「不動産投資って割に合わないの?」
「不動産投資の6つのリスクって?」
不動産投資について気になっている方は、上記のようなことを聞いたことがあるのではないでしょうか。
本記事では
「不動産投資が割に合わないといわれる理由」
「不動産投資の6つのリスク」
などについて解説します。
不動産投資を始める前に知っておくべきことを学ぶことができるので、不動産投資を始めようと思っている方はぜひ参考にしてください。
不動産投資が割に合わないといわれる理由
不動産投資が割に合わないということを聞いたことがある方も少なくないでしょう。
では、なぜ割に合わないといわれているのでしょうか。その理由は次の通りです。
- 空室リスクが常にある
- メンテナンスが大変
- 多くの知識が必要
- ローン返済に追われる可能性がある
不動産投資には多くのリスクが存在し、その中に空室リスクが常に存在します。
また、メンテナンスが大変であること、多くの知識が必要であること、ローン返済に追われてしまうことなども割に合わないといわれる理由です。
それぞれの理由について解説するので、ぜひ参考にしてください。
空室リスクが常にある
不動産投資には、必ずしも入居者が入るという保証はなく、常に空室リスクがあります。
不動産投資において、入居者がいないということは、家賃収入を得ることができないということです。
大学や会社の近くなどで不動産投資を行えば、このリスクは減らすことができますが、そうでない場合は空室リスクが高まってしまいます。
家賃収入が得られなければ、安定した収入を得ることは難しいでしょう。
不動産投資は多額の費用が必要になる場合があり、その費用を考えると、安定した収入を得られないリスクは割に合わないといわれているのです。
メンテナンスが大変
不動産投資が割に合わないといわれる理由の1つとして「メンテナンスが大変」ということがあげられます。
不動産投資を行う場合、外壁のホコリなどに高圧洗浄をするなど、定期的なメンテナンスが必要になるのです。
築年数が上がっていくごとにメンテナンスの重要性は高まっていき、様々な部分に気を使わなければなりません。
メンテナンスを怠ってしまうと、外観が悪くなってしまい、入居者が減ってしまう恐れがあるからです。
1年に1度は、洗面所やキッチン、風呂場などの高圧洗浄をするということも推奨されています。
不動産の築年数が10年を超えているのであれば、外壁の塗装の塗り直しなどを検討する必要も。
このように定期的なメンテナンスが必要になるため、不動産投資は割に合わないといわれているのです。
多くの知識が必要
不動産投資は多くの知識が必要になるということも、割に合わないといわれる理由の1つとしてあげられます。
不動産投資は確定申告や経理など、多くの知識が必要になる投資方法です。
不動産投資をやってみたいからという興味本位だけで、不動産投資を始めるのは非常に危険だといえます。
知識不足だと思わぬリスクを抱えることとなり、失敗する確率が高まってしまうでしょう。
また、慣れていないと確定申告などの書類を作成するだけでも負担になってしまうこともあり、ストレスを感じてしまうことも考えられます。
そのため、不動産投資について学べる環境にいるという方でないと、不動産投資はあまりおすすめできません。
ローン返済に追われる可能性がある
不動産投資は「ローンの返済に追われる可能性がある」というのも、割に合わないといわれる理由です。
不動産投資を行う場合、ローンを組むことになるのが一般的だといわれています。
不動産を購入した後、しっかりと入居者がいて、家賃収入が入ればローンを順調に返すことができるでしょう。
しかし、先ほども解説したように不動産投資には空室リスクが付きまといます。
入居者がおらず、家賃収入が入らないという状態が続くと、ローンを返済できないということになるかもしれません。
また、当初考えていたほどの家賃収入を得られず、家賃収入だけでローン返済ができないという可能性もあります。
不動産投資を行う際は、家賃収入が必ず入るわけではないということや、家賃収入だけでローンを返済できるとは限らないということを覚えておきましょう。
不動産投資の6つのリスク
不動産投資が割に合わないという理由について解説しましたが、不動産には他にもリスクがあるということを覚えておきましょう。
不動産投資のリスクは、次の通りです。
- 空室リスク
- 災害リスク
- 家賃滞納リスク
- 家賃低下リスク
- 金利上昇リスク
- 不動産賃貸管理会社の倒産リスク
不動産投資には、主に上記の6つのリスクがあるということを覚えておく必要があります。
それぞれのリスクについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
空室リスク
空室リスクとは、購入した不動産に入居者がいないという状態で起こりうるリスクのことです。
不動産投資では、不動産を購入したからといって必ずしも入居者が現れるとは限りません。
入居者がいなければ当然、家賃収入を得られないため、不動産投資での利益は出ないことが予想されます。
その場合、固定資産税や修繕費、管理費、保険料などの経費が収入を上回ってしまい、赤字になってしまうのです。
入居者が現れたとしても、その入居者が退去した場合、すぐに他の人が入居してくれるとは限りません。
そのため、入居者がいるからといって、常に空室リスクがあるということは忘れてはいけないのです。
不動産投資を始めようと考えている方は、空室リスクによる赤字が発生する可能性があるということを覚えておきましょう。
災害リスク
不動産投資では、災害によるリスクについても考えておく必要があります。
災害によるリスクとは、地震や津波などの自然災害によって、建物が破損してしまったり倒壊してしまったりするリスクです。
建物が破損・倒壊してしまった場合、家賃収入を得ることはできません。
地震大国である日本の建物は耐震に優れているとはいえ、その他の災害のこともあるので、完全に防ぐということは期待できないでしょう。
また、建物が破損・倒壊してしまったときは、修繕費がかかるということも忘れてはいけません。
そのため災害が起こった場合、家賃収入を得られないばかりか、修繕費も払わなければならないことになるというリスクを考えておく必要があります。
家賃滞納リスク
不動産投資では「入居者が家賃を滞納する」という場合のリスクについても考える必要があります。
入居者がいるからといって、入居者が家賃を払えるとは限りません。
入居者は家賃を滞納してしまうということも十分に考えられるため、その場合のリスクを考えておく必要があるのです。
家賃滞納があると、想定していた利回りを下回ってしまい、想定していたような収入を得られない可能性があります。
その結果、空室リスクと似たようなリスクを抱えることとなり、ローン返済や管理費などの経費で赤字になってしまうことも。
不動産投資では、家賃滞納によるリスクがあるということを知っておき、事前に対策を立てておきましょう。
家賃低下リスク
不動産投資では、家賃収入による利益を得ることができますが、この家賃が下がってしまうというリスクもあります。
建築年数が増えてしまうということや、人口の減少などによる不動産の需要低下などが起こると、家賃が低下してしまう恐れがあるのです。
建築年数の増加による家賃の変動は、1年に1%ずつ下がっていくといわれています。
家賃の低下は大きく分けると、次のような段階に分けることができるので、参考にしてください。
- 築3~10年(第一段階)
- 築11~20年(第二段階)
- 築25年まで(第三段階)
第一段階である築3~10年の物件は、新築物件との競合による影響を最も受けるといわれており、家賃低下の幅が最も大きいです。
第二段階の物件は、家賃低下の影響は少なく、第三段階の物件はさらに少なくなります。
建築年数や人口だけでなく、利便性なども家賃に影響する要因となるので、事前に対策をしておきましょう。
金利上昇リスク
不動産投資では「金利が上昇してしまうリスク」にも気を付けなければなりません。
不動産投資を行う物件を購入する場合、金融機関などから融資を受けることがほとんどです。
融資を受けたとき、金利を「変動金利型」で選択した場合、ローン返済中に金利が変動してしまう恐れがあります。
金利はいつ上昇するか分からないため、常に警戒しておく必要があり、可能であれば対策を立てることが必要です。
不動産投資ローンを組む場合、そのほとんどが変動金利型となっているので、金利上昇リスクがかなり高いといわれています。
金利上昇リスクを避けるためにも「借り換え」や「繰り上げ返済」などを検討するようにしましょう。
不動産賃貸管理会社の倒産リスク
不動産投資では、不動産賃貸管理会社に賃貸管理を依頼することができます。
実際に不動産投資を行っている方でも、不動産賃貸管理会社を利用している方もいますが、この会社が倒産した場合のリスクを考えておく必要があります。
不動産賃貸管理会社が倒産した場合、次のようなことが起こるので、覚えておきましょう。
- 敷金が回収できなくなる
- 家賃が回収できなくなる
- クリーニング費用が回収できなくなる
場合によっては一部回収することができますが、損失は生じてしまうということが予想されます。
不動産管理会社から、賃料の振り込みが遅れるというようなことがあれば、それは危ないサインなので管理会社の変更を検討してください。
不動産投資での失敗事例について知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
不動産投資を割に合うものにするためには
不動産投資が割に合わないといわれるのには、様々な理由やリスクが関係しています。
では、不動産投資を割に合うものにするためにはどうしたらよいのでしょうか。その方法は、次の通りです。
- 不動産投資についてしっかり学ぶ
- そもそも不動産投資をやるべきなのか考える
- 良い不動産会社とそうでない不動産会社を見極める
不動産投資を割に合うものにするためには、不動産投資についてしっかりと学ぶことや、そもそも不動産投資をやるべきなのかを考える必要があります。
また、良い不動産会社とそうでない不動産会社を見極めることも必要です。
それぞれの方法について解説するので、ぜひ参考にしてください。
不動産投資についてしっかり学ぶ
不動産投資を割に合うものにするためにまずやるべきことは「不動産投資についてしっかり学ぶ」ということです。
不動産投資を行うためには、リスクについて理解することや、税金などに関する基礎的な知識を勉強する必要があります。
リスクについて理解をしておくことで、割に合わないと感じる状況を避けることが可能です。
また、税金についての知識を持っていると、不動産の購入時・売却時・運用中にかかる税金を把握することができます。
どんな時にどの程度の税金がかかるか理解しておくことで、労力以上の利益を出すことができ、割に合わないと感じる可能性を低くすることができるのです。
不動産投資でかかる税金を下記にまとめたので、それぞれについてしっかりと理解しておくようにしましょう。
- 登録免許税
- 印紙税
- 不動産取得税
- 所得税
- 住民税
- 固定資産税
- 譲渡所得税
そもそも不動産投資をやるべきなのか考える
不動産投資を割に合うものにするためには「そもそも不動産投資をやるべきなのか」ということを考えるのも有効です。
自身の人生計画や目的を振り返ってみると、不動産投資ではない別の投資方法の方が効率的である可能性があります。
「資産を増やしたいだけなのか」「不労所得を得たいのか」というように「何が目的なのか」を考えてみてください。
もしかしたら、不動産投資ではない方が良かったということがあるかもしれません。
老後のために資産を増やしたいというだけなのであれば、多くのリスクを背負ってまで不動産投資を行う必要はないでしょう。
老後のための資産を確保するのが目的なら、つみたてNISAやiDeCoなどの資産形成方法があります。
不動産投資が割に合わないと感じる方は、今一度、人生計画や目的を振り返ってみてください。
良い不動産会社とそうでない不動産会社を見極める
不動産投資には、不動産賃貸管理会社の倒産リスクというものがあるため「良い不動産会社とそうでない不動産会社を見極める」ということが必要です。
不動産投資に関する勉強や税金の勉強、メンテナンスをどれだけ行っていても、不動産賃貸管理会社が倒産してしまっては元も子もありません。
そのため、不動産を購入する前に倒産リスクを避けるため、良い不動産会社とそうでない不動産会社を見極める必要があるのです。
不動産賃貸管理会社を見極める場合は、HPを見て、実績や資本金を確認するようにしましょう。
実績がない不動産賃貸管理会社を選んでしまうと、倒産はしなくても、適切なアドバイスなどを貰うことができません。
倒産リスクを避けるためだけでなく、不動産投資を成功させるためにも、良い不動産会社とそうでない不動産会社を見極めることが必要なのです。
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不動産投資が向いていない人の特徴
ここでは、不動産投資が向いていない人の特徴について解説します。
不動産投資を行う目的は人それぞれなので、目的やその人の性格などによって、向き不向きがあるのです。
不動産投資が向いていない人の特徴は、次のようになっています。
- リスクを負いたくない
- 短期間で多くの利益を求める
不動産投資は、リスクを負いたくないという方や、短期間で多くの利益を求めているというような方にはおすすめできません。
それぞれについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
リスクを負いたくない
不動産投資は「できるだけリスクを負いたくない」という方には向いていない投資方法です。
本記事でも解説しているように、不動産投資には様々なリスクが存在します。そのようなリスクを受け入れられない方に、不動産投資はおすすめできません。
そもそも、リスクがないという投資は存在しないので、そのような方は投資をすること自体が向いていないといえます。
また、リスクを負いたくないという方は、リスクがない投資方法を紹介されると興味を持ってしまう方が多いので注意しましょう。
リスクがない投資は基本的に存在しないので、そのような投資方法は詐欺だと考えてください。
このことから、リスクを負いたくないという方は不動産投資に向いていないので、多少のリスクは負う必要があるということを理解しておきましょう。
短期間で多くの利益を求める
不動産投資は「短期間で多くの利益を求める」という方には向いていません。
主な利益としては家賃収入があげられますが、必ずしも家賃収入が得られるとは限らないからです。
不動産投資では、常に空室リスクが付きまといます。不動産に入居者がいなければ当然、家賃収入は得られません。
また、不動産投資にはメンテナンスにかかる費用や維持費、管理費がかかります。
このように、必ずしも家賃収入を得られるわけではないということや、家賃収入を得られたとしても、その他の経費で減ってしまうということを覚えておきましょう。
不動産投資を始めてみようと思った方は、こちらの記事も参考にしてください。
不動産投資に関するよくある質問
ここでは、不動産投資に関するよくある質問について解説します。
- おすすめの不動産会社は?
- ローンの返済はちゃんとできる?
- 不動産投資はハイリスクなの?
- 不動産が古いとダメなの?
- 働きながらでも不動産投資はできる?
まだまだ不動産投資についての疑問があるという方は、ぜひ参考にしてください。
おすすめの不動産会社は?
不動産投資におすすめの不動産会社としては、次の3つがあげられます。
- RENOSY
- シノケンハーモニー
- トーシンパートナーズ
RENOSYは、資産価値の低下率が低い首都圏の中古マンションを中心に取り扱っている不動産会社です。
入居率が99%と高く、厳しい条件をクリアしている優良物件を紹介してくれることや、管理業務をプロに委託できる点などがオススメのポイントとしてあげられます。
シノケンハーモニーは、99%の高い入居率や管理・運用を全て任せられるのが魅力の不動産会社です。
トーシンパートナーズも入居率が99%を超えている不動産会社で、月額1万円から不動産投資を行えるのが魅力となっています。
ローンの返済はちゃんとできる?
不動産投資では、家賃収入をしっかりと得られていればローンの返済は可能です。
ただし、空室リスクや管理費などの経費でローンの返済が遅れてしまうことは十分に考えられます。
本記事でも解説したように、思っているような家賃収入を得られず、ローンの返済に追われてしまうかもしれません。
そうなってしまうと、不動産投資は割に合わないと感じ、後悔してしまう可能性もあります。
そのため、不動産を購入する時点で、無理なく不動産投資ができるように不動産会社に相談するようにしましょう。
ローンの返済ができるか不安だという方は、無料で相談を受け付けている不動産会社もあるので、気軽に相談してみてください。
不動産投資はハイリスクなの?
不動産投資は、ハイリスクな投資ではなく、比較的リスクが低い投資方法だといわれています。
一般的にはハイリスク・ハイリターンとローリスク・ローリターンの間であるミドルリスク・ミドルリターンとされることが多いです。
そのため、他の投資方法と比べると、低いリスクで安定した利益を期待することができるので、初心者でも手が出しやすいでしょう。
不動産投資に関するセミナーを行っているところもあるので、不安な方はセミナーを受けてみてから不動産投資を始めるのもおすすめです。
無料で相談を受け付けている不動産会社もあるので、気になる方はぜひ利用してみてください。
不動産が古いとダメなの?
不動産投資において、古い不動産は必ずしも悪いとは限りません。古い不動産は新築の不動産と比べて、資産価値の低下率や家賃低下率が低く、安定しているという特徴があります。
そのため、不動産を購入した当初ほどの利益が見込めなくなるということが少なく、失敗するリスクを抑えることができるのです。
空室リスクですが、古い不動産でも駅から近いなどの条件が揃っていると、入居者は決まりやすいといわれています。
古い不動産と聞くと、あまりいいイメージはないかもしれませんが、不動産投資を行う分には、さほど問題にはならないということを覚えておきましょう。
新築の不動産には新築の良さがあり、中古の不動産には中古の良さがあるので、不動産投資を始めようと思っている方は、忘れないようにしてください。
働きながらでも不動産投資はできる?
不動産投資は、会社員として働いているような方でも行うことができる投資方法です。
不動産会社の中には、管理や運用をプロに任せられる所もあるので、働いている方でも不動産投資を行うことができます。
平日は会社員として働いているから時間がないという方でも、プロに任せているのであれば、安心して投資を行うことができるでしょう。
実際に不動産投資を行っている方の中には、サラリーマンをやっているという方も少なくありません。
働きながら不動産投資を行いたいと考えている方は、サポートが充実しているような不動産会社を選ぶようにしましょう。
まとめ|不動産投資は知識次第で割に合うものになる!
本記事では「不動産投資が割に合わないといわれる理由」「不動産投資の6つのリスク」などについて解説しました。
「なぜ不動産投資は割に合わないといわれているのか」「不動産投資のリスクは何があるか」など理解していただくことはできたでしょうか。
本記事で解説した割に合わないといわれている理由やリスクは、知識を身に付けることで回避することができるものです。
つまり、不動産投資は知識次第で割に合うものになるといえます。不動産投資を始めようと考えている方は、しっかりと知識を身に付けてから行うようにしましょう。
マネートレンドnaviでは、不動産投資に関するアドバイスやコンサルを行っています。専門家を紹介することや、不動産投資以外の投資にも対応できるのが強みです。
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