【アンティークコイン投資で資産運用】その魅力や市場価値に迫る！

2024年2月22日

インフレが加速し円安が深刻化している現在、私たちは、大切な資産をどのような方法で運用するのが効果的なのでしょう。

そもそも「インフレ」とは、モノの価値やサービスの値段が上がっていくことを表しています。「収入（給与）」は変わらない一方で、物価が上昇するため、支出が多くなり「お金」の価値が下がるのです。

そんなインフレ時代を乗り切るためには、現物投資がおすすめ。中でもアンティークコイン投資は、世界中に多くのコレクターが存在し、安定性や始めやすさが魅力となっています。各国のコインをコンプリートするのも楽しさのひとつ。

そこで今回の記事では、インフレ時代を乗り切る強い味方とも言える「アンティークでの資産運用」について、その魅力や市場価値などを徹底的に解説します。

アンティークコイン投資とは

アンティークコイン投資とは、古い時代に製造されたコインを購入し、購入した金額よりも高値になったときに売却する投資方法です。状態の良さはもちろん、デザイン性の高さや発行枚数、発行された年代などによって価値が異なります。

一言で「投資」と言っても、さまざま種類があり、人によって思い浮かべるものが違うかもしれません。株式投資や投資信託・国債やFXなどもそのひとつです。

投資を始める際に、高いハードルとなるのが「難しい」「仕組みがわからない」という理由で、続けられる自信がないという方も多いのではないでしょうか。

また、最もメジャーと言える「株式投資」の場合、忙しくてチャートを見る時間を作ることができないという方もいるはずです。

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アンティークコイン投資なら高いリターンが期待できる

アンティークコイン投資は、初心者でも始めやすく、経済危機に陥った場合でも安定性のある資産として人気があります。初期費用が少なく、リターン率も大きいことで、多くの人たちから注目を集めている「現物投資」のひとつです。

アンティークコインの価格は安定して上昇している

上記の表は「イギリスコイン」と、各経済指標の推移を表したものとなります。水色の折れ線グラフに注目してください。こちらが、イギリスの希少コインと金や不動産の推移を表した結果です。

アンティークコインの価格は、過去25年にわたり、常に安定した上昇を続けています。この結果からもわかるように、非常に有効な投資方法と言えるのでしょう。

アンティークコインの価値が安定して上昇を続ける理由は「数の減少はあっても増えることがない」という点。希少性の高さに加えて、需要も拡大していますので、信頼性の高い資産と言えるのです。

また、2008年に起こったリーマンショックによる経済危機の状況下でも、アンティークコインは、下落の影響を受けていないことが見て取れます。

この結果からもわかるように、アンティークコイン投資は、株式投資や不動産投資・金の運用と比べても安定性が高いものといえるのです。

アンティークコインの市場価値

続いて、アンティークコイン市場について解説していきます。まだ、日本ではあまり馴染みのないアンティークコイン投資。日本での市場規模は、おおよそ150億円前後です。

しかし、現在は「オンライン市場」の動向も活発化されており、コインコレクターのみならず投資家の参入も増加しています。2022年現在のアンティークコイン世界市場は、1兆1310億円となっており、2031年には2兆7170億円に達すると予測されているのです。

アンティークコイン投資は、富裕層から絶大な支持を集めているため、相場は右肩上がり。コインによって価格はさまざまですが、初期費用が抑えられる点や趣味の延長として楽しみながら続けられることなどから、大きな注目を集めている資産運用方法になっています。

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過去に高騰したアンティークコインの事例

ここからは、アンティークコインの価格が、実際にどのくらい上昇しているのかについて確認していきましょう。2009年以降に価格が高騰したアンティークコインについて、いくつか解説していきます。

まずはアンティークコインの代表格とも言える「ウナとライオン5ポンド金貨」の価格推移です。

上記の画像を見ていただくとわかる通り「ウナとライオン」は2009年当時、価格は475万円でした。5年後の2014年には2倍以上となる1,000万円を突破し、14年後の2023年には6,300万円にまで価値が上昇。これは、2009年の価格と比べると、約13.2倍の数字です。

もちろん「ウナとライオン」だけではありません。2009年に15万円の価格が付けられていた「英国ジョージ6世5ポンド金貨」は、2003年現在126万円。こちらも約8.5倍等の数字となっていることがわかります。

また、2009年の価格が62万円だった「チャールズ2世5ギニー金貨」においては、14年後の2023年に約6.5となる405万円となっているのです。

数が増えることのないアンティークコインは、長期保有することによって、さらに大きな利益を生み出す資産であるということがわかります。

アンティークコイン【7つの魅力】

アンティークコインを資産運用として考えた場合、その魅力は大きく分けて7つあります。

希少性
換金性の高さ
維持費がかからない
コンパクトで保管場所に困らない
インフレに強い資産
守られる匿名性
相続税対策

ひとつずつ確認していきましょう。

アンティークコイン投資の魅力①希少性

1つ目は「希少性」です。アンティークコインは、どれだけ数が減っても、新たに同じコインが発行されることはありません。数が減ることはあっても、増えることはないのです。

また、アンティークコインは、年月が経つにつれ劣化することが多いため状態の良いコインの枚数は少なくなります。これによって、希少性はますます高まっていくのです。

アンティークコイン投資の魅力②換金率の高さ

2つ目は「換金率の高さ」です。アンティークコイン投資を検討したときに「本当に売れるのだろうか？」とお悩みの方もいるかもしれません。

日本ではまだあまり浸透していないため、換金できるか不安をお持ちの方も多いかもしれませんが、世界中で換金可能です。オークションも活発に行われており、年間700回も開催されています。初心者の方でも、安心して取引できるでしょう。

アンティークコイン投資の魅力③維持費がかからない

アンティークコインの魅力3つ目は、維持費がかからない点です。例えば、人気の「不動産投資」や「クラシックカー投資」の場合、税金が発生したりメンテナンスに大きな費用が必要となります。

しかし、アンティークコイン投資は一切維持費がかかりません。専用ケースに保管しておくことで、メンテナンスも不要ですので、多忙な方にもおすすめの資産運用です。

アンティークコイン投資の魅力④コンパクトだから保管場所に困らない

4つ目は、保管場所にも困らない点です。アンティークコインは、コインケースに保管した場合でも引き出しなどに収納できるほど、非常にコンパクト。保管場所を確保するなどの手間も必要ありません。

また、災害時などでも、容易に持ち運ぶことができるので安心です。

アンティークコイン投資の魅力⑤インフレに強い資産

アンティークコインの魅力の5つ目は、インフレに強い資産であることです。インフレとは、モノの値段が上昇し、お金の価値が下がる現象。

例えば、今まで100円で販売されていたガムが、値上がりして200円になりました。今までと同じガムを購入するために2倍のお金が必要になります。モノの価値は変わらないのに、必要になるお金は2倍になることから、お金の価値が半分になることがわかります。

インフレの時に強いのが「実物資産」です。アンティークコインは、インフレが加速している現在でも価格は右肩上がり。経済危機にも強いため、非常に有効な資産運用と言えるでしょう。

アンティークコイン投資の魅力⑥守られる匿名性

6つ目は、守られる匿名性です。不動産や自動車を購入する際には、さまざまな書類に個人情報を記入し、現在ではマイナンバーカード登録などの手続きもあります。

また、純金の購入時は、本人確認書類が必要です。しかし、アンティークコインは、このような手続きや書類の提示が一切不要。ご家族に知られることもなく、いつでも売買することができます。

アンティークコイン投資の魅力⑦相続税対策

最後は、相続税対策です。贈与税の節税効果もありますし、相続税対策としても有効。アンティークコインを、最低5年以上保有し続けることで、節税が可能となります。

5年未満：譲渡所得＝売却価額−（購入代金−譲渡費用）−50万円

5年以上：譲渡所得＝（売却価額−（購入代金−譲渡費用）−50万円）×1/2

5年以上の長期保有が条件となりますが、上記からもわかるように、かなりの節税効果に繋がります。

アンティークコイン投資と積立NISA【利益率の比較】

それでは、多くの方が運用している「積立NISA」とアンティークコインについて利益率の観点から比較してみましょう。

＜毎月1万円を非課税期間10年運用した場合＞

利回り	10年後の合計（積立金＋運用益）	10年間で得た利益（運用益）
2%	1,327,000円	127,000円
3%	1,397,000円	197,000円
5%	1,553,000円	353,000円
7%	1,731,000円	531,000円

まずは積立NISAです。毎月1万円ずつ10年間にわたって運用した場合、積立額の累計は1万円×12ヵ月×10年間となり、合計で1,200,000円積み立てることになります。

この時の想定年利が「3%」だった場合、最終的な金額は「1,397,000円」です。積立NISAで10年後に増えた額は「197,000円」となります。このうち、約40,000円が非課税で運用したことによるメリットになっているのです。

少しリスクは高くなりますが、想定年利が「5%」で運用した場合。積立額の合計は1,200,000円のままですが、最終金額のシミュレーションでは「1,553,000円」となり、10年後に増えた金額は「353,000円」になります。

このうち、非課税額は約70,000円です。もちろん、投資信託の年率は変動するため、必ず運用益が出るとは限りません。

また、近年大きな話題となっている「S&P500」について。S&P500とは、米国の大手企業500社の株式で構成されています。高い利益率に注目が集まっていますが、その年によって、リターンが大きく変動してしまうのが特徴です。

実際に、1965年〜2021年までの平均年率は「10.5％」に留まっていました。しかし、直近10年間の（2013年〜2023年）平均年率は、驚異の「約14.7%」となっています。S&P500が、高い評価を受けているのも頷ける数字です。

続いて、アンティークコインの価格について10年前と現在の価値を比較していきます。今回は、イギリスのアンティークコインで解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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コイン名称	発行年	2013年の価格	2023年の価格	利回り
ヴィクトリア　ジュビリーヘッド聖ジョージ竜退治5ポンド金貨	1887年	381,700円	800,000円	2.1倍
ジョージ6世　戴冠記念5ポンド金貨	1937年	328,000円	1,800,000円	5.49倍
エドワード7世　5ポンド金貨	1902年	419,870円	900,000円	2.14倍
セントジョージ竜退治2005年バージョン5ポンド金貨	2005年	139,347円（2005年発売当時の価格）	650,000円	4.66倍
ウィリアム・ワーズワース誕生250周年5ポンド金貨	2020年	361,574円（2020年発売当時の価格）	620,000円	1.71倍