局については調べがついていませんが、200周年ということであり、かなり古い時代に設立されていたのでしょう。

表面には記念碑、裏面にはワシのような鳥と紋章が描かれています。記念碑はポパヤン造幣局のものでしょうか。

1848年 10レアル銀貨

1848年のコロンビアの銀貨です。この時代の金貨はいろいろあるのですが、銀貨は少なくなっています。そのため、価格がかなり高いです。

表面はワシと紋章、裏面は文字の刻印だけ。裏面に紋章が描かれているコロンビアのアンティークコインの中にあって、珍しいデザインです。

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アンティークコイン投資のポイント

コロンビアのアンティークコインを含めて、アンティークコイン投資をしようと思っている方のために、やり方のポイントをお伝えしましょう。

グレードを意識して選ぶ

アンティークコインには、鑑定会社によるグレードがつきます。鑑定会社として有名なのがアメリカのPCGSとNGC。

この鑑定会社が高評価なグレードをつけたものなら、価値は確かです。コロンビアのアンティークコインの中にも、PCGSとNGCで高い評価を受けているものがあります。

希少性を考える

アンティークコイン投資をするなら、希少性の高いコインを選びたいところ。希少性の高いアンティークコインは価値も高く、値も上がります。

アンティークコインの希少性を測る基準は現存枚数。現存枚数が少ないものは入手もしにくく、入手できた場合の喜びが大きいだけでなく、価値も上昇します。

アンティークコインは現存枚数以上に増えることがなく、時間の経過とともにさらに希少価値が増すものです。入手できたアンティークコインはしばらく大事に保管してから、売却するといいでしょう。

人気や需要も意識する

いくら購入したアンティークコインに希少性があり、価値があると思っても、人気や需要が低ければ買い手が見つかりにくいです。買い手が見つからなければ、売れませんから、現金化できません。

アンティークコイン投資のポイントは安く買って高く売ることですが、買い手が見つからなければ、投資が進みませんね。そのため、人気と需要も意識しながら、購入するアンティークコインを選んでみましょう。

マーケットの動向を理解する

アンティークコイン投資をするときは、マーケットの動向をつかんでおきたいところ。マーケットには変動があり、動向によって今後の投資の方向性が見えてきます。

品質に注意

アンティークコインによっては状態や保存状態が悪いものがあります。状態が悪いものは品質も落ちますから、そのようなものを購入しても高く売れません。品質には十分注意してください。

相場より高く購入しない

アンティークコイン投資をする場合に相場より高く購入してしまうと、損をしてしまいます。悪質な取引先から購入すると、得てしてそういうことがあるものです。

そこで、アンティークコインの相場を知っておきましょう。相場を知る方法としては、すでに紹介した鑑定会社で検索する方法があります。

PCGSでは、過去のオークション落札額などを調べられます。NGCでは、価格推移のチャートや枚数、基準価格のチェックが可能。

PCGSもNGCもアメリカの鑑定会社ですが、日本にもオークションサイトがあり、そこで落札価格の確認ができます。

長期的な利益を狙う

アンティークコインを購入しても、すぐに価格が上昇するわけではありません。価格上昇までには、時間がかかるのです。

アンティークコイン市場はまだ成熟しておらず、買い手も少なく、すぐに高額で買い取ってくれる人も見つけにくいです。そのため、最低でも5年は保管すべきだとされています。もっと長くてもいいですね。

価値のあるアンティークコインを購入しても焦って利益を狙わずに、長期的視点に立って儲けを得るようにしていきましょう。

売却方法を考える

せっかく価値の高いアンティークコインと購入しても、売却で間違えると、利益が得にくくなります。そこで、売却方法、出口戦略もあらかじめ考えておきましょう。

どこに売ればいいのか、確実な査定をしてくれるところはどこかなどを見極めたうえで、売却先を選んでください。

コロンビアのアンティークコインの売却先については、後ほど説明します。

正しい保管方法を利用する

アンティークコイン投資で大切なポイントになるのが保管方法です。高価のアンティークコインを購入しても、保管が行き届かず、状態が悪くなると、高価買取はされなくなります。そこで正しいアンティークコインの保管方法をアドバイスしましょう。

  • 専用のコインケース・コインホルダー・スラブケースなどに入れて保管する
  • 直射日光が当たらないところに保管する
  • 温度が調節されたところに保管する
  • 湿気を避け、乾燥した場所に保管する
  • 保管先を考える

アンティークコインは酸素や水、塩の影響を受けやすく、触れることでサビしてしまうことがあります。そのため、専用のケースに入れて保管するようにしましょう。

最初から専用のケースに入っている場合もありますが、開けないようにしてください。ケースに入れたままなら、傷がつく心配もありませんから、いい状態が持続するでしょう。

直射日光がアンティークコインに当たると、日焼けか変色することがあるので、そのような場所は避けます。

保管先の候補としては、自宅の金庫、銀行の貸金庫、アンティークコイン購入先などがありますが、おすすめなのは購入先。手間もコストもそれほどかからず、安全に保管してもらえます。

専門家のアドバイスを聞く

アンティークコイン投資を行うに当たって、活用したいのが専門家のアドバイス。素人にはわかりにくいことを丁寧に説明してくれます。

ただし、専門家といっても、得意分野は皆異なります。コロンビアのアンティークコインについてアドバイスをもらいたければ、事情に通じた専門家に聞かなければいけません。

アンティークコイン投資で失敗する原因

アインティークコイン投資を始めたら、失敗は避けなければいけません。そこで具体的な失敗例を紹介するので、参考にしてください。

価値を十分に理解していない

アンティークコインの価値を理解していないために、失敗する例があります。

アンティークコインの中には、数百万円から1,000万円を超えるものもありますが、それというのも確かな価値があるためです。価値を十分理解したうえで購入し、大切に保管すれば、高く売れます。

ところが、初心者の場合は、価値の判断が甘いことが多いです。ただ、価格が高いから、記念コインだから、歴史があるからというだけで購入するのは間違いの元。しっかりと価値を推し量った上で、購入しないといけません。

偽物をつかまされる

価値の高いアンティークコインと思ったら、偽物だったという話が良くあります。信頼できるコイン専門店で購入する場合は、そのようなことはめったにありませんが、ネットオークションサイトなどでの購入は要注意。

出品者の素性もわかりにくいですし、素人には出品されているアンティークコインが偽物かどうかの判別もつきにくいです。出品者に悪意がなくても、偽物を出品してしまうというケースもあります。

相場を把握していない

アンティークコインの相場を把握していないと、投資で失敗しやすいです。購入するまでは良かったけれど、思うような価格で売れないこともあるでしょう。

そのため、複数のアンティークコイン販売サイトやオークションの落札価格などを確認しておく必要があります。

情報が不足している

アンティークコイン投資に欠かせないのが情報。情報不足の状態で始めてしまうと、失敗の元です。

アンティークコインに関する情報は海外のサイトに掲載されていることも多く、英語での表記になるでしょう。英語が苦手だと理解しにくいという面がありますが、翻訳機能でなんとかなります。

国内情報だけでなく、海外情報の収集もしたうえで、アンティークコイン投資に取り組むのがおすすめです。

短期的な儲けを期待してしまう

アンティークコイン投資はすぐに儲かる手法ではありません。値上がりするまでかなりの時間がかかります。

短期的な儲けを期待して、アンティークコイン投資を始めると、当てが外れるでしょう。

コロンビアのアンティークコインの購入場所と売却先

話をコロンビアのアンティークコインに戻しましょう。投資対象としてコロンビアのアンティークコインを選ぶときは、どこで購入し、どこで売却すればいいかが問題になります。

そこでおすすめの購入場所と売却先の候補を紹介しましょう。

コイン専門店

コイン専門店で、コロンビアのアンティークコインを購入したり売却したりできます。コイン専門店なら、店員のアドバイスを受けながら売買できるのがいいところ。素人判断による間違いを防げます。

ただし、コロンビアのアンティークコインを扱っているコイン専門店を選んでください。

オンラインショップ

オンラインショップでコロンビアのアンティークコインの売買ができます。信頼のできるオンラインショップを選べば、偽物をつかまされたり、価値の低いものを購入させられたりする恐れも低くなります。

サービスが行き届いたオンラインショップも多いので、利用価値はあります。

オークション

オークションでコロンビアのアンティークコインを購入すると、掘り出し物が安く購入できる場合があります。価格の競い合いなど、オークション独特の雰囲気も味わえるでしょう。

デメリットとしては、信頼性の低いサイトもあること。参加しにくかったり、価格が見極めにくかったり、競り合いで予算オーバーになってしまったりすることです。

オークションで売却する場合は、かなり高値で売れる場合もありますが、手間がかかります。

まとめ|コロンビアのアンティークコインは投資にも最適

今回は、コロンビアのアンティークコインの紹介をしました。

コロンビアはスペインの植民地時代を含めると、歴史の長い国です。それだけに、様々なアンティークコインも発行され、希少性も高く、価値も大きくなっています。

投資にも最適なコロンビアのアンティークコインもあるので、よろしかったら購入してみてください。

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