比較的少ない初期費用で始められることが魅力の駐車場経営ですが、2台程の小さな規模でも行えることはご存知でしょうか?
2台程であれば、「自宅に使っていない土地がある」という方も中にはいるかもしれません。2台(小規模)の駐車場経営は使っていない土地を有効活用できるため、おすすめの投資方法です。
この記事では、2台(小規模)の駐車場経営のメリットやデメリット、収支シミュレーションについて詳しく解説しています。
初期費用や、儲かる経営をするポイントについても触れているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
それでは早速見ていきましょう。
駐車場経営は2台(小規模)でもできる!?
駐車場経営は、2台程の小さな規模でも可能です。
1台からでも始めることができるため、狭小地の土地活用として駐車場経営はかなりおすすめです。
駐車場経営には「新しく建物を建てる」といった複雑な工事が必要ありません。車を駐車するスペースさえあれば問題ないので、小規模な土地でも駐車場経営を行えます。
一般的な駐車場の面積は1台あたり、「2.5m×5.0m=12.5㎡」です。2台分となると、25㎡が必要になります。つまり2台で駐車場経営を行う場合、およそ10坪の土地が必要といえます。
10坪程度の土地があれば、2台の駐車場経営を始められます。
2台(小規模)駐車場経営のメリット
2台程の小規模な駐車場経営のメリットを確認してみましょう。メリットは、以下の通りです。
- 初期費用を抑えられる
- 無駄なスペースが発生しにくい(走路がいらない)
- 狭小地やいびつな形の土地でも有効活用できる
小規模な駐車場経営ならではのメリットであるため、しっかりとチェックしていきましょう。
初期費用を抑えられる
2台程の駐車場であれば、ロック板などの駐車場の設備の数も少なく済みます。アスファルト舗装を行う面積も狭いため、全体としてかかる初期費用を安く抑えられるというメリットも。
始めのうちは稼働率も安定するかどうか分からない部分も多いので、初期費用は安く抑えるようにするのがおすすめです。
無駄なスペースが発生しにくい(走路がいらない)
2台の駐車場なら、駐車場内に走路が必要ありません。
走路とは大きな駐車場の場合に必要となるもので、場内を走るためのスペースを指します。このスペースはお金を生み出さないため、なるべく減らしたいスペースです。
2台の駐車場であれば場内を移動する必要がないため、走路は必要ありません。そのためお金を生み出さない無駄なスペースが発生しにくいので、駐車場経営にとっては大きなメリットとなります。
狭小地やいびつな形の土地でも有効活用できる
「建物を建てるほどの広さはない」「いびつな形で使いにくい」といった土地でも、2台の駐車場なら有効活用できる可能性が高くなります。
むしろ狭小地やいびつな形の土地だと、他の活用方法はあまりありません。これらの土地を有効活用するには小規模な駐車場経営がおすすめです。
2台(小規模)駐車場経営のデメリット
2台の駐車場経営には、デメリットもあります。
- 「駐車場がある」と気づかれにくい
- 税金の優遇措置が少ない
- 駐車しにくいイメージを持たれやすい
工夫次第で解消できるデメリットもあるため、しっかりと把握しておきましょう。
「駐車場がある」と気づかれにくい
2台の駐車場は規模が小さいため、近くまで行かないと「駐車場がある」と気づかれにくいことがデメリットです。
そもそも気づいてもらえないと駐車場の利用につながらないため、新規の顧客を獲得することが難しくなります。それによって、収益が安定するまでにある程度の時間がかかる可能性があります。
駐車場の存在を認知してもらうために、インターネットなどを積極的に利用して集客をするのもおすすめです。
税金の優遇措置が少ない
駐車場経営は不動産投資などに比べて、税金の優遇措置が少ないことが特徴です。
アパートやマンションであれば、固定資産税の減税対象になります。しかし駐車場は減税の対象にはなりません。
相続税についても優遇措置はありません。
駐車しにくいイメージを持たれやすい
2台の駐車場はどうしても狭い印象があるため、「駐車しにくいのでは」と感じてしまう人も多いことがデメリットです。
運転に自信のない人だと、それだけで駐車することを諦めてしまうことも。特に、駐車場に面した道路が大通りの場合、車の通行量が多くスピードも速いため、素早く駐車しなくてはなりません。そのような立地の駐車場だと、運転に自信のない人は利用しない可能性が高くなります。
ユーザーが安心してゆっくり駐車できるためにも、全面道路が大通り沿いでない立地を選ぶと良いでしょう。
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2台(小規模)駐車場経営に必要な費用
駐車場経営を始めるには、看板や精算機といった初期設備を導入する必要があります。ここではそれらにかかる初期費用を確認していきましょう。
2台の駐車場経営にかかる初期費用は、おおまかに以下の通りです。
アスファルト舗装 | 17万円 |
ライン引き | 2.4万円 |
車止めブロック | 1.6万円 |
精算機 | 50万円 |
バーロック | 20万円 |
看板・照明 | 20万円 |
設備設置工事費用 | 50万円 |
合計 | 161万円 |
上記の費用は、10坪の場合で計算しています。2台の駐車場に必要な面積はおよそ10坪であるため、上記の表をぜひ参考にしてください。
初期費用として、160万円ほどを念頭に置いておくのがおすすめです。
なお、こちらの初期費用は「管理委託方式」のケースで記載しています。管理委託方式とは、経営や初期設備はオーナーが行い、運営や管理を管理会社に任せる方式です。
駐車場経営には3つの方式があり、それぞれの方式については以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
2台(小規模)駐車場経営の収支シミュレーション
では次に、管理委託方式で駐車場経営を行う場合の収支シミュレーションを見ていきましょう。
ここでは、以下の条件で運営する駐車場で確認していきます。
- 10坪(2台分)
- 時間単価:400円
- 稼働率:30%
- 年間の固定資産税および都市計画税:20万円
- 管理委託料:10%
この場合、収入は以下のようになります。
- 1日の想定収入:5,760円
- 年間の想定収入:210万2,400円
次に、支出のシミュレーションを確認しましょう。
- 管理委託料:21万240円
- 固定資産税および都市計画税:20万円
- 年間想定支出:41万240円
これらのことから、年間の収支は次の通りです。
年間収入 | 210万2,400円 |
年間支出 | 41万240円 |
年間収支 | 199万2,160円 |
月額収支 | 約16万6,000円 |
年間収支は199万円となり、初年度で初期費用を回収するイメージと考えると良いでしょう。しかし実際には、始めのうちは駐車場の認知度が低いと稼働率はもっと低くなることも考えられます。
余裕を持った資金計画を立てることが重要です。
また、ここでは固定資産税および都市計画税を20万円として計算していますが、地域によって額はかなり変化します。
固定資産税は「償却資産評価額」によって決められます。一般的に評価額は、土地の購入金額の7割から8割の額であることが多いとされていますが、事前に調べることが重要です。
固定資産税は、「評価額×1.4%(税率)」で計算できます。
駐車場経営の始め方
駐車場経営の始め方を簡単に紹介します。
駐車場経営は、以下のステップで行うのがおすすめです。
- 土地の調査・整備
- 必要な設備の導入
- 集客・料金設定
- 管理・運営
土地選びでは、近くに商業施設や飲食店などがあり駐車場の需要があることが大事です。土地選びが収入に直結するといっても過言ではないため、念入りに調査して土地を選定しましょう。
駐車場経営の始め方については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ読んでみてください。
儲かる駐車場経営を行うための3つのポイント
駐車場経営を始めるなら誰しも、儲かる経営をしたいですよね。ここでは儲かる経営を行うために押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
ポイントは以下の通りです。
- ①立地はよく吟味する
- ②価格設定を時々見直す
- ③駐車場運営会社を比較する
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
① 立地はよく吟味する
駐車場の立地は、よく吟味することが重要です。
需要がある場所でないと利用してもらえません。近くに娯楽施設や観光スポット、スーパーやデパートなどがある立地が好ましいでしょう。
しかし、あまり大通り沿いすぎても駐車するのが難しいため、運転に自信のない人は敬遠してしまいます。車通りが多すぎない立地がおすすめです。
② 価格設定をときどき見直す
駐車場経営を開始してしばらく経った時に、価格を見直すこともポイントです。
駐車場は特別な特徴があるわけではないため、競合との差別化は難しいもの。そこで価格を見直すと、稼働率が上がることがあります。
また、価格の表現を変えるのも一つの手です。「1時間400円」よりも「30分200円」の方が安そうなイメージを持たれやすいです。
他にも、その地域に合った価格設定にすることが大切です。周りの駐車場の価格をよく調査して、安すぎず高すぎない価格を設定しましょう。
「近くの施設の繫忙時間」「サラリーマンが社用車でそのまま帰宅する深夜」などに価格を引き下げることも、一つの方法です。
その地域の人々の生活スタイルに合わせて価格を変えることで、安定した稼働率を維持しやすくなります。
価格の見直しは、精算機のデータをチェックしながら行うこともおすすめです。定期的にデータを確認することで、その地域の駐車場の利用傾向が見えてきます。ユーザーがお得になる価格にすることで、結果的に収益アップが見込めるのです。
③ 駐車場運営会社を比較する
駐車場を運営する会社を比較することも、重要なポイントです。どの会社に委託するかによっても、収益性はかなり変わります。
駐車場経営を始める前に、複数社に見積もりを出すなどしてしっかりと比較検討するようにしましょう。後々の初期費用やランニングコストに差が出てきます。
費用をなるべく抑えるための重要なポイント
駐車場経営には多くの費用がかかるため、なるべく安く抑えたいもの。ここでは費用を抑えるためのポイントを紹介します。
駐車場経営を行うには通常、土地を購入する必要があります。しかし実は、「土地なし」でも駐車場経営を行えることをご存知でしょうか?
土地なしで駐車場経営を始めると、当然ながら土地の購入費用が浮きます。土地の用意は不要となるため、初期設備の購入のみが初期費用となるのです。
当社では、土地なしで行える駐車場経営の投資サービスを提供しております。
当社のサービスをご利用頂く場合、候補地をいくつかピックアップしてご紹介し、土地を決定するという流れになります。
土地なしの駐車場経営については、こちらの記事で詳しく解説しています。興味のある方はぜひ読んでみてください。
なお、土地なしの駐車場経営については、無料で配布する資料でもご説明しております。資料は公式LINEに友達登録して頂いた方に配布しているので、ぜひ友達登録をお願いいたします。
【まとめ】2台でも駐車場経営はできる
今回は、2台(小規模)での駐車場経営についてご紹介しました。
2台だと狭小地を有効活用することができる上に、初期費用を抑えられるというメリットもあります。ただし税金の優遇措置は少ないため、費用をどう抑えるかがカギになります。
費用を抑える一つの方法として、土地なしで駐車場経営を行うことはおすすめです。
土地の購入費用が丸ごと浮くため、費用を抑えた駐車場経営にはうってつけです。土地なしの駐車場経営については、当社が配布している資料にて詳しくご紹介しています。
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