ダイヤモンドの価格はグレードで決まる!投資を成功させる秘訣とは?

ダイヤモンドの価格はグレードで決まる!投資を成功させる秘訣とは?

ダイヤモンド投資を成功させるためには、グレードシステムへの理解が重要です。

グレードシステムと聞くと、なにやら難しそうと戸惑う人もいるかもしれません。

本記事では、ダイヤモンド投資初心者の方のために、そもそもグレードシステムとは何かの基本からわかりやすく説明します。

数ある鑑定機関の中で、どの機関のグレードシステムを重視すればよいのかを含め、投資指標として役立つグレードについて説明します。

本記事を読めば、ダイヤモンドのグレードシステムについては一通り理解できるようになるので、これからダイヤモンド投資を始めてみたい人には最適です。

ぜひ最後まで読んでいただき、ダイヤモンド投資を成功させてください。

目次

ダイヤモンド投資とは

ジュエリーの中でも最高級の輝きを放つ宝石、ダイヤモンド。

このダイヤモンドは、ジュエリーとして身につけるだけではなく、投資に活用できることをご存じでしょうか。

ダイヤモンドは、ルース(裸石)という形態であれば、投資の対象になります。
ルースとは、原石にカットや研磨などの加工を施して、光り輝く状態にした石のことです。

昨今はインフレの影響で、銀行に現金を普通預金しておくだけでは、数十年後に資産が目減りしてしまうことが想定されます。

しかし、現金価値が目減りしていく中、ダイヤモンドの価格は数60年間、ほぼ右肩上がりです。

ダイヤモンド投資は、短期間で大きな売却益をもたらすというよりは、長期保有して緩やかだけれど、確実な価値の上昇を待つ投資方法です。

次章からは、そのダイヤモンド投資に適したダイヤモンドの選び方について解説します。

ダイヤモンド投資についての詳細は、下記の記事をご覧ください。

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【世界基準】GIAのグレーディングシステム4Cとは

ここからは、ダイヤモンド鑑定の世界基準であるGIAのグレーディングシステム「4C」について説明します。

GIA(Gemological Institute of America)とは、1931年に設立されたダイヤモンドグレーディングラボラトリー(米国宝石学会)のことです。アメリカのカリフォルニア州に本拠を置く非営利機関です。

全世界13カ国で11のキャンパス、9つの研究所、4つのリサーチセンターを運営しています。

そのGIAが作った世界共通の品質評価基準が「4C」です。

1953年に、ダイヤモンドの品質を比較および評価する基準として、国際ダイヤモンドグレーディングシステムである「4C」が開発されました。

GIAの4Cは世界に通用するグレーディングシステムです。

4Cを構成する要素である以下4つの頭文字から、4Cと呼ばれています。

  • Carat(重量)
  • Color(色)
  • Clarity(透明度)
  • Cut(外観・輝き)

詳しくは下記の記事で解説していますので、ここでは4Cの簡単なポイントを解説します。

カラット

カラットは、重量を指します。大きさやサイズ感のことではない点に注意しましょう。

1カラットは、0.20グラムです。ペーパークリップ1個の重さとほぼ同じと言われています。

カラットの単位は「ct」で表します。

カラー

カラーはその名の通り色を表します。

ダイヤモンドは、無色に近ければ近いほど価値が上がります。

もっとも無色に近いダイヤモンドは、「D」と表されます。逆に無色とはほど遠い黄色みがかったダイヤモンドはZです。

クラリティ

クラリティは、ダイヤモンドの透明度を測る基準です。

ダイヤモンドは地球内深部の高熱と圧力の元で形成される天然物であるため、多少内部にはインクリュージョン(内包物)、外部にはプレミッシュ(傷)がある程度存在します。

4Cでは、それらがどの程度あるかを、特殊な顕微鏡を使用して観察と判定がなされます。

カット

カットとは、ダイヤモンドの原石がどのように削られ、研磨されているかの目安です。

カットでは、全体的な形のバランスや、研磨の仕上げの状態が評価されます。カットは、ダイヤモンドカッターと呼ばれる職人によって施されます。

4Cの中で、唯一人間の手によって作られるのがカットです。

ダイヤモンド投資におけるグレードの重要性

次に、ダイヤモンドの評価基準である4つの要素(カラット、カラー、クラリティ、カット)のグレードについて詳しく説明します。

ダイヤモンド投資では、グレードが非常に重要です。

なぜなら、グレードによってダイヤモンドの価値と価格が決まるからです。
参照元:ダイヤモンドについて

グレードによって価値が高いと証明されたダイヤモンドは、時間の経過と共に価格が上昇します。

ダイヤモンドのほとんどは、上述したように、GIAの開発した4Cで査定されます。4Cのグレードには具体的にどのようなものがあるかを見ていきましょう。

カラーグレード

カラーグレードは、無色が一番価値が高いとされています。

グレードでは、無色をDと表し、色が濃ければ濃いほど、Zに近づきます。

  • D、E、F→カラーレス(無色)
  • G、H、I、J→ニアカラーレス(ほぼ無色)
  • K、L、M→フェイント(ごくわずかな色味)
  • N、O、P、Q、R,→ベリーライト(かすかな色味)
  • S、T、U、V、W、X、Y、Z→ライト(色味あり)

投資グレードとしては、無色であるDカラーが最も良いとされています。

カラーグレード

なお、GIAのカラーグレードがDから始まる理由には、過去の評価システムの乱立から距離を置いて、独立した新しい評価システムを設立するという意図があります。

過去はAやローマ数字の1を最上位とするなど、評価基準が複数あり入り乱れている状況でした。

GIAは、既存システムとは一切関係ないDを最上位とする新しいシステムを構築することで、業界の基準を改めて統一しました。

クラリティグレード

前述したように、ダイヤモンドには、内部にインクリュージョン(内包物)、外部にはプレミッシュ(傷)がある程度存在します。

クラリティは、それら内包物や傷が少なければ少ないほど、評価が高くなります。

GIAでは、10倍拡大下で観察するために、特殊な顕微鏡が使われています。

特殊かつ高度な顕微鏡を使用しても、フロー(傷)が見えないものが、フローレスで最上位となります。

GIAのクラリティ評価は11段階あります。

  • フローレス・・・内外部無欠点
  • インターナリーフローレス・・・内部無欠点
  • ベリーベリースライトリーインクルーデット・・・ごくごくわずかな内包物
  • ベリースライトリーインクルーデッド・・・ごくわずかな内包物
  • スライトリーインクルーデッド・・・わずかな内包物
  • インクルーデッド・・・欠陥

投資グレードとしては、FLAWLESS(フローレス)やINTERNALLY FLAWLESS(インターナリーフローレス)が適しています。難しい場合は、VVS(ベリーベリースライタリー)やVS(ベリースライタリー)までを対象にするとよいでしょう。

カットグレード

前述したように、カットは、ダイヤモンドカッターと呼ばれる職人によって施されます。職人たちのカットによって表現されるダイヤモンドの特徴は以下となります。

  • ブライトネス・・・ダイヤモンドから反射される光
  • ファイアー・・・スペクトルへの光の分散
  • シンチレーション・・・光のパターン
  • 重量比率・・・直径と重量のバランス
  • 耐久性・・・ガードルの厚さ
  • ポリッシュ・・・表面の研磨状態
  • シンメトリー・・・対称性

出典:資産防衛のためのダイヤモンド投資 川端敬子著 鹿子木健監修

以下の画像のような「ラウンドブリリアントカット」のみが、カットグレードが定められている形状(シェイプ)です。他のファンシーカットなどでは、グレード評価はありません、

カットグレードは、3つの要素で評価されます。

  • プロポーション要素
  • シンメトリー(対称性)
  • ポリッシュ(研磨)

プロポーションは、ラウンドブリリアントカットに存在する58個のファセット(面)のバランスです。

ラウンドブリリアントカットの形状のそれぞれの箇所に名前がついています。1番下の尖ったファセットはキュレット、1番上部のファセットがテーブルと呼ばれます。

その他、クラウンやパビリオンと呼ばれるファセットがあり、それらを総合してプロポーションとして評価されます。

カットグレード

シンメトリーは左右の対称性のことです。ファセットの位置の対称性や形の正確性からなる要素です。

ポリッシュは、表面の研磨状態を指す要素です。表面の傷の有無で評価されます。

これらを総合して評価され、カットグレードが決まります。

カットのグレードは5段階存在します。上から順に評価が高くなります。

  • EXCELLENT(エクセレント)
  • VERY GOOD(ベリーグッド)
  • GOOD(グッド)
  • FAIR(フェア)
  • POOR(プア)
カットグレード

なお、エクセレントは、さらに4段階に分類されます。

  • トリプルエクセレントH&C
  • H&Cエクセレント
  • トリプルエクセレント
  • エクセレント

H&Cとは、「ハートアンドキューピット」という等級のことです。

ラウンド・ブリリアントカット独特のもので、特殊スコープでダイヤモンドを観たときに確認できる、ハートと天使の矢の形のようなシルエットです。このシルエットは、美しく高品質なカットが施された証とされています。

カラット

カラットは、ダイヤモンドの重量を表します。

カラット(重量)に比例して、価格も上がります。カラットが大きいものの方が、量が少なく、希少性が増すためです。

また、カットが優れたダイヤモンドの特徴として、カラットの重量が増すほど、輝きが増す点も挙げられます。

これらの点から、カラットはダイヤモンドの資産価値に大きく影響を及ぼす要素となっているのです。

なお、重量が0.1カラット増えると、直径は0.6mm〜0.8mm大きくなります。

ダイヤモンドのカラット数と直径の関係は以下のようになります。

スクロールできます
カラット0.1ct0.2ct0.3ct0.5ct1.0ct2.0ct
直径3.0mm3.7mm4.3mm5.2mm6.6mm8.2mm

カラットが2倍になると価格は4倍、3倍になると価格は9倍以上となります。

投資用で、どのカラット数から選ぶのがよいかという質問に対しては、1カラットが1つの目安となります。

1カラット以上かそうでないかによって、価格へ大きな影響を及ぼすためです。

その他、0.5カラット、0.75カラット、1.0カラットはマジックサイズと言われ、その数値を超えるかどうかが価格に大きく影響します。

したがって、購入するときは、マジックサイズを少し超える重量のものを選ぶと良いでしょう。

ダイヤモンド–カラット数

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【GIA以外】ダイヤモンドの鑑定を行う機関

ここからは、GIA以外のダイヤモンド鑑定を行う機関を紹介します。

CGL

CGL(Central Gem Laboratory)とは、日本国内で最大の研究所で、1970年に創業しました。

日本には、AGLという鑑定機関が集まって設立した宝石鑑別団体協議会があります。CGLはそのAGLに加盟しているため、信頼性の高い鑑定機関と言えます。

国内で最大規模の宝石鑑定を行っており、鑑定書の発行部数も最大級とされています。

宝石鑑別用機材は、常に最新鋭機器を導入しており、世界で初めてハート&キューピット(研磨によってシンメトリーとなっているかの証)の評価を鑑定書に添付しました。

1992年に前述したHRD(アントワープダイヤモンドラボ)と提携しており、国際的にもHRDやGIAにひけをとらない、評価の高い研究所です。

AGTジェムラボラトリー

AGTは、GIAと提携している日本唯一の鑑定機関です。

もともとは1971年に創立した日本宝石鑑別協会でしたが、1978年に分離してAGTジェムラボラトリーとなりました。

1984年からGIAと提携を開始しています。

AGTでは、GIA-G.G.(GIAの宝石学修了者)取得者として、国内外で高く評価されている鑑定士が鑑定を行っています。

また、AGTはカラーダイヤモンドの色識別に定評があり、微妙な色合いのものも、高い精度での査定が可能です。

HRD(アントワープ ダイヤモンド ラボ)

HRD(Hoge Raad voor Diamant)とは、ベルギーのアントワープに拠点を置く世界最大のダイヤモンド研究機関です。

1973年にベルギー政府とダイヤモンド業界の代表者の主導によって「ダイヤモンド高等評議会」として設立されました。

HDRは、国際ダイヤモンド評議会(IDC)によって設定された研磨済みダイヤモンドのグレーディング規制に完全に準拠した信頼性の高いダイヤモンド証明書、グレーディング、およびジュエリーレポートを発行するのが特徴です。

欧州では高い信頼性を誇る鑑定機関といえるでしょう。

IGI

IGI(International Gemmological Institute)とは1975年に設立された宝石研究所です。世界中に18の研究所と8つの宝石学の学校を展開しています。

HRDと同じく、ベルギーのアントワープに本部があります。

また、CGLと同様に、ハート&キューピットのグレーディングも行っています。

GIAはアメリカで人気がありますが、IGIはアジアやヨーロッパで人気のある鑑定機関です。GIAに比べると、鑑定の所要時間が短く、費用が安いのが特徴です。

GCAL

GCALは、2001年に設立された比較的若い研究所です。

GCALは鑑定書だけではなく、保証に裏付けられたダイヤモンドの「証明書」を発行する唯一の研究所です。

鑑定では、カット分析に重きを置き、独自の画像処理でカット鑑定を行います。

その鑑定に定評があり、世界で唯一ISO17025を取得し、その正確な測定力が評価されています。

投資用のダイヤモンドの選び方

次に、投資用に適したダイヤモンドのグレードの目安について解説します。

ダイヤモンドの投資価値はグレードが決め手

投資用ダイヤモンドを選ぶ上での基本は、形はラウンドブリリアンカットで、アクセサリーなどの形状ではなく、ルース(裸石)であるものに絞ることです。

その上で、投資用として適切なダイヤモンドのグレードを見ていきましょう。

投資価値のあるダイヤモンドのグレードは以下となります。

  • カラット→1ct以上
  • クラリティ→VS以上
  • カラー→Dカラー~Fカラーまで
スクロールできます
最低ライン理想の投資グレード理想の投資グレードには手が届かない場合
カラット0.3カラット以上1カラット以上0.5カラット以上
カラーEカラー以上Fカラー以上Fカラー以上
クラリティVVS以上VS以上VS以上
カットVERY GOOD以上VERY GOOD以上VERY GOOD以上

なお、カラット数別の価格は以下が目安となります。

スクロールできます
カラット0.3ct0.5ct0.8ct1.0ct2.0ct
価格5~10万円15万円~30万円40万~60万円50万円~70万円100万円以上

投資用ダイヤモンドのグレードに関するよくある質問

ここからは、投資用ダイヤモンドのグレードに関するよくある質問を紹介します。ダイヤモンド投資の参考にしてみてください。

カラットやカラー、クラリティ、どれを1番優先すれば良いでしょうか?

投資価値を最大化するには、カラットを最優先させるべきです。

4Cの要素の中で、カラットが1番金額に大きく影響する要素であるからです。カラットのグレードが上がると、価格の上昇が大きくなります。

見た目を重視したい場合は、カラーやカラットを優先するのも一つの手段ではありますが、実際、カラーやクラリティはベテランの鑑定士でも肉眼ではわかりにくいです。

ハートアンドキューピットは肉眼でわかりますか?

ハートアンドキューピットはほぼ肉眼ではわかりません。

前述しましたが、ハートアンドキューピットは、特殊スコープでダイヤモンドを観たときに確認できる、ハートと矢の形のようなシルエットです。キューピットの持つ矢に似ていることから、ハートアンドキューピットと名づけられました。

ハートアンドキューピットは、シンメトリー(左右対称)である場合に確認されます。美しく高品質なカットが施された証とされています。

どの鑑定機関で鑑定されたダイヤモンドがおすすめですか?

投資用ダイヤモンドはGIAで鑑定されたものの購入がおすすめです。

現在、世界中のダイヤモンドの専門家の中で最も広く用いられているのがGIAの4Cの基準です。他のラボラトリーは、地域に根差した機関が多いのが実状です。

投資のためにダイヤモンドを購入し、長期間保有後にオークションなどで売却するときのことを考えると、GIAの鑑定書が付属しているものを選ぶことをおすすめします。

まとめ:投資価値の高いダイヤモンドを選ぶにはグレードの知識が必要

投資価値の高いダイヤモンドを選ぶ上で、グレードは非常に重要です。

基本的に、投資用として最適なグレードは、カラット、カラー、クラリティ、カットのグレードの上位のものです。

可能であれば、1ct以上の重量のものを毎年積み立てのように継続して購入し続けると、数十年後には自らの老後資金、もしくは子や孫のための大きなプレゼントとなることでしょう。

とはいえ、予算にも限りがあるため、多少の妥協は必要になるかもしれません。そのため、なかなか投資用ダイヤモンドを選べずにいる方もいるのではないでしょうか。そのような方にはマネートレンドNavi公式LINEへの登録をおすすめします。

弊社では、投資用ダイヤモンドを販売しております。GIAで鑑定されたピンクダイヤモンドの他、ファンシーカラーや様々なカットのものを多数取り揃えています。

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