【2022年】ロレックス「デイトナ」の価格推移は?現物資産としての価値について

ロレックス

新型コロナウイルスの影響により、ロレックス「デイトナ」は2022年にも大きな価格変動を見せています。

市場価格だけでなく国内定価も値上がりしており、さらに入手が困難な腕時計となってしまいました。

この記事ではデイトナの今後の価格推移や、定価改定の原因、投資対象としての人気の理由を解説します。デイトナへの投資をお考えの方はぜひご覧ください。

目次

60年前に誕生した腕時計の王様「ロレックス デイトナ」

ロレックス デイトナ
引用元

初代デイトナである「コスモグラフ デイトナ Ref.6239」は1963年にロレックス社から販売されました。

2023年には誕生60周年を迎え、今もなお腕時計の王様として世界中のファンから愛を注がれています。

誕生するきっかけとなったのは、カーレースの聖地であるフロリダの「デイトナビーチ」。

日々競い合うレーサーたちは、より正確なタイムを刻むために、時間計測の精度が高く、耐久性にも優れたロレックスの腕時計を愛用していました。

レーサーから感謝の手紙が届いたことをきっかけに、ロレックス社はスポーツシーンで活躍する人々のニーズに更に寄り添うことを目的としてデイトナを制作。名前の由来もここからとったのです。

現在もスポーツモデルの腕時計として世界一の人気を誇り、定価で購入することすら困難なデイトナ。

市場価格は定価の数倍と簡単には入手できない人気モデルですが、コレクションや現物資産として一度は入手したい憧れの腕時計です。

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デイトナは2020年以降4回も価格改定が行われている

ロレックス デイトナ
引用元

2016年に発売された新型デイトナ「116500LN」は、2020年以降だけでも価格改定が4回行われています。

販売当初の定価は「1,274,400円」でしたが、2022年10月現在では「1,720,400円」となり、値上がり率は30%を超えました。

主な理由には新型コロナウイルスの流行で生産量が減ったことや、投資目的での需要が増えたことが挙げられるでしょう。

また、原材料の価格が高騰したことや、円安が進んでいることも大きな原因として考えられます。

ロレックス製品は金融市場の影響も受けやすいため、今後も価格改定が行われる可能性が0とは言えません。

定価では手に入りづらいデイトナですが、入手を検討している方は正規価格にも注視しておきましょう。

市場の価格推移が顕著!今後の値動きについて

116500LNの価格推移
引用元

発売当初から定価価格が30%以上値上がりしているデイトナ「116500LN」ですが、市場での価格推移はさらにその上を行きます。

腕時計投資.comによると、2022年10月23日現在の「116500LN」の平均市場価格は「5,091,122円」。

最高値だと600万円超え、最安値でも400万円は切らない相場状況が続いています。

最新モデルのデイトナを手に入れるには、正規購入以外では最低でも定価の3倍近い価格で購入するしかありません。

これでも2022年中頃から価格推移は落ち着きを見せており、新作発売の噂によって価格が高騰した2022年2月以降は下落相場となっています。

そのため、「年頭と比べると買いやすく売りにくい」というのが記事作成時点での相場状況と言えるでしょう。

新型コロナの流行やウクライナ侵攻のような金融市場に大きな影響を与える出来事が起こらない限りは、価格高騰も一段落するというのが一般的な相場予想となっています。

底値であると判断できた場合などは買いを検討するのも良いかもしれません。

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ロレックス デイトナを定価価格で買う方法とは

正規店にて購入することが極めて困難なデイトナですが、定価で手に入れる方法がまったくないわけではありません。

これから紹介する方法でデイトナを定価で入手できた方も少なからず存在します。

必ず購入できるわけではありませんが、根気強く継続して時間をかけながらチャンスをうかがいましょう。

ロレックス デイトナを定価価格で買う方法
  • ロレックスの正規店に通う
  • ロレックス正規店の従業員と関係を築く
  • 正規店以外では定価で購入できないため注意

ロレックスの正規店に通う

ロレックスの正規店検索
引用元

デイトナを定価価格で購入するための1つ目の方法は、ロレックスの正規店に通うことです。

「ロレックスマラソン」という言葉があるように、欲しいモデルを手に入れるためには正規店に足繁く通う必要があります。

それも、日にちを空けて同じ店舗に通うのではなく、1日に複数店舗に通うことが必要です。

ロレックスの人気モデルはそもそも入荷が未定であることが多く、入荷しても店頭に並ばないままお得意様が購入するなど、非常に競争率が高いのが特徴となっています。

デイトナを定価で手に入れるためには、先ず最初に年単位で正規店に通い詰める根気と覚悟が必要です。

しかし、ただ正規店に通うだけでは意味がありません。

2つ目のポイントを意識しながら数もこなすことが重要です。

ロレックス正規店の従業員と関係を築く

デイトナを定価価格で購入するための2つ目の方法は、ロレックス正規店の従業員と関係を築くことです。

先ほども述べたように、デイトナのような人気モデルは店頭に並ぶことなく売れていくケースが非常に多く、お店に行ったからといってすぐに購入できるわけではありません。

入荷数が少ないこともありますが、ここ数年で高級腕時計が投機対象として注目を浴びるようになったことで店舗側は転売業者などへの警戒を強めています。

正規店ではすでに購入制限も設けられています。

このような実情から、新規顧客への人気モデルの販売に関しては特に慎重になっているようです。

しかし、店舗に通いながら従業員との信頼関係を築ければ、どこかのタイミングでデイトナの在庫状況を教えてもらえる場合があります。

実際の入荷タイミングが重ならなければ購入はできませんが、ロレックスの時計にいかに真摯に向き合っているか従業員に知ってもらえれば、デイトナを手に入れるチャンスが巡ってくるでしょう。

正規店以外では定価では買えないので注意

デイトナは正規店以外では定価で購入できません。

仮に正規店以外で定価のデイトナを見つけた場合は偽物の可能性も考えられます。

その場で舞い上がらず、冷静に購入を見送る判断ができるようにしましょう。

ちなみに海外の代理店や卸元から直接輸入を行っている「並行輸入店」などでは基本的に本物を取り扱っていますが、お店の質に差があります。

粗悪品などを掴まされる可能性も0ではないため、口コミや評判を確認してから利用することをおすすめします。

ロレックス デイトナが投資対象として人気の理由

デイトナは現物資産として根強い人気を誇るからこそ投資対象の一つとして見られています。所持することで欲を満たせる一方、富裕層は手に入れた資産のリセールバリューを常に考えています。

ここでは、資産を守るための現物資産にデイトナが選ばれる3つの理由を解説しましょう。

  • 実用性が高く長持ちするため資産価値が続きやすい
  • 市場が確立されているから売却しやすい
  • 知名度の高さが価値の安定に繋がっている

実用性が高く長持ちするため資産価値が続きやすい

デイトナが投資対象として人気な1つ目の理由は、実用性が高く長持ちするため資産価値が続きやすいからです。

ロレックスは高級腕時計ブランドとして世界で最も高い知名度を誇りますが、それは確かな実用性があるからこそです。

記事冒頭で述べたように、タイムにシビアなプロのレーサーが着用するほどの精度や耐久性は、今もなおロレックスの腕時計の強みです。

一般的な機械式腕時計が「日差+−20秒」と言われているのに比べて、同じく機械式であるロレックスの腕時計は「日差+−2秒」と言われており、他ブランドの腕時計よりも高い精度を持っていることをうかがえます。

また、耐久性や耐食性にも優れていることから、長い間使い続けられ、資産価値も継続するため投資対象として選ばれやすいのです。

実際、デイトナの前身であり1960年代に製造された「プレデイトナ」と呼ばれる品々は現在も600万円を優に超える市場価格で取引されています。

プレデイトナ
引用元

このようにデイトナを含むロレックスの腕時計には価値ある資産として必要な条件が揃っているのです。

市場が確立されているから売却しやすい

デイトナが投資対象として人気な2つ目の理由は、市場が確立しているから売却しやすいことにあります。

現物資産を手に入れる際に無視できないのが「換金性」です。

いつでも売却できて現金化がしやすければ換金性は高く、その逆であれば換金性が低いと言えます。

現金を一時的に資産に換えて運用、もしくは防衛を行う場合、資産をいつでも現金化できるほうが有事対応もしやすいのは明らかです。

デイトナは高いステータス性で所有欲を満たせるうえに、すぐに換金できる柔軟性のある資産だからこそ、投資や資産運用の商品として高い人気を誇っています。

価値はあってもすぐには売れない現物資産もあるなかで、価値があるうえにすぐに売れるデイトナは稀有な存在とも言えるでしょう。

知名度の高さが価値の安定に繋がっている

デイトナが投資対象として人気な3つ目の理由は、知名度の高さが価値の安定に繋がっていることです。

時計ファンでなくとも存在を知っているくらいの知名度を誇るロレックス。

高い実用性とステータス性を兼ね備えていることから、誰もが一度は手にしてみたいと思うはずです。

その高い需要から、デイトナ自体の価値は基本的に下がりにくい傾向にあります。

高級腕時計の市場相場は金融市場の影響を受けやすく、一時的に下落方向への価格推移を見せることは少なくないです。

しかし、デイトナそのものの価値が下がっているという考え方はあまりしません。

先ほど紹介したプレデイトナが未だに高値で取引されていることや、ロレックス特有の高い耐久性からして、長期的に見ればデイトナの価値は今後も上がり続けると想定されます。

もちろん、今後デイトナの供給量が大幅に増えれば、市場価格が定価の何倍というような状況は減るでしょう。

しかし、今まで通り価値の高い腕時計という位置付けを自ら崩すことは考えづらいため、今後もこれまで通りの供給量に対し、高い需要が続くのではないでしょうか。

以上の理由から一定の価値は常に保たれ、資産として所持するメリットも大きいまま、投資対象としての人気も保たれることが予想されます。

ロレックス デイトナを投資目的で購入するときの注意点

デイトナを投資目的で購入する際の注意点を解説します。

どのような購入方法の場合でも、以下のポイントに留意いただくことで大きな投資ミスを事前に防げる可能性が高まります。

最後に一読いただき、デイトナの購入を検討してみてください。

  • 短期での値上がりには期待しない
  • 為替相場を注視しながら購入タイミングを伺う
  • デイトナマラソンをするなら正規店の迷惑にならないようにする

短期での値上がりには期待しない

デイトナを投資目的で購入する際の1つ目の注意点は、短期での値上がりには期待しないことです。

そもそも現物資産は短期で大きく値上がりすることが少ないのが特徴です。

もちろんデイトナもこの特徴を持っており、特に定価ではなく市場価格で購入した場合は、すぐに利益を得られるほどの値上がりが起こるようなことはめったにないでしょう。

定価で購入できれば、現時点での市場価格を見る限り、数倍の価格で売却できますが、そもそも定価購入のチャンスが極めて少ないため、あまり期待できません。

デイトナによる資産運用を行う場合は、価格がジワジワと上がっていくことを期待しつつ、目標額もしくは高値圏で売却する年単位の戦略を練っておくことが大切です。

為替相場を注視しながら購入タイミングを伺う

デイトナを投資目的で購入する際の2つ目の注意点は、為替相場を注視しながら購入タイミングを伺うことです。

デイトナ自体の価値は下がりにくいものの、現物資産である以上取引価格に関してはどうしても為替相場の影響を受けてしまいます。

ロレックスの腕時計の価格は為替相場と完全に連動しているとまでは言いません。

しかし、基本的に円安になれば仕入れ価格が上がり、定価が高まることで市場価格も上がります。

為替相場の変動による仕入れ価格の上下によって、日本への輸入のしやすさという意味合いでの希少価値も変動するため、リセールバリューを考えるなら金融市場の動きを注視しながら購入タイミングを検討することは必要不可欠と言えるでしょう。

デイトナマラソンをするなら正規店の迷惑にならないようにする

デイトナを投資目的で購入する際の3つ目の注意点は、デイトナマラソンで正規店に迷惑をかけないことです。

先述したように、年単位で正規店を巡っても手に入らないのがデイトナです。

しかし、わずかな望みにかけて日々デイトナマラソンをし、従業員からの信頼を得られればデイトナの購入案内を受けられる可能性もあります。

そのためには、正規店に迷惑をかけて信頼をなくすような行動を取ることはあってはなりません。

モラル的にも、投資的にも、リスクの高い行動を避けることが安全で充実した資産運用には重要です。

ロレックス デイトナの価格推移には今後も注視していきたい

今回はロレックスの看板商品である「デイトナ」の価格推移と今後について解説しました。

新型コロナウイルスによる経済の変化は高級腕時計にも大きな影響を及ぼしています。

従来のように単純に腕時計好きの人々だけでなく、投資資産としてデイトナを求める人々も増えたことで需要が急増し、定価と市場価格の両方が高騰する事態に見舞われました。

価格推移が一段落したとしても、これまでの長い歴史と知名度、実用性などからして、デイトナ自体の価値が下がることは考えづらく、長期的に見れば資産性はさらに高くなることも考えられます。

現物資産として大変優秀なデイトナを活用した資産防衛に取り組みたいのであれば、今から購入に向けた行動を起こしてみてはいかがでしょうか。

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