アルメニアのアンティークコインとは？おすすめの金貨や銀貨を紹介！

「アルメニアのアンティークコインはどんなものがあるんだろう？」
「おすすめの金貨や銀貨はある？」
アンティークコインに興味が出てきた方の中にはこのように考えている方もいるのではないでしょうか。

本記事では「アルメニアのアンティークとは」「アルメニアのアンティークのおすすめ金貨や銀貨」などについて解説します。

アルメニアのアンティークコインの基礎知識が身に付くような内容になっているので、ぜひ参考にして下さい。

アルメニアのアンティークコインとは

アルメニアは、古代ではギリシャ人やローマ人との交流の深い地域だったため、アルメニアのアンティークコインは古代がテーマになっているものが多いという特徴があります。

古代ローマで見つかったアンティークコインの中には、アルメニアのシンボルが描かれているものやアルメニア人が描かれているものが見つかっているようです。

そのため、アンティークコインの中でも古代コインが好きなコレクターからの人気が非常に高くなっています。

アンティークコインが発行された年代は新しいものでも、デザインが古代をモチーフにしているものが多いので、古代コインでなくても楽しめるでしょう。

その他のアルメニアのアンティークコインの特徴としては、デザインの多様性にあります。

先ほども解説したように、古代をモチーフにしたデザインもありますが、太陽や月、星や自然などと非常に多くのものをモチーフにしており、多様性に富んでいるのです。

また、王や王妃、神などの肖像画が描かれていたり、アルメニア語やギリシャ語、ラテン語など様々な言語も刻まれています。

このようにアルメニアのアンティークコインは、歴史を垣間見れる資料のようなもので、歴史的価値からも注目されているものです。

アルメニアとはどんな国？

アルメニアは、カフカス山脈という山脈の南側に位置している国です。

北側はジョージア、東側はアゼルバイジャン、南側はイラン、西側はトルコと国境が接している内陸国となっています。

国境は接していますが、トルコとアゼルバイジャンとの関係は最悪です。

外交関係が結ばれていないということや、国境が閉じられているということが特徴としてあげられ、敵対関係のようなものにあります。

気候は乾燥しており、山岳地帯が多いなどの他に、国土の4割が牧場・牧草地となっていることや、２割が耕地や果樹園となっていることなどが特徴です。

地殻運動が活発で、火山活動が活発なのも特徴で、1988年の大地震が起こった時には2万人以上が犠牲となっています。

アルメニアで使われている言語は「アルメニア語」です。言語学的に見てみると、インド・ヨーロッパ語族に分類されています。

アルメニア語の特徴は次の通りです。

日本語には含まれていない音が多いので、日本人が話すにはかなり苦労する言語となっています。

アルメニアの代表的な料理としてあげられるのは、トルマやキュフタ、ホロヴァッツ、ラヴァシュなどです。

トルマはロールキャベツのような料理で、ハーブやスパイスをくわえたお肉を、キャベツではなくブドウの葉で包んでいる料理となっています。

キュフタは、牛肉のミンチを練ったもので、牛肉のはんぺんのような料理のことです。

ホロヴァッツは、羊肉や豚肉、牛肉、鶏肉などのお肉を味付けし、グリルした非常にシンプルな料理となっています。

ラヴァシュは、ナンのようなパンのことで、非常に薄いのが特徴です。ホロヴァッツをラヴァシュで包んで食べたり、様々な食べ方ができるものとなっています。

このようにアルメニアは日本とはかなり違った特徴を持っている国です。旅行で訪れると、普段と違う文化に刺激を受けることでしょう。

アルメニアの歴史

アルメニアは世界で最も古い国の1つだともいわれている国で、記録が残っているものだけでも紀元前3500年のものになります。

アルメニア人の最も古い先祖は「ハイアサ・アジ族」「プロト・アルメニア人」と呼ばれる人々です。

この人々は、東アナトリアのアルメニア高原の先住民族として知られており「ナイリ部族連合」を結成した人々としても知られています。

紀元前2000年の終わりごろに、インド・ヨーロッパ系の民族「アルメン人」がアルメニア高原に移住してきました。

このアルメン人と先住民族のハイアサ人が混ざりあって誕生したのがアルメニア人だといわれています。

紀元前11世紀にはアルメニア高原に「アララト王国」という最初の主要国が誕生しました。

しかし、アッシリア人という人々の攻撃によって、アララト王国は弱ってしまい、その後のスキタイ人という人々の攻撃によって崩壊してしまいます。

その後、同じ地に「オロンティド朝」が誕生。

オロンティド朝の支配下にあったアルメニアは、アケメネス朝ペルシアの管轄となった後、セレウコス朝に受け継がれました。

その後、アルメニアは完全独立を達成し「アルタクシアス朝」が築かれています。アルメニア人によって生み出された初めての独立国家「アルメニア王国」が誕生したということです。

アルメニア王国は拡大を続けていき、一時的に小アジア最強の国家と呼ばれるほどにまでなっています。

その後の同盟や征服を繰り返し、領土は非常に広大なものとなり、凄まじい文化の発展を遂げました。

しかし、252年にササン朝が力を持つようになり、ササン朝ペルシアによってアルメニアは占領されてしまいます。

この占領は287年にローマがアルメニアを取り戻すまで続きました。

その後、アルメニアは世界初のキリスト教国家となり、428年には東アルメニアはペルシア、西アルメニアはビザンツの支配下に置かれます。

451年にアルメニアはペルシアに対して反乱を起こし、アルメニアに自治権が与えられました。

アルメニアは独立国家となりましたが、634年にアラブ人からの侵略を受け、654年に占領されてしまいます。

アルメニアは886年に独立を回復し、バラクト朝の統治下で政治的にも社会的にも文化的にも発展を遂げました。

その後、アルメニア人の指導者「ルーベン王子」がキリキアという地域に新たな王国を建国し「ルーベニアン朝」が誕生します。

しかし、1375年にエジプトのマムルーク朝に敗北し、滅亡してしまいました。これにより、アルメニア王国は終焉を迎えてしまいます。

滅亡後は東西それぞれ別々の国の支配下に置かれることとなりますが、アルメニア人はかろうじて独立や自治を維持しました。

1828年にはロシア帝国が東アルメニアをペルシアから奪います。アルメニア人はこれにより自由に暮らすことが認められますが「アルメニア人問題」というものが生じました。

アルメニア人に対する懸念の問題ですが、この問題が発展していき、アルメニア人を完全に消滅させようと虐殺が始まるようになります。

20世紀初のジェノサイドである「アルメニア人虐殺」では、150万人以上ものアルメニア人が犠牲となりました。

1922年のソビエト時代では、アルメニア人は比較的安全に暮らせるようになり、経済や文化の発展を遂げています。

その後も戦争や虐殺が起こりますが、1991年に「アルメニア共和国」として独立を果たしました。

2001年には欧州評議会の加盟国となり、2018年にはビロード革命が起こるなどして今後の成長が期待されるようになっています。

アルメニアのおすすめの金貨3選

ここでは、アルメニアのアンティークコインの中でもおすすめの金貨を3つ紹介します。

ここで紹介するおすすめの金貨は次の通りです。

王様が描かれているものやノアの箱舟に関係するものも描かれており、非常に興味深いデザインをしているアンティークコインです。

それぞれのアンティークコインについて解説するので、ぜひ参考にしてください。

アルメニア ティグラン大王 1000ドラム金貨 2003年

アルメニア ティグラン大王 1000ドラム金貨 2003年は、その名前の通り、アルメニア王国の王である「ティグラン大王」が描かれているアンティークコインです。

表面は王冠をかぶっているティグラン大王の肖像が描かれており、裏面には現代の国章が描かれたデザインとなっています。

発行された年代は比較的新しいものとなっていますが、古代をモチーフとしているので、歴史を感じられるコインです。

ティグラン大王は、アルサケス朝が弱っているときにメディア地方、シリアに勢力の拡大を試みました。

しかし、ローマとの戦争に敗れ、征服した地域を半数以上も失ってしまっています。

ティグラン大王は「使者の首を打つ」ということわざの由来となっているということを知っている方もいるのではないでしょうか。

ローマと戦った際に、悪い報告をしてきた使者の首をはねたので、ティグラン大王に真実を伝えるものがいなくなったということが教訓として残っています。

アルメニア アララト山からのノアの降下 100,000ドラム金貨 1999年

アルメニア アララト山からのノアの降下 100,000ドラム金貨 1999年は、ノアの箱舟について書かれているアンティークコインです。

ノアとノアの家族、全ての動物たちのつがいを乗せたこの巨大は船は、世界を襲った大洪水からノア達を守りました。

そしてその後、アルメニアの国境に近いアララト山に到着したのですが、このアンティークコインにはノア達がアララト山から下山している様子が描かれているのです。

伝説のように語られているノアの箱舟ですが、アララト山ではノアの箱舟が実在した可能性があるという証拠が見つかっています。

アルメニアのアンティークコインは、このアンティークコインのようにノアの箱舟について描かれているものがいくつかあるのが特徴です。

神話に興味のある方にとっては非常に魅力的なものだといえるので、ぜひ1枚でも購入してみてはいかがでしょうか。

アルメニア ハイク・ナハペト 5000ドラム金貨 2007年

アルメニア ハイク・ナハペト 5000ドラム金貨 2007年には、ハイク・ナハペトというアルメニア人の始祖王が描かれています。

ハイク・ナハペトは、このアンティークコインに描かれているように弓を主な武器として勇敢に戦う人物だったとして記録に残っています。

先ほど解説したノアの箱舟がたどり着いたアララト山の麓に住んでいたとされ、巨人ベル王と戦いました。

巨人ベル王との戦いでは、不可能といわれるほどの長距離射撃を行いベル王との戦いを制しています。

このように数々の逸話が残っており、アルメニアの礎を築いた人物として信仰されているのです。

また、ギリシャ神話にもハイク・ナハペトと関連性の高い話が残っています。

アルメニアのアンティークコインは、アルメニア ハイク・ナハペト 5000ドラム金貨 2007年のように、神話や古代に関するものが多く発行されているのが特徴です。

アルメニアのおすすめの銀貨3選

ここでは、アルメニアのアンティークコインのうち、おすすめの銀貨を3種類紹介します。

ここで紹介するアンティークコインは次の通りです。

これらのアンティークコインは、ノアの箱舟や動物、サッカーなどについて描かれています。

それぞれのアンティークコインについて解説するので、ぜひ参考にしてください。

アルメニア ノアの箱舟 10,000ドラム銀貨 2016年

アルメニア ノアの箱舟 10,000ドラム銀貨 2016年は、アルメニア アララト山からのノアの降下 100,000ドラム金貨 1999年のようにノアの箱舟について描かれているコインです。

直径が100mmと他のアンティークコインと比べてもかなり大きめのコインとなっています。

他のコインよりも大きいというだけでも観賞用として満足のいくものとなっていますが、発行枚数が約3600枚と少ないので、希少性が高いというのも特徴です。

発行枚数が少ないので、このコイン自体を入手するのは難しいかもしれません。

しかし、デザインとしては多くのコインに採用されているものなので、コインではなくデザインが目的だという方はかなり入手がしやすいでしょう。

銀貨だけでなく、同じデザインで金貨も発行されているものなので、バリエーションがかなり広いです。

アルメニア ギンカモメ 100ドラム銀貨 1998年

アルメニア ギンカモメ 100ドラム銀貨 1998年は、ギンカモメというカモメの1種が描かれているアンティークコインです。

ギンカモメとは、海岸地帯や川沿いに多く生息しており、背中や翼の上の部分が銀色になっているという特徴があるカモメのことを指しています。

このアンティークコインの表面には、アルメニアのセヴァン湖にかぶさるようにギンカモメが描かれています。

アルメニアのアンティークコインは、古代や神話をテーマにしたデザインが多いですが、このアンティークコインのように動物をテーマにしたデザインも多いのが特徴です。

アンティークコイン初心者には動物がデザインされているものが非常に人気なので、アンティークコイン初心者にとってはおすすめの国だといえます。

アルメニア FIFA ワールドカップ ドイツ 100ドラム銀貨 2004年

アルメニア FIFA ワールドカップ ドイツ 100ドラム銀貨 2004年は、ドイツで開催されたFIFAワールドカップのコインです。

このコインは、3人のサッカー選手が描かれているデザインとなっているのが特徴としてあります。

アルメニアのアンティークコインは、古代や神話をテーマにしたものや動物をテーマにしたものだけでなく、このようなスポーツやスポーツ選手をテーマにしたコインも多いのが特徴です。

そのためアルメニアのアンティークコインは、アンティークコイン愛好家だけでなくスポーツが好きだという方にとってもおすすめだといえるでしょう。

アルメニアのアンティークコインの購入方法

ここでは、アルメニアのアンティークコインの購入方法について解説します。アルメニアのアンティークコインを購入する際の主な方法は次の通りです。

アンティークコインは店頭や、店頭が運営しているオンラインショップ、個人でも出品できるオークションなどで購入できます。

それぞれの方法について解説するので、ぜひ参考にしてください。

店頭

アルメニアのアンティークコインを購入する方法として最もおすすめなのが「店頭で購入する」という方法です。

店頭に足を運ぶことで、実物を見ながら購入するアンティークコインを選べるというメリットがあります。

また、知識が少ないというアンティークコイン初心者の方でも、店頭のスタッフと会話をすることで知識を増やしながら買い物を楽しめるのです。

店頭で購入する方法では、偽物のアンティークコインを購入してしまうというリスクはほとんどありません。

実物を見て購入を決めたいという方や、知識を増やしたいという方、偽物を購入するリスクを減らしたいという方は、ぜひ店頭でアンティークコインを購入してみてください。

オンラインショップ

アルメニアのアンティークコインを購入する方法として、店頭の次におすすめなのが「オンラインショップで購入する」という方法です。

店頭でアンティークコインを販売している業者が運営しているオンラインショップでは、偽物を購入してしまうリスクはほとんどありません。

また、店頭まで足を運ぶ必要がないので移動時間を節約できたり、交通費を節約できたりします。

ただし、実物を見て購入するということができないので、購入してみたら思っていたのと違うものが届いたということには注意しましょう。

配送料がかかることもあるので、店頭で購入するよりも価格が高くなってしまう可能性があるということも考慮しておくようにしてください。

オークション

アルメニアのアンティークコインを購入する方法として「オークションで購入する」という方法もあります。

オークションで購入することで、定価よりも低い価格で求めているアンティークコインを購入できる可能性があるというのがメリットです。

ただし、オークションは業者だけでなく個人でも出品できるという点に注意しなければなりません。

つまり、誰でも出品できるということです。

誰でも出品できるということは、身元が保証されていない怪しい人物でも出品できるということなので、偽物を購入してしまうリスクが非常に高くなります。

オークションで購入しようと考えている方は、他の購入方法よりも偽物を購入するリスクが高いということを十分に理解しておきましょう。

アルメニアのアンティークコインの売却方法

ここでは、アルメニアのアンティークコインを売却する方法について解説します。アルメニアのアンティークコインを売却する際の主な方法としては、次の通りです。

売却する方法としては、売却を業者に任せてしまう方法や、店頭に直接行って査定をしてもらうという方法などがあります。

それぞれの方法について解説するので、ぜひ参考にしてください。

購入価格と売却価格の差で利益を得るというアンティークコイン投資について知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。

販売委託

アルメニアのアンティークコインを売却する方法としておすすめなのが「販売委託をして売却する」という方法です。

販売委託とは、専門の業者にアンティークコインの売却を任せてしまう方法のことをいいます。

販売委託では、業者が全て売却を行ってくれるので、アンティークコインに関する知識は必要ありません。

そのため、アンティークコインにあまり詳しくない初心者の方におすすめの売却方法だといえます。

ただし、販売委託には手数料がかかるということを忘れないようにしましょう。

店頭買取

アルメニアのアンティークコインを売却する方法としてもう1つおすすめなのが「店頭買取で売却する」という方法です。

店頭買取では、アンティークコインの査定から売却まで一括で行ってくれるという特徴があります。

そのため、他の方法と比べて現金が手元に入るまでのスピードがかなり早いです。

ただし、店舗によっては売却価格に差が出る場合があるので、複数の店舗を比べてみるといいでしょう。

できるだけ早く現金が欲しいという方は、店頭での買取を行ってみてください。

オークション

アルメニアのアンティークコインを売却する方法としては「オークションで売却する」という方法もあります。

オークションでは、業者に限らず誰でも出品できるので、アンティークコインを気軽に出品できるというのがメリットです。

オークションという性質上、高い価格で売却できることもあるというメリットもあります。

ただし、出品の手間がかかるという点や、個人だと信用が無くなかなか買い手が現れないというデメリットもあるので注意しましょう。

アンティークコインの売却価格には「グレード」というものが大きく影響するので、詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

まとめ｜アルメニアのアンティークコインは古代や神話をモチーフにしたものが人気

本記事では「アルメニアのアンティークについて」や「アルメニアのアンティークのおすすめ金貨や銀貨」などについて解説しました。

アルメニアのアンティークコインがどういうものなのか、おすすめの金貨や銀貨について理解していただくことはできたでしょうか。

アルメニアのアンティークコインは、古代や神話をモチーフにしており、デザインが印象的なものが非常に多いです。

動物やスポーツをテーマにしているものもあるので、万人受けしやすく人気が高いといえます。

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