フランスのアンティークコインを徹底解説！その歴史や特徴とは

皆さんは、フランスのアンティークコインについて、どのくらい知っているでしょうか。

フランスのアンティークコインの中には、あの有名な「ナポレオン」や「ルイ14世」などが描かれているものもあります。

彼らが描かれているアンティークコインの特徴について、歴史を交えて解説するので、興味がある人はぜひ見てください。

近年、「アンティークコイン」というものが資産家やコレクターたちの間で人気となっています。一言でいうと「古いコイン」ですが、その詳細については、一言で語ることはとてもできません。

そこで今回の記事では、フランスの代表的なアンティークコインや希少価値の高いもの、アンティークコイン投資のメリットなどについて詳しく解説していきます。

フランスのコインを購入しようか検討中の方の参考になると幸いです。

アンティークコインとは

アンティークコインとは、100年以上前に製造され、発行されたコインのことです。

世界最古のアンティークコインは、紀元前670年に使用されていた「エレクトラム硬貨」と言われています。

紀元前から近代まで、約2700年という歴史の中で生まれたアンティークコインは、約20万種類です。

金・銀・銅というように様々な素材で製造されており、素材としての価値や希少性の高さから、その多くが高値で取引されています。

1万円以下の手が出しやすい価格のものから、数千万円もするものまでありますが、投資対象としても魅力的です。

その理由として、リーマンショック時にも「価格の変動がほとんどなかった」ということがあげられます。観賞用としてだけでなく、投資用など、アンティークコインは様々な目的で購入されているのです。

現在取引可能なアンティークコインは、ヨーロッパだと次のようなものがあります。

近年フランスのアンティークコインは、世界中から注目を集めており、価値の上昇にも期待が膨らみます。

フランスのアンティークコインの特徴3選

アンティークコインは様々な国のものが存在しますが、その中でも話題となっているのがフランスのアンティークコインです。

フランスは「芸術の国」と呼ばれるほど、芸術に精通している国ですが、それはアンティークコインも例外ではありません。

コイン1枚1枚に、フランスの歴史を感じさせるようなデザインが施されており、とても芸術的です。そんなフランスのアンティークコインですが、他にはどのような特徴があるのでしょうか。

フランスのアンティークコインの特徴①｜有名な人物が描かれている

フランスのアンティークコインには、偉大な功績を残したことで世界的に有名な人物が多く描かれています。人物と時代、描かれているコインを表にまとめました。

ルイ13世	ブルボン朝	ルイ13世8ルイドール金貨
ルイ14世	ブルボン朝	ルイ14世ルイドール金貨
ルイ15世	ブルボン朝	ルイ15世2ルイドール金貨
ルイ16世/マリーアントワネット	ブルボン朝	ルイ16世/マリーアントワネット銀メダル
ナポレオン1世	第一帝政	ナポレオン1世20フラン金貨
ルイ18世	復古王政	ルイ18世ノアの箱舟5フラン銀貨
シャルル10世	復古王政	シャルル10世40フラン金貨
ルイフィリップ1世	七月王政	ルイフィリップ1世20フラン金貨
ナポレオン3世	第二帝政	ナポレオン3世100フラン金貨

フランスの英雄と呼ばれる「ナポレオン」とその後継者たち、ブルボン朝時代を築き上げた「ルイ13世」「ルイ14世」「ルイ15世」「ルイ16世」「ルイ18世」。

ルイ18世の死後、国王に即位した「シャルル10世」などの国王が中心に描かれています。コインのデザインはどれも「芸術の国」という名に恥じない、人々を魅了するようなものばかりです。

フランスのアンティークコインの特徴②｜ブルボン朝時代ルイドール金貨が最も古くて人気

フランスのアンティークコインの中では、ブルボン朝時代に製造・発行された「ルイドール金貨」が最も古く、人気が高いです。

ルイドール金貨は、ルイ13世の時代に製造が開始され、ルイ16世の時代まで使用されていました。

全て金91.7%の22Kで統一されていますが、デザインや重量、サイズなどが発行された年代によって少し異なっています。

ルイ14世ルイドール金貨

ルイドール金貨の中に「ルイ14世」が国王であった時代に製造・発行された「ルイ14世ルイドール金貨」というものがあります。

1648年に発行されたものと、1701年に発行されたものが特に希少性が高く人気です。

表面には、ルイ14世の肖像が描かれており、裏面には国王を象徴する王冠が描かれています。

太陽王：ルイ14世

ルイ14世は、国王として72年間も務めたという異例の在位期間をもっている、フランス史上もっとも有名な国王です。

72年間もの在位期間がある背景としては、父であるルイ13世が41歳で亡くなってしまったというものがあります。

比較的若い年齢で父が亡くなってしまったため、わずか4歳という若さでフランス国王に即位したのです。

ルイ14世はヴェルサイユ宮殿の建築や、戦争による領土の拡大など数々の功績を残しました。フランスの全盛期を築き上げた人物の1人として、現代でも語り継がれています。

国王として太陽のように国民やフランスの未来を照らし続けたその姿は、まさに「太陽王」でした。

フランスのアンティークコインの特徴③｜他の国のアンティークコインと比べて手が出しやすい

フランスのアンティークコインは、その価格帯から「他の国のアンティークコインよりも手が出しやすい」というのが特徴です。

イギリスには「世界一美しい金貨」といわれている「ウナとライオン5ポンド金貨」という金貨があります。

この金貨は芸術的観点や希少性の高さから、市場に出てくるたびに最高額を叩き出している金貨です。

イギリスやアメリカのアンティークコインは、このようなものが多く、数千万円から数億円で落札されるようなものばかりです。

今もなお価格が上昇傾向にあるので、一般人には手が出せないような価格となっています。

反対にフランスのアンティークコインは、手が出せないような値段のものは少なく、数千円から購入できるのが特徴です。

アンティークコインは、リーマンショック時にも価格が下がることなく上昇し続けました。そして今もなお、上昇トレンドが続いています。フランスのアンティークコインも、安いうちに手に入れておくといいでしょう。

イギリスのアンティークコインについて解説している記事はこちらです。

フランスのアンティークコインの歴史

フランスのアンティークコインで1番古いものは、いつの時代のものなのでしょうか。フランスの王朝と年号を表にまとめました。

メロウィング朝	481年
カロリング朝	751年
カペー朝	987年
ヴァロア朝	1328年
ブルボン朝	1589年
第一帝政	1804年
復古王政	1815年
七月王政	1830年
第二共和政	1848年
第二帝政	1852年
第三共和政	1870年
ナチス占領期	1940年
第四共和政	1946年
第五共和制	1958年

フランスの最も古いコインは、カロリング朝時代のものといわれています。しかし、市場に出回っているフランスのアンティークコインで最も古いのは、ブルボン朝時代のものです。

カロリング朝時代のコインは、残念ながら市場には出回っていません。

ブルボン朝時代に使われていたコインには「フラン」「ルイドール」「エキュー」があります。この中で最も人気が高く、高値で取引されているのが「フラン」です。

現在フランスで使用されているのは「ユーロ」ですが、ブルボン朝時代の始めは「フラン」が使用されていました。

ルイ13世が国王になったことでフランが廃止され、代わりに使用されるようになったのが「ルイドール」と「エキュー」です。その後、再びフランが使用されるようになりますが、マーストリヒト条約によって、現在の「ユーロ」使用されるようになりました。

フランスのアンティークコインに描かれている人物

前述したとおり、フランスのアンティークコインには、世界的に有名な人物が描かれています。いったいどのような人物たちが描かれているのでしょうか。

特に知名度の高い3名について、歴史を交えて解説します。

アンティークコインの購入を考えている人は、歴史について知っておくことがおすすめです。

描かれている人物の歴史を知っておくことで、コインに対する愛着がより湧いてくるでしょう。

ナポレオン

フランスのアンティークコインに描かれている人物で、もっとも有名なのは「ナポレオン・ボナパルト」でしょう。

「ナポレオン1世」という名前で聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

ナポレオンは、フランスの軍人・革命家として知られており、幼いころから頭脳明晰だったといわれている人物です。

通常卒業までに4年かかるパリの士官学校を、わずか11ヶ月で卒業するなど、当時はかなりの天才であったことがうかがえます。

1789年に、フランス総裁政府にクーデターを仕掛け「フランス革命」を起こしたことも有名です。

ナポレオンはフランス革命前から、天才的な頭脳を用いて類まれなる戦術を編み出し、多くの戦争を勝ち抜いてきました。

この功績により、フランス革命後の1804年に、フランス皇帝に選ばれて「ナポレオン1世」となったのです。

ナポレオン1世となった後は「ジョセフィーヌ・ド・ボアルネ」という女性と結婚しました。しかし、ジョセフィーヌとの間に子供はできず、離婚。その後「マリー・ルイーズ」という女性と再婚し、子供を授かったことによって「ナポレオン2世」が誕生しました。

ナポレオン2世は21歳という若さで亡くなってしまいましたが、ジョセフィーヌの娘と、ナポレオンの弟の間に子供が生まれます。

生まれた子供は「ナポレオン3世」となり、ナポレオン2世の後を継ぎました。ナポレオン3世は、現代のパリの街並みの8割を作り上げたといわれています。

このように数々の功績を残したことで、ナポレオン一族がフランスのアンティークコインに描かれるようになったのです。

マリー・アントワネット

フランスのアンティークコインに描かれている人物では「マリー・アントワネット」も非常に有名です。

オーストリアの名門に生まれたマリー・アントワネットは、オーストリアとフランスの同盟強化のために政略結婚させられました。当時14歳だったにも関わらず、国のために身をささげた素晴らしい人物です。

彼女がやって来たときのフランスは財政赤字に苦しんでおり、貧しい暮らしをしていた庶民たちの怒りは貴族たちに向いていました。

中でも、敵国から来た彼女への批判の声はかなり多かったようです。

財政が悪化している中で発言した「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」という言葉を知っている人もいるでしょう。

この発言は「庶民の生活を理解しない愚かな王妃」というイメージを広めるための、嘘だということが明らかになっています。

他にも、根も葉もないスキャンダルや誹謗中傷を浴びせられるなどして、孤独な生活を送っていました。数々の悲劇に見舞われた後、最終的にギロチンで処刑されてしまいます。

そのあまりにも悲惨な生涯から「悲劇の王妃」として、様々な映画やミュージカルなどで描かれることになりました。

フランスの王ルイ

フランスの歴代の王「ルイ13世」「ルイ14世」「ルイ15世」「ルイ16世」「ルイ18世」も描かれています。ルイ13世は、フランスの絶対王政を確立した人物として有名です。

「アレクサンドル・デュマ・ペール」が書いた小説「三銃士」は、ルイ13世の統治時代がモデルとされています。

前述したように、フランスの全盛期を築き上げたうちの1人である「太陽王」ルイ14世も、数々の功績を残している人物です。

他にも、政治に関心が無く、愛人のことばかり考えていた「最愛王」ルイ15世。常に国民の幸せを願っており、心優しい性格で善意の国王であったルイ16世のアンティークコインも人気です。

ルイ16世は、フランス革命中たまたま国王として在位していたため、処刑されてしまったといわれています。ルイ16世が処刑された後は、ナポレオンが国王として在位しました。

このままでは王家の血が途絶えてしまうことを察した、ルイ16世の弟「ルイ・スタニラス」が王座を奪い返したといわれています。

その雄姿は「ルイ18世」として、アンティークコインに描かれました。

希少価値が高いフランスのアンティークコイン3選

現在市場に出回っているフランスのアンティークコインの中でも、特に希少価値の高いものを3種類紹介します。

アンティークコインの価値は、古さや発行枚数だけでなく、知名度によって左右されるのも特徴です。投資目的でアンティークコインの購入を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

エンジェル100フラン金貨

エンジェル100フラン金貨は、その名の通り「エンジェル」が描かれているのが最大の特徴です。この金貨は、1878年から1906年までの約30年間しか製造・発行されていません。

そのため、発行枚数が3万枚と、比較的少ない金貨となっています。

金貨に描かれているエンジェルは「ラッキーエンジェル」「守護天使」などと呼ばれ、エンジェルグッズ愛好家からも人気です。

とても芸術的に描かれており、かつて「ベル・エポック」と呼ばれた、華やかなフランスのイメージを彷彿とさせます。

エンジェルが描かれている金貨は「エンジェル金貨」と呼ばれ、ラッキーアイテムとしても人気が高いです。そのためコレクターだけでなく、エンジェル愛好家からの需要も高まり、年々価値が上がっています。

2016年には56,400ドルで落札されていますが、2021年には16,800ドルで落札されました。

ナポレオン3世100フラン金貨

ナポレオン1世の弟「ルイ・ボナパルト」とジョセフィーヌの娘との間に生まれた「ナポレオン3世」が描かれている金貨です。

表面にはナポレオン3世の肖像と、デザイナーである「ジャン・ジャック・バール」の名前が描かれています。裏面に描かれているのは、レジェンドという意味のラテン語と、ボナパルト家の紋章です。

ナポレオン3世が国王となった後の、1855年に発行が始まったこのコインは、サイズ35mmで重量32.25gとなっています。

発行枚数が45万枚と多いため、知名度によって資産価値は高くなっているものの、入手はしやすいコインだといえるでしょう。

ナポレオンが描かれているコインは「有冠」と「無冠」の2種類があり、有冠のほうが高く取引されるのも特徴です。

無冠だと2018年に144,000ドルで落札されていますが、有冠は2021年に288,000ドルで落札されています。

「ピエフォー」と呼ばれる通常の倍の厚さで製造されているコインは「E」の文字が刻印されていて、非常に価値が高いです。

ナポレオン3世が描かれている金貨にも、この加工が施されているものがあります。より資産価値の高いものを購入したい人は、探してみてください。

100フラン金貨ウィングヘッド

頭から翼が生えているようなデザインをしていることから「ウィングヘッド」と名付けられた金貨です。表面には、自由を象徴する帽子である「フリジア帽」という被り物をした女神マリアンヌが描かれています。

裏面には、装飾芸術「アールデコ」を利用して、太陽の光の反射が表現されていたり、麦やオリーブが描かれているのが特徴です。

フランスの彫刻家である「ルシエン・バズール」によってデザインされたこの金貨は、サイズ22mm、重量約6.55gとなっています。

発行枚数が約610万枚と非常に多いですが、そのほとんどが溶解されてしまいました。そのため、状態が良いものはかなり希少となっています。

世界最大級の鑑定局であるNGCでも143枚、コインの鑑定を専門に行っているPCGSでも102枚しか現存していません。

この金貨に描かれている女神は、アメリカの「自由の女神」と同じものです。そのため、知名度が高いうえに希少であることから、高値で取引されています。

おすすめのフランスのアンティークコイン3選

知名度は高いものの、希少価値がそこまで高くないため、手が出しやすい価格となっているアンティークコインを3種類紹介します。

フランスのアンティークコインには、実在した人物だけでなく、ギリシャ神話に出てくる神様も描かれています。

ギリシャ神話最大の英雄「ヘラクレス」についても解説するので、興味のある人は、ぜひみてください。

ルイ16世/マリー・アントワネット銀メダル

ルイ16世とその妻であるマリー・アントワネットが、向かい合うようにして描かれているコインです。裏面にはドルフィンと帆船が6隻。

下半分には「王の元のガリアの6つの商会はドルフィンの如き躍動をしめす。民臣は祝意を以て(王に)深い謝意を表す」と記されています。

1781年に発行されたものでサイズは37mm、重量約25gとなっており、正確な発行枚数は分かっていません。

当時は、マリー・アントワネットが贅沢な暮らしをしているせいで、フランスの財政が悪化したといわれていました。しかしそれは、近年の研究で否定されており、財政悪化の原因は戦争での借金によるものだと明らかになっています。

政略結婚をさせられたうえにフランスの人々には嫌われ、最後にはギロチンで処刑されるという、まさに「悲劇の王妃」でした。

ルイ16世は、フランス革命が起こった日の日記に「何もなし」と書かれていたことから、「能無し」だと思われていました。

しかしこれも、近年の研究によって否定されています。日記の内容は、フランス革命についてではなく、その日の狩猟の内容についてのことでした。

当時のフランスでは、庶民の人々の不満は、全てこの2人に向けられていたといわれています。そのため、当時のフランスでのありもしない噂話などが現代まで語り継がれ、あたかも悪い人物のように捉えられてしまったのです。

ヘラクレス50フラン金貨ピエフォー

ギリシャ神話最大の英雄「ヘラクレス」と2人の女神が描かれている大型の金貨です。

1980年に発行され、サイズが41mm、重量が100g以上もあります。発行枚数は、わずか400枚しかなく、かなり希少です。

ヘラクレスは半神半人であり、人間では考えられないような怪力の持ち主として知られています。その姿は筋骨隆々で男らしく、神話の中でも、とにかく強い神として登場しました。

シンプルイズベストを体現したようなキャラクターであることから、非常に人気で、映画やアニメにも度々出てきます。

ハリウッドスターである「アーノルドシュワルツェネッガー」がヘラクレスを演じたこともあるようです。

ヘラクレスの話で最も有名なのは「十二の功業」ではないでしょうか。地獄の番犬ケルベロスを連れてくるなどの、数々の難題を突き付けられますが、ヘラクレスは圧倒的な力で全てクリアしています。

そんな「力」のイメージが強いヘラクレスですが、この金貨では意外にも「博愛」の象徴として描かれているのです。

ヘラクレスの左にいるのは「自由」を象徴する女神。

右にいるのが「平等」を象徴する女神です。この「博愛」「自由」「平等」は、フランス革命のスローガンであり、フランスを象徴する言葉として知られています。

ヘラクレス5フラン銀貨

こちらも「ヘラクレス50フラン金貨ピエフォー」と同じように、ヘラクレスと2人の女神の3神が描かれています。

ブルボン朝時代の国王であるルイ16世が処刑されると、それまで使用されていた「ルイドール」「エキュー」が廃止されました。

ルイドールとエキューが廃止された後、正式に通貨として採用されたのが「フラン」です。

ところで、フランスの通貨にヘラクレスが描かれているのは、なぜなのでしょうか。

その理由は、フランスの国民の強さを表すためだといわれています。フランス革命で王政を倒すことに成功したフランス国民を、ギリシャ神話で圧倒的な強さを誇るヘラクレスで体現したのです。

フランス革命を背景に感じられるこのコインは、フランス史の転換点を表しているともいえるでしょう。

フランスの代表的なアンティークコイン｜ナポレオン金貨

フランスのアンティークコインを代表するものといえば「ナポレオン金貨」でしょう。ナポレオン金貨とは、その名の通り、ナポレオンが描かれている金貨のことです。

ナポレオンの知名度から、高い人気があり、希少価値が高いものもあります。

ここではナポレオン金貨を2種類紹介するので、購入を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

ナポレオン1世20フラン金貨

この金貨は、ナポレオン1世が描かれたアンティークコインの中では最もメジャーです。発行枚数が370万枚と非常に多いため、希少価値はそこまで高くありません。

しかし、ナポレオンの知名度があまりにも高いことから、コレクターの中では非常に人気です。価格は10万円前後で、比較的手が出しやすい価格で取引されています。

ジョセフ・ナポレオン320レアル金貨

ナポレオン1世の兄である「ジョセフ・ナポレオン」が描かれている大型の金貨です。

1810年に発行されましたが、発行期間が約2年間と短いため、希少価値がかなり高い金貨となっています。

ジョセフ・ナポレオンは、ナポリ王とスペイン王の2種類の王に在位した人物として有名です。ナポリ王としては「ジュゼッペ1世」と呼ばれ、スペイン王としては「ホセ1世」と呼ばれていました。

この金貨は、ジョセフ・ナポレオンがスペイン王として在位していた時に発行されたものです。発行年が限定されていることから、その価値は今でも上昇傾向にあります。

アンティークコイン投資とは？

アンティークコイン投資とは、古い時代に製造・発行されたコインを購入し、購入した価格よりも高く売る投資方法のことです。

アンティークコインは、世界中に影響を与えた「リーマンショック」が起こった年でも、価値が変わることはありませんでした。

そのことから、アンティークコインは資産価値が非常に高く、投資に向いているといえます。

アンティークコインの価値の変動の仕方は、コインの種類によって異なるのが特徴です。

収集型

収集型のコインは、発行枚数が少ないなどの理由で希少価値が高く、コレクターからの人気が非常に高いコインです。このコインの価値は、プレミア価値に連動して変わります。

地金型

地金型のコインとは、コイン自体に金が含まれているコインのことです。そのため、地金型コインの価値は金価格と連動しており、その時の金の価値によって大きく左右されます。

ハイブリット型

ハイブリット型のコインとは、収集型と地金型の両方の特徴を持ったコインのことです。

コイン自体に金が含まれており、希少価値も高いため、投資家だけでなくコレクターからの人気もあります。

ハイブリット型のコインの価値は、金価格とプレミア価値の両方と連動するのが特徴です。

アンティークコイン投資のメリット

プレミア価値や金価格と連動し、価値を変えるアンティークコインを利用した投資方法は、大きく分けて2つのメリットがあります。

1つ目は「経済的ショックや金融危機の影響を受けづらい」ということです。

2008年に世界的に影響を与えたリーマンショックが起こった時、日経平均株価は約40％も下落しました。

同時期NYダウは、リーマンショック前まで約14,500ドルだったのが、約7,000ドルまで下落しています。

世界の経済に絶望的な打撃を与えたにも関わらず、アンティークコインの価値は安定しており、むしろ上昇していたのです。

2つ目は「他の投資と比べると少ない資金でも始められる」ということがあげられます。アンティークコインは少ない資金から始められるのも魅力です。

中には数千円から数万円で購入することができるコインもあります。

もちろん他の投資のように、多額の資金が必要になるコインもありますが、購入者の約半数は100万円以下で取引しているのです。

アンティークコイン投資について、さらに詳しく知りたい人は、こちらの記事をみてください。

まとめ｜フランスのアンティークコインは今後も価格上昇に期待大！

今回の記事では、フランスのアンティークコインの特徴やおすすめコイン、投資アイテムとしてのメリットなどについて詳しく解説してきました。

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